2016年8月12日金曜日

防衛強化に向かう日本(4):尖閣沖で中国漁船が衝突、沈没  海保が6人救助、 中国側は謝意示す

_
 十数隻もの海警艇に守られて日本領海に入った漁船だが、そのうち1隻が貨物船にぶつかって沈没。
 この乗組員を中国海警艇が救助したというなら、これはすこぶるのアピールになったであろうが、あにはからんや日本の巡視艇に救助されたという。
 十数隻の海警艇は何をしていた、ということになる。
 ここが日本の領海であることを宣伝したにすぎないことになる。
 何かとてつもなくみっともない
中国のメンツ丸汚れになっている。
 時にこういう想定外の事態が発生し、それが局面を大きく変えてしまうことがある。
 中国国内ではどうだろうか、共産党当局はどうだろうか。
 それよりも日本国内の危機感が一気に萎んでしまう可能性がある。
 でもこれにより中国の行動が
 なんともバカバカしく映るのか気のせいか。
 

Record china配信日時:2016年8月11日(木) 15時50分
http://www.recordchina.co.jp/a147342.html

中国漁船乗組員、尖閣沖で日本の海保に救助される、
ギリシャ貨物船と衝突
=中国ネット「笑い話か」
「釣魚島は日本のものだと証明されてしまった」

 2016年8月11日、日本メディアによると、沖縄県石垣市の尖閣諸島・魚釣島の北西約67キロの公海上で、中国漁船とギリシャ船籍の貨物船が衝突した。
 海上保安庁の巡視船が、海に投げ出されていた中国漁船の乗組員6人を救助した。 

  中国の各メディアもこの情報を伝えた。
 中国のネット上には
 「中国の海警船は何をしていた」
 「日本の巡視船が真っ先に駆け付けた。
 釣魚島(尖閣諸島の中国名)が日本のものだということが証明されてしまった」
 「中国人が自国の領海で日本人に救助された。
 これは笑い話か」「人命救助に国籍は関係ない」
 「日本に感謝すべきだ」
などの声が寄せられている。

 
フジテレビ系(FNN) 8月12日(金)4時53分配信

尖閣沖で中国漁船が衝突、沈没 
海保が6人救助、
中国側は謝意示す



 11日、尖閣諸島沖で沈没した中国漁船の乗組員6人は、海上保安庁の巡視船に救助されたあと、石垣島の病院に搬送され、診察を受けている。

 大海原を漂う、オレンジ色の救命胴衣を着た人影。
 海上保安庁のボートが近寄り、隊員3人がかりで船へと引き上げた。
 これは、11日未明に、尖閣諸島の接続水域近くの公海で沈没した中国漁船の乗組員を、日本の海上保安庁が救助する一部始終。

 海上保安庁によると、11日午前5時半ごろ、海上保安庁の巡視船が、遭難信号を確認。
 現場に急行したところ、ギリシャ船籍の貨物船と衝突し、沈没した中国漁船の乗組員が、海に投げ出されていた。
 漁船には、14人が乗っていて、巡視船が6人を救助、8人を現在も捜索している。

 救助が終わったあと、中国の公船6隻が、捜索現場に現れたが、海が荒れていたため、乗組員を引き渡すことができず、ヘリコプターで石垣島に移送した。
 6人は、病院で診察を受けたが、1人は胸の痛みを訴え、入院が必要だという。
 日本政府は、中国漁船の乗組員を救助したことを外交ルートで中国政府に伝え、中国側は、謝意を示したという。

読売新聞 8月12日(金)9時1分配信

中国公船「どこにいたのか」
…中国国内ネットで批判

 【北京=五十嵐文】
 沖縄県・尖閣諸島沖で沈没した中国漁船の乗組員を海上保安庁が救出したことについて、中国国内のインターネットでは、日本への感謝の一方で、
 周辺海域に多数投入されている中国海警局の公船について
 「どこにいたのか」
 「(海保による救出は)日本の実効支配を証明したことになる」
と批判する書き込みも目立った。

 北京の日本大使館が中国の通信アプリ「微信(ウィー・チャット)」で救出劇を写真付きで紹介したほか、中国国営新華社通信も事実関係を短く伝えた。

Record china配信日時:2016年8月12日(金) 9時30分

「日本の協力、人道主義精神を称賛する」
=中国外交部、中国漁船救助で日本に謝意―中国メディア


 2016年8月11日、尖閣諸島沖でギリシャ船籍の貨物船と衝突した中国漁船の乗組員を日本の海上保安庁が救助したことに対し、中国側が称賛の意を示した。
 12日付で澎湃新聞が伝えた。 

 中国外交部の華春瑩(ホア・チュンイン)報道官は
 「救助された6人は11日夜、無事に中国側に引き渡された」
と説明し、
 「中国は日本が今回の救助活動で示した協力、人道主義の精神に称賛の意を表する」
と表明。
 「行方不明になっている8人については中国公船が引き続き捜索活動を行っている」と
した。

産経新聞 8月12日(金)7時55分配信

尖閣沖で中国漁船沈没 
貨物船と衝突 海保が救助、捜索

 

中国漁船救助イメージ(写真:産経新聞)

 11日午前5時すぎ、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の魚釣島北西約67キロの公海上で、ギリシャ船籍の大型貨物船「アナンゲル カレッジ」(10万6727トン)と、中国漁船「●晋漁05891」が衝突し、漁船は間もなく沈没した。
 海上保安庁の巡視船が漁船の乗組員6人を救助。
 中国海警局の公船とともに行方不明の8人を捜索している。
 外務省が外交ルートで中国政府に救助を伝えたところ、中国側から謝意が示されたという。

 海上保安庁によると、貨物船から国際無線による遭難通信を受け、同庁の巡視船と航空機が現場に向かった。
 中国公船も遭難を把握したが、同庁が先に現場に到着し救難艇で救助した。
 6人の命に別条はない。

 事故当時、天候は悪く波風ともにやや強かった。
 貨物船は中国からオーストラリアに向かう途中で、漁船は操業中だった。

 尖閣諸島周辺海域では平成26年8月、鳥取県のイカ釣り漁船が国籍不明の漁船とみられる船と衝突する事故などが起きている。
 公海上の船舶事故の捜査は船籍のある国が行うため、今回の事故で同庁は捜査を行わず、貨物船からの聴取内容を両国当局に伝える方針。

 一方、尖閣周辺の領海外側の接続水域を航行していた中国公船は11日午前9時ごろ、すべて接続水域を出た。
 8日ぶりに接続水域と領海の中国公船がゼロになったが、約20分後には再び2隻が接続水域に入った。

 中国公船は3日午後6時ごろ、3隻で接続水域に入った後、徐々に隻数を増やし、8日には過去最多となる15隻が接続水域や領海を同時に航行。
 漁船200隻以上が接続水域で操業し、一部は領海にも侵入していた。

 中国側は公船が接続水域にとどまる理由について「漁船をコントロールするため」などとしているが、今回の事故で中国公船の対応は遅かった。
 日本政府関係者は「中国公船が何のために来ているのかが露呈した」と指摘している。

●=門がまえに虫

J-CASTニュース 8月12日(金)19時7分配信

中国が日本を一転「賞賛」 
「尖閣沖、漁船員を救助」で何が起きた

 2016年8月11日に沖縄県の尖閣諸島沖で起きた中国漁船の沈没をめぐり、中国外務省の対応が微妙に変化している。
 この日、中国外務省は2回声明を出し
★.1回目は、日中当局による「適切な対応を望む」という、どこか他人事のような内容だった。
 ところが、
★.2回目は日本側の「協力と人道主義の精神を称賛する」という表現が加わった。

 8月に入ってから多数の中国公船が尖閣諸島周辺に集結していただけに、中国のネット上では
「中国公船は何をしていたのか」
といった声が続出。
 世論を背景に軌道修正を余儀なくされた可能性もありそうだ。

■「中国公船は何をしていたのか」と中国ネット炎上

 第11管区海上保安本部(那覇市)の発表によると、
★.8月11日の早朝5時32分頃、尖閣諸島周辺海域を領海警備中の巡視船が「国際VHF」と呼ばれる無線で遭難通信を受信し、
★.巡視船と航空機が魚釣島北西約67キロメートル公海上の現場海域に向かった。

 遭難通信を発信したギリシャ船籍の貨物船「アナンゲル・カレッジ」(10万6722トン)によると
★.貨物船と中国漁船の「ミン晋漁05891」(ミンは門構えに虫)が衝突。
 漁船に乗っていた14人の乗組員のうち、海保が6人を救助した。
 現場海域で漁船は見当たらず、沈没したとみられている。
 残る8人の安否は不明。

 日本の外務省は11日午前、救助の事実とともに
  「日本政府から中国政府に対し、東京及び北京の外交ルートで通報したところ、先方からは謝意が表明されました」
と発表している。

■2回目の声明では日本側への「称賛」の文言加わる

 一方の中国側は、中国外務省の華春瑩・副報道局長が
  「中国人の船員6人が救助された。
 中国と日本の公船が、行方不明者の捜索を全力で行っている。
 中国と日本の海洋当局が引き続き協力し、緊急事態への適切な対応を望む

との談話を発表したが、
★.夜になって
 「8月11日夕方、日本側に救助された中国人船員は中国側に引き渡された。
 中国公船は引き続き、事故が起きた海域で行方不明者を捜索中だ。
 中国側は、救助での日本の協力と人道主義の精神を称賛する」
と改めて談話を発表。
 日本側への「称賛」の文言が加わった。

 「環球時報」など中国メディアは総じて事実関係を淡々と伝えている。
 ただ、11日午後の段階では、記事のコメント欄には
  「中国漁船が危機のとき、中国公船はどこにいたのか」
  「人道支援の面では、今回は日本に敗れた」
  「なぜ助けに行かなかったのか」
  「なぜ日本人が助けるまで待っていたのか」
といった中国側の対応を非難する声が多数書き込まれていた。

 8月に入ってから、尖閣諸島周辺の接続水域では約 200~300 隻の漁船が操業し、最大15 隻という多数の中国公船も同じ海域に集結。
 8月5日から9日にかけて、公船だけでの延べ28隻が領海に侵入していた。
 ただ、10日から12日朝にかけては公船の領海への侵入は確認されていない。


ニューズウイーク 2016年8月22日(月)15時40分 遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/08/post-5689.php

海保の精神は「正義仁愛」
――タジタジの中国政府

 11日に尖閣沖で中国漁船と衝突したギリシャ貨物船は中国福建の港に寄港させられ取り調べを受けているが、それがまた中国ネットユーザーの批判を浴びている。
 一方、日本の海保の精神は「正義仁愛」。
 これでは日中韓外相会談開催を中国は嫌うだろう。

■事故の瞬間、中国公船は接続水域にいた

 日本の報道によれば、中国漁船とギリシャ貨物船の衝突事故が起きたのは11日の5時半頃で、一方、「11日の朝方には中国公船は尖閣沖から姿を消していた」とのことだった。
 この「11日の朝方には」という「朝方の時間」によっては、何が起きたのかを分析する際に非常に異なってくる。

 事故が起きる前に中国公船がいなくなったのか、
 それとも事故が起きてからいなくなったのか。
 そのどちらだったとしても、なぜなのか?
 そして、なぜ中国公船は中国漁船を助けなかったのか、あるいは助けられなかったのか?

 それを紐解く前に、どうしても「中国公船がいなくなった」と報道されているその時間帯を正確に知らなければ謎が解けない。
 そこで思い切って日本の海上保安庁(以下、海保)に直撃取材をした。
 すると意外な回答が、海保から戻ってきた。
 「事故が起きた時、中国公船は尖閣の接続水域にいましたよ」
というのである。

 では、何が起きていたのか?

■海保の精神は「正義仁愛」

 さらにしつこく食い下がると、以下のようなことを教えてくれた。

1]. 8月11日05:32に、海保は国際VHF(Very High Frequency)という周波帯の無線電波を傍受した。
 これは国際的に決められている周波数の救難信号である。

2]. 海保は巡視船および航空機をすぐさま救難信号の方向の現場海域に急行させ、06:05に事故現場に到着した。
 救難信号の電波を発信していたのはギリシャの貨物船だったので、貨物船から状況を聴取して衝突事故の概況を掌握。

3]. 衝突した相手の中国漁船は沈没している模様で、緊急に船員の捜索に当たったところ、漂流していた中国漁船船員6名を発見し、6名の人命を救助することに成功した。

4]]. 人命救助の時は、ともかく「人の命を助ける」ということに全神経を集中しているので、周りの状況になど目を配るゆとりはなかった。

5]. しかし6名の船員を救助した後に、ふと周りを見ると、そこには6隻の中国公船が到着していた。
 いつ到着したのかは定かではない。
 海保が事故現場に到着した時には、事故海域には中国公船の姿はなかったように思う。
 船名や船の正体を正確に見極めるのには相当の時間がかかり、かなり近くまで接近しないとできない。
 人命救助が最優先だったので、それを正確に確認するゆとりはない。

6]. さらなる人命救助のために遭難者の捜索に当たった。
 救助した中国漁船の船員から聞いたところによれば、乗組員は全員で14名。
 まだ8名が見つかっていない。
 必死の捜索を続けたが、8名は見つからず、気が付けば中国公船も行方不明者の捜索に当たっているようだった。

7]. 海上保安庁の精神は「正義仁愛」。
 どの保安官に聞いても、必ず間違いなく
 「正義仁愛の精神に基づいて行動している」
と回答するだろう。

 以上がおおむねの回答であった。

 6名の人命を救ったのは、まちがいなく日本側である。
 それはもしかしたら事故現場に到着した時間差による違いだったかもしれないが、その原因は中国側が発表しない限り突き止められない。
 中国自身がどのような判断をしたのかは分からないという。
 「いずれにせよ、海保にあるのは『正義仁愛』のみ。ともかく目の前に人命の危険があれば、それを救うために全ての力を注ぐ。
 それだけです」と海保は言葉を結んだ。
 その志の高さには、深い感動を覚える。

■ギリシャ貨物船を福建に寄港させて取り調べている中国

 その中国、8月13日の新華社福州(中国・福建省)によれば、福建海事局が、中国漁船と衝突を起こした「嫌疑」により、ギリシャ貨物船を中国海事パトロール船の監視下に置き、中国福建省沿海部の港に寄港させ、海事調査を受けるよう命じたとのこと。

 これは中国交通運輸部(日本の省に相当)海事局の指示に基づいたもので、福建省海事局は事故調査班を設置し、ギリシャ船籍貨物船を調査していると発表。

 この報道に対して、中国大陸のネットユーザーたちが、また騒いでいる。

●ほう、いったい誰が6人の船員の命を助けたのか、一文字たりとも書かないのか?
――書く勇気がないんだろ?

●いったい誰が助けたんだい? 
――日本だよ。
 日本の巡視船さ。
 俺は書く勇気を持っているぜ。

●中国の巡視船は?
 海警船は何してたんだい?
――さあね、救難信号が聞こえなかったんじゃないかい?
 お茶でも飲みに行ってたとか?
――いやいや、仕事を終えて帰宅したんじゃないのかい?
――釣魚島って、中国の古来からの島だろ? 
 海警船はいつもいるんじゃないのか?

●ふだん、中国の海警船は釣魚島のまわりに常駐しているよ。
 なのに、なんで、日本が先に(事故現場に)着いたんだい?
 やっぱり、実際のコントロール権に関しては、日本の方が優勢なんじゃないのかな?

●ギリシャ貨物船を中国漁船と衝突した「嫌疑」で監視下に置いたって言ってるけど、なに? 
 船の中に日本人がいて偽装工作をやっていたか否かを調べてるっていうわけ?
――中国は「嫌疑」をかけることしか、できないのか。
――自国の民を助けるために駆け付けることはできないくせに、他国の船を「嫌疑」の名の下に拿捕するのだけは早いんだから。

●今度は「反ギリシャ運動」でもする?
 ギリシャ製品不買運動とか? 
 そういうことに注意をそらさせても無駄だよ。

●日本人は中国に対して、なんて良くしてくれるんだろう。
 これを「人道精神」って言うんだろうね。
 国籍とは無関係なんだよ。

●日本の巡視船が助けるなんて!
 得難いことだよ!
 これはどういう精神から来ているんだろう?

 8月15日付け本コラム「中国衝撃、尖閣漁船衝突」にも書いたように、
 中国政府はネットの力に押されて8月11日の夜、ついに日本の行動を称賛する声明を発表している。
 そして今度は、その「不名誉」を埋め合わせネットユーザーの批判をかわすために、ギリシャ貨物船を「中国の力」の下で監視下に置き取り調べをしていることを公表したというのに、名誉を挽回したどころか、新たな政府批判を招いてしまった。

■精神性の高さ

 筆者が驚いたのは、日本の海保を取材したときに初めて知った「正義仁愛」に代表される「海保の精神」という言葉と、
 中国のネット空間で数多く見られる「人道精神」や「これはどういう精神から来ているんだろう?」
 といったネットのコメントなど、「精神」という言葉がそこにあるという一致だった。
 「力」ではなく「精神」が、もし最後に重要な役割を果たすのだとすれば、それは何とも心強いことだ。
 この「精神性」において、このたびの件は日本の快挙であった。
 しかも、海保側は高い志でやるべきことをやっただけで、次の勤務に専念し尾を引いてない。
 しかし中国では、その「精神性の欠如」ゆえに、いまだに尾を引き、ネットユーザーから厳しい指摘を受けていることは興味深い。

 8月5日から11日にかけて急増した中国公船と漁船の尖閣沖侵入は、8月6日と9日の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典を目指して、日本に「犠牲者ぶるな」というシグナルを発するためだった。
 オバマ大統領の広島訪問により「日本に対する歴史カード」の効力が弱まることを懸念した威嚇だったと解釈できる。

 9月4日から中国の杭州で開かれるG20で中国包囲網を作らせないようにするために慰霊のための行事を利用するなどという、その「精神性の低さ」は至るところで露呈し、中国の心あるネットユーザーにも見透かされている。

■日中韓外相会談を嫌う中国

 日本の外務省の発表によれば、今年、日本で開催することを予定している日中韓サミットに向けて、23日から行なわれることになっている日中韓外相会談に関して調整が行われているが、具体的日程に関しては発表が見送られたとのこと。
 21日、日中韓の外務省次官級による最終調整のための協議が都内で開催され このとき日本と中国による二国間会談も開かれた模様。
 日本側は中国公船による領海侵入に強く抗議したようだが、中国のネットユーザーからここまで批判されている状況では、中国としては「大きな顔」をして日本と向き合うことはできないはず。
 会談では中国側は、「釣魚島は中国の領土」という独自の主張を繰り返したらしいが、本心はそれどころではないにちがいない。

 中国のネットユーザーが「精神性」に行きついたということに、中国政府はきっと「タジタジ」といったところだろう。
 海保の「正義仁愛」という精神が、ついに外交の場で発揮され始めたと解釈することができる。日本の快挙だ。

追記:ここに来て日程調整に難航した後、結局、日中韓外相会談は8月24日に東京で開催されることになった。
 中国外交部は
 「日本がどうしても来てほしいというから、やむなく参加するだけだ」
という弁明の記者会見を行なったが、国内世論がいかに厳しいかを如実に示している。