2016年7月12日火曜日

日本は恐ろしい(6):研究や実験が大好きな日本人、日本は「学ぶ精神」を継承している

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サーチナニュース 2016-07-06 10:53
http://news.searchina.net/id/1613592?page=1

日本の小学生たちは恐ろしい!
日本は「学ぶ精神」を継承している=中国

 タイのネットユーザーがこのほど、空港の出発ロビーで日本の小学生たちがみな読書をしながら出発時間を待っていた様子を写真に撮り、ネット上に掲載したところ大きな注目を集めた。
 中国メディアの寧夏在線はこのほど、この出来事に言及しつつ、日本の教育を絶賛する記事を掲載した。
 記事は、読書という良い習慣を持つ日本の小学生たちは「恐ろしい」存在であると説明。
 それはこの子どもたちは将来、「読書パパ」あるいは「読書ママ」になって読書の習慣を自分の子どもたちに受け継がせるからであり、
 「学ぶ精神」を日本はずっと継承していくことを意味する
からだと説明した。

 さらに日本は新聞や雑誌などを定期購読する社会風潮が「非常に濃厚である」と説明、
 また関心の対象も国際時事ニュースから政治、歴史、科学、芸術など多方面に及ぶと指摘。
 日本全体に読書という優れた習慣や「学ぶ精神」が満ち溢れているという見方を記事は示した。

 一方で、中国の小学生たちには読書の良い習慣がないと説明しており、そう遠くない将来に中国の小学生たちは本を読まなかったことをきっと後悔すると論じた。

 記事は読書と人生の質を結び付けているが、これは当を得た見解と言えよう。
 人生は行動や選択の積み重ねだが、
 行動は何かを考えるところから生じ、
 考えるためにはその材料、つまり知識が必要だ
 つまり知識は出発点であり、人が吸収した知識は思考を経て行動を形作り、行動は人生を形作る。

 この道理から考えても、良い読書の習慣が人生の質に大きく影響することは疑いようがない事実だ。
 フランスの哲学者デカルトは「良い書物を読むことは、過去の最も優れた人達と会話をかわすようなものである」と語ったとされる。
 優れたアドバイスや友人を読書を通して得ることができるのは実にすばらしいことだ。



人民網日本語版 配信日時:2016年7月10日(日) 15時20分
http://www.recordchina.co.jp/a144402.html

礼儀正しく教養のある日本の小学生、
秘密は「自慢」を厳しく管理することにあった―中国メディア

 礼儀正しく、小学生でも教養があり、貧しい人を見下げる人はほとんどいないというのが、多くの人の日本人に対するイメージだろう。
 それは、
★.日本人が「人は皆平等」という教育を非常に重視し、
★.小学校から教育関係者が子どもたちにその概念を教え、
★.子どもたちに「人は基本的に善である」
という確固とした考えを教えているからだ。
 生命時報が報じた。

 取材を通じてわかったのは、日本では、小学校と中学校は義務教育であるため、学費は不要で、教科書も無償で配布されるが、その他のランドセルや上靴、制服、一部の文房具、運動着などは学校が指定したものを買わなければならないということだ。
 そのため、家庭の経済状況にかかわらず、入学時には4〜5万円が必要になる。
 さらに、全員が同じ献立の給食も学校から提供される。
 また、学生らの秩序を保つため、学校では制服以外の服を着るのは通常禁止されており、校則に違反した場合には保護者に連絡が入り、着換えなければ学校に入ることもできないのだという。

 今年3月、「朝日新聞」が小学生の母親約1500人を対象に実施した調査では、
 月々のお小遣い平均額は、
 低学年(1、2年生)で507円、
 中学年(3、4年生)で648円、
 高学年(5、6年生)で898円
だった。
 それは、日本の学校は保護者会の時に、子どもたちの正しい金銭感覚を身に付けさせ、お小遣いの額を他の生徒と競うことがないようにと、繰り返し保護者に要求しているためだ。
 経済的に余裕のある家の子供でも、お小遣いは少なく、自慢する機会もなくなる。
 生徒が自慢しているのを教師が見付けた場合は、すぐにそれを正し、反省を促すほか、保護者に厳しくしつけるよう求める。

 また、学校は集団意識を高めるため、生徒に対して団結を求め、年長者と年少者の間には順序と秩序があるということを教える。
 例えば、低学年の学生は高学年の学生を「先輩」と呼び、高学年の学生は登下校の際に、低学年の学生が道路を安全に渡れるようにサポートしたり、大掃除を手伝ったりする。

 日本の教育は学生を「一人前」に育てることに力を入れているため、学生が競い合うのは体育や勉強の成績で、持っている物やお金であることはほとんどない。

(提供/人民網日本語版・編集KN)


サーチナニュース 2016-07-10 15:19
http://news.searchina.net/id/1613845?page=1

日本の学校では「裕福さ比べ」が禁止されている 
だから制服があるのだ=中国メディア 

 中国の人たちは、見栄の張り合いを好む傾向がある。
 それが顕著に表れるのが学校だ。
 子どもに着せる服や学用品などを通じて、大人たちが見栄を張りあい、誰が裕福かを競いあう。
 子どもも次第にその影響を受けることになる。
 中国網が6月27日に伝えたところによると、このほど小学生くらいの少女がウェブ上に「パパやママに買ってもらった物」を自慢する動画を掲載、批判の声が出たという。

 中国メディア・生命時報は8日
 「日本では裕福さを見せびらかすことが禁止されている」
という文章を掲載した。
 文章は
 「日本人が礼儀正しく、小学生さえ実に教養があり、貧しい人を見下す者は極めて少ない」
とし、その理由が平等教育の重視にあり、小学校から
 「人はみな平等」という概念を教え込んでいる
ためであると説明した。

 そのうえで、日本の義務教育である小中学校においては「児童・生徒が使うものはすべて学校が統一的に購入する」と紹介。
 学校が統一的に用意したのとは異なるものを身に着けたり持って行ったりすれば、指定のものと交換するまで学校の中に入れてもらえないとした。

 また、日本の学校では保護者に対して
 「正しい金銭感覚を養うため、お小遣いの金額で競争してはならない」
と再三呼びかけるほか、教師が子どもたちの「金持ち競争」的行為を発見した場合には直ちに叱るとともに、保護者にも注意を促すと解説している。
 そして
 「日本における教育の目標は『一人前』になること。
 学生間の競争はスポーツや勉強の成績において行われ、
 裕福さを比べるような行為は絶対的に少ないのである」
と結んでいる。

 親に何かいいモノを買ってもらった時、クラスメイトや友達に自慢したくなるのが子どもというものである。
 そして、自慢された子たちはいささかの羨望や妬みを抱くことになり、意味のない競争が繰り広げられたり、自慢した子を仲間外れにするなどといったトラブルが生じたりする。
 トラブルに発展しないようにするためには、教員とともに保護者による指導が欠かせないのだ。
 もし、保護者が張り合いたがっていたならば、それはもうどうしようもない。



Record china配信日時:2016年8月17日(水) 7時10分
http://www.recordchina.co.jp/a147759.html

中国とはこんなに違う!
日本の学校の驚くべき8つの事実
―中国メディア

 2016年8月13日、中国のインターネット上に、「日本の学校の驚くべき8つの事実」と題する記事が掲載された。

 日本と中国は隣国で文化も似ているものの、学校生活にはさまざまな違いがあるようだ。
 よく挙げられるのが、日本の制服はあか抜けていてかわいらしいが、中国の制服(ジャージ)はダサいというもの。
 ここでは、そのほかに中国と日本の学校の違いが8つ紹介されている。
 中国人は日本の学校のどのような点に驚くのか。

1.教師は生徒を教室から追い出さない 
 記事によると、日本以外の多くの国では、教師の言うことを聞かない生徒は教室から出されるが、日本だけがそうはならないという。
 「日本では憲法26条ですべての人が等しく教育を受けられると規定しているため、教師は生徒をなかなか追い出せない」
と説明。
 一方で、「もっとも、通常、生徒が自分から教室を出ていくことが多い」としている。

2.昼食は生徒自らが配膳し、みんなが同じ物を食べる 
 公立の学校では給食があり、特殊な場合を除いて全員が同じ昼食を食べる。
 配膳は生徒が自ら行うが、中国ではそうしたことはないため、記事は
 「これは確かに生徒のためになる。
 この点は日本のやり方は非常に成功している」
と称賛している。

3.教師と生徒が教室内で一緒に食事をする 
 日本ではグループごとに机を向き合わせて給食を食べるのが一般的だが、中国ではこれも珍しい。
 記事は、「こうした方法は教室内のコミュニケーションに有益だ」と評価している。

4.「不合格」にならない 
 「不合格」とは留年のことだ。
 記事は、
 「米国などでは、総合的な評価が基準に達していなければ留年となるが、
 日本の学校では成績が振るわなくても、基本的には留年することはない」
とし、
 「これはおそらく日本にしかないことだ」
としている。

5.学校に清掃員がいない 
 専門の清掃員がいる中国とは異なり、日本の学校には毎日必ず「掃除の時間」があることに中国人は驚くようだ。
 記事は「この時間で掃除の技術と責任感を育てる」と説明している。

6.生徒も教師も長期休みの間に登校する 
 日本では、部活動などで夏休み中も登校する生徒、教師が多い。
 これも中国ではあまりないことかもしれない。

7.生徒が全員同じかばんを使う 
 日本の学校では一般的に、上履きやかばんなどは学校指定のものを使用するため、それぞれ異なるということはあまりない。


8.日本の学校はどこでもハイテクを備えているとは限らない 
 記事は、「日本はハイテクで有名な先進国だが、すべての学校で先進的な設備が備わっているわけではない」と紹介。
 扇風機が使われているところも多く、セントラル空調システムが導入されているような学校は少ないとしている。



サーチナニュース 2016-07-16 09:11
http://news.searchina.net/id/1614340?page=1

学び続ける日本の高齢者に驚き
・・・取り組む以上は真剣に向き合う日本人=中国

 日本で生活していれば「生涯学習」という言葉をよく目にするのではないだろうか。
 「人びとが生涯にわたって学習を継続すること」という意味であり、専門性の高い分野だけでなく、料理など生活に密着した分野も含まれる。
  しかし、こうした「生涯学習」はどこの国でも行われているわけではないようだ。
 中国メディアの新華網は日本のある中国語学校の様子を伝え、学び続ける日本の高齢者の様子を伝えた。

 記事は、記者が以前、日本旅行中に中国語学校に招待された時の様子を紹介。
 この中国語学校の日本人生徒はそれぞれが何らかの国家資格を持つ人びとで、さまざまな分野の「専門家」であると同時に、皆高齢者だったと伝えた。

 高齢者であれば、仕事などで中国語の習得を迫られているわけではないだろう。
 もしかしたら中国に旅行に行きたいという願望があったのかも知れないが、それでも皆が真剣に中国語を学んでいる様子は驚き以外の何ものでもなかったようだ。
 何事も取り組む以上は真剣に向き合うというのが日本人の特性だが、一方の中国の高齢者と言えば、年金と子供どもの稼ぎで暮らすのが普通であり、麻雀やダンス、カラオケ、買い物、旅行などに多くの時間を費やしている。

 多くの日本人は退職後も学ぶ姿勢を保ち続けているように見受けられる。
 心の豊かさや生きがいのある生活の為に、地方自治体の主催するセミナーや講習会に参加したり、ボランティア活動に加わっている人も多いのではないだろうか。
 日本人と中国人とでは、余生の暮らし方に大きな違いがあることが分かる。



サーチナニュース 2016-07-13 15:13
http://news.searchina.net/id/1614107?page=1

どういう国が先進国なのか
・・・「日本は間違いなく先進国」=中国

 中国メディアの中国証券報はこのほど、どのような国であれば先進国と呼べるのかというテーマについて論じる記事を掲載した。
 記事はそびえ立つ高層ビル群を有する国が必ずしも先進国であるとは限らないと説明しており、
 先進国とはある3つの事柄に対してコストを度外視して犠牲を払うことができる国
であると論じている。

 記事はこの3つの事柄について
★.「弱者の福祉」、
★.「細かい部分における品質」、
★.「未来」
と定義しており、これらに対してコストを度外視して犠牲を払える国が先進国であると論じている。

  「弱者の福祉」に対する事例として記事は、目の不自由な人びとが乗車位置を確認するために東京の地下鉄車両のドアの内側に取り付けられた点字表示を紹介した。

 また「細かい部分おける品質」に対する犠牲の事例として記事は
「新宿の公衆トイレ」を紹介、その品質は「北京の5つ星ホテルに匹敵する」と称賛した。

 そして「未来」対する犠牲の事例として記事は、ガソリンを安く買えるはずの米国市民が環境保護のために同クラスガソリン車種よりも高額なプリウスをこぞって購入していることを紹介した。

 一部辞書によれば、
★.先進国とは「発展途上の国に対して、
 政治・経済・文化などの面で比較的進歩している国」
とされている。
 しかし記事は
 経済面に注目するのでなく、
 特に文化面に注目して先進国とは何かというテーマに光をあてている。

 「弱者の福祉」、「細かい部分における品質」、「未来」という3つにはある共通点がある。
 それは人間らしく生活できる社会の実現という目標だ。
 記事はこの目標を追い求める国が先進国だと定義しており、日本、ドイツ、米国などは先進国に属すると判断している。
 逆にこうした目標を追い求めていない国は途上国だと記事は見なしており、そうした国にどれだけ立派なビルや高速鉄道があったとしても決して先進国とは呼べないとし、
 暗に中国も「弱者の福祉」、「細かい部分における品質」、「未来」を追求すべきとの見方を示した。



サーチナニュース 2016-07-14 14:07
http://news.searchina.net/id/1614203?page=1

理解できん! 
日本人にとって三国武将のヒーローは、関羽でも張飛でもなく呂布=中国メディア

 日本で多くの人に愛されている中国の歴史物語といえば、「三国志」だろう。
 その人気ぶりは、本場中国を上回ってさえいるかもしれない。
 個性豊かな登場人物が数多と登場し、活躍する点も、この時代の物語をより魅力的にしている要因と言えるだろう。

 中国メディア・今日頭条は13日、
 「日本でもっとも崇拝されている三国武将は、関羽でも趙雲でも張飛でもなく、彼だった」
とする記事を掲載した。
 記事は、日本で以前発表された「好きな『三国志』の登場人物ランキング」で呂布が諸葛亮、劉備に次ぐ3位に入り、関羽、張飛、趙雲といった並み居る武将を差し置いて人気No.1の武将に輝いたと紹介。
 その理由について分析している。

 まず、日本人にとっては、忠誠を誓う対象が誰であるか、その立場が正しいかどうかは関係なく、
 「義理人情があり、生活のために奮闘する」人間であれば、
 それが「英雄」なのである
と説明。
 呂布は高貴な生まれではないものの、乱世の中で頑張って生きてきた人物であり、
 「再三主人に背いても、評価に値する」
のであるとした。
 また、呂布は十分に家庭を顧みる男であり、独り逃げることが可能だった場面で、愛する貂蝉のために命を落としたとも解説した。

 さらに、日本の伝統観念において
 「奮闘したけれど失敗してしまった人」を尊重、崇拝する傾向がある
とも説明。
 その例として中国共産党との争いに敗れて台湾に逃れた蒋介石が日本人からリスペクトされていることを挙げている。
 呂布も生きるために努力した「失敗者」の1人であり、この点からも日本人に好かれる所以なのであるとした。

 記事は、齢わずか40にして悲惨な死を遂げた呂布が、日本人にとって「悲壮かつ孤高の英雄」であると結論づけるとともに、
 「日本人の呂布好きを中国人が不思議に思う所以は、
 単に両国の英雄に対する評価基準が異なるからに過ぎないのだ」
と論じた。

 三国時代に関する文学作品やそこから派生したアニメ、ゲーム作品は、それぞれ異なった立場から、登場人物に対しても異なる位置づけを行っているゆえ、各々の人物像を1つにまとめるというのはかなり困難であると言える。
 結局のところ「個人の好み」というべきなのだろう。
 ただ、呂布については、無双の戦闘力を持つ一方で、短気で浅慮、主君を簡単に裏切るといった「ダメ人間」的な要素も併せ持っているゆえに、少なからぬ人が愛着を持つという点はあるかもしれない。


ニューズウィーク 2016年7月19日(火)15時10分 舞田敏彦(教育社会学者)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/07/post-5511.php

マンガだけじゃない! 
日本の子どもの読書量は多い

<主要先進国で比較すると、日本の生徒のマンガの読書量は抜群に多いが、意外にも小説を読む頻度も一番高い。
理想的なのは、マンガに大きく偏っている読書嗜好を、小説やノンフィクションにシフトすること>

 子どもの活字離れが指摘されて久しい。
 データから見ても、10代後半の「趣味としての読書実施率」(過去1年間)は、1991年の52.6%から2011年の45.0%に低下している(総務省『社会生活基本調査』)。
 スマホや携帯ゲームなどに時間を費やしているためだろう。

 この傾向に歯止めをかけようと、子どもの読書を推進する取り組みが行われ、法律も施行されている(子どもの読書活動の推進に関する法律)。
 同法第2条では、「読書活動は、子どもが言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないもの」と言及されているが、まさにその通りだ。

【参考記事】数学の「できない子」を強制的に生み出す日本の教育

 子どもが本に触れる頻度は国によって違うと考えられるが、国際比較をするとどうなるだろうか。
 経済協力開発機構(OECD)の国際学力調査「PISA 2009」では、15歳の生徒に対して、4つのジャンルの書籍をどれくらいの頻度で読むか尋ねている(選択肢は「全く読まない」「年に数回」「月に1回」「月に数回」「週に数回」)。
 主要国について、「週に数回」の回答割合をグラフにすると<図1>のようになる。


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 コミック(マンガ)を読む頻度の高さは、日本が群を抜いている。
 マンガ発祥の地の面目躍如と言ったところだろうか。
 マガジンも、多くがマンガ雑誌と思われる。
 注目されるのは、実はフィクション(小説)を手に取る頻度も日本が最も高いことだ。

 お堅いノンフィクション(論説)でみると,日本は下から2番目になる。
 このジャンルでは韓国が最も高いが、社会状況の厳しさから社会問題に関心を持つ青少年が多いのではないだろうか。
 米英独では、コミックよりノンフィクションが読まれていることも注目される。

 比較の対象を増やして見てみる。青少年が嗜好するコミック(マンガ)とフィクション(小説)の座標上に、世界の74カ国を配置したグラフを作ってみた<図2>。


maita160719-chart02.jpg

 日本は、グラフ上の右に外れた位置にある。
 日本の子どものマンガ嗜好は、世界で最も高い。
 他の先進国は左側にあり、マンガよりも小説が好んで読まれている。
 数としては、そのような社会の方が多い(斜線より上)。

 これをどう見るかだが、ストーリーを絵入りで分かりやすく伝えるマンガは日本発祥の誇るべき文化だ。
 この中にも活字はあり、一概に悪いとは言えない。
 筆者の中学時代の国語教師は「マンガでもいいから読め」とよく言っていた。

 しかし、親切な絵ばかりに頼っていると想像力が訓練されないし、直観(印象)依存型の思考回路ができてしまうという問題もある。
 マンガばかり読んでいる子どもは人の話を長く聞けないという説もあるが、そのような影響も否定できないだろう。

【参考記事】投票率が低い若者の意見は、日本の政治に反映されない

 日本は、マンガだけでなく小説を読む頻度も他の先進国より高いが、グラフでの位置がもっと上にシフトすると理想的だ。
 学校図書館の利用時間を延長する、子どもの生活にゆとりを持たせるなど、やるべきことはいろいろある。
 強制的な「朝の10分間読書」だけが有効ではないはずだ。

 子どもの読書活動の推進に関する法律では、
 「すべての子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において自主的に読書活動を行うことができるよう、積極的にそのための環境の整備が推進されなければならない」
と定めている(第2条)。
 間もなく夏休みの時期に入るが、この理念が実現されるよう教育関係者の尽力を望みたい。

<資料:OECD「PISA 2009」>



サーチナニュース 2016-09-04 08:39
http://news.searchina.net/id/1617961?page=1

研究や実験が大好きな日本人 
それが誉れ高き「技術」を生むのだ!

 夏休みが終わって授業が再開した学校。
 教室のロッカーの上にはきっと、子どもたちが一生懸命取り組んだ自由研究の成果が並べられていることだろう。
 何かのテーマに沿って自分なりに研究したり実験したりするのは案外楽しいものだが、日本人はもともとそういうことが好きなのだろうか。

 中国メディア・今日頭条は1日、
 「日本は全体が大実験室のようなものである」評する文章を掲載した。
 文章はまず、中国人が日本で仕事をする中で気づいた点を3つ紹介している。

★.1つ目は、健康診断の際に必要な書類を揃えて封筒にまとめ、机の上に置いておいてくれ、しかも健康診断会場の地図や最善ルートが考慮された行き方まで示してくれるという、会社の事務担当者についてだ。

★.2つ目は、0.1グラム単位で計測できるはかりや電子タイマー、各種用途に合わせて温度計などが、日本では多くのスーパーなどで一般的な調理用品として売られていること。

★.そして3つ目は、「トマトを上手に切る」というテーマで様々な科学的アプローチを試み、道具ではなく切り方にコツがあったという結論を導き出した実験番組である。
 文章は特に、この番組が「主婦向け」である点に着目したようだ。

 文章はそのうえで「簡単に言うと、日本は1つの大実験室なのである」と解説。
 日常生活において小さな実験や研究が繰り広げられており、「それが会社となればなおのことなのだ」との見解を示した。
 そして、日本を代表する便器メーカーでは、少ない水で流せるうえパイプを詰まらせない、お尻に水が残りにくいシャワーの角度などといった様々な実験について、それぞれ別の実験グループが勤しんでいると紹介。
 一生の事業が研究であるのに、成果が出ない訳がない」
と論じた。

 そして、「日本人は各種の研究について苦痛どころか誇らしいことと考えている」点が大事であると指摘。
 それが職人の「技」となり、
 「建築分野から料理人、便座から焼き鳥まで、みんな『技』を持っていて、個人はそれを誇らしく思い、社会はリスペクトするのである」
と締めくくっている。

 傍から見て下らないものでも大それたことでなくてもいいから、自分の興味を持ったことについて研究や実験を重ね、成果としてまとめる。
 それが夏休みの宿題として出される自由研究が持つ目的の1つである。
 悲しいかな、それに気づくのは大人になってからであり、当時は面倒くさくて仕方なかった。
 大事なのは「やること」なのだと分かっていれば、もっと「どうでもいいけど、おもしろい研究」ができたかもしれない。

 「朝から晩まで知識詰め込み型教育」に対する疑問の声が高まっている今の中国。
 もし中国の子どもたちに夏休みの自由研究という宿題を出したら、どんなことをテーマにするのか、ちょっと興味がある。




【自ら孤立化を選ぶ中国の思惑】




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