2016年8月8日月曜日

中国高速鉄道事業の暗雲(5):タイ高速鉄道は新幹線に、潜水艦を中国から導入する見返りか

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 オーストラリアと同じ状況である。
 オーストラリアは日本から潜水艦を購入する予定であったが、中国の圧力によって土壇場でフランスに変更した。
 その見返りとしてオーストラリア高速鉄道計画を遡上にあげ、日本に発注するような雰囲気を匂わせている。
 タイも同様である。
 潜水艦を中国から導入することになっている。
 そのバランスをとるために、高速鉄道を日本にもっていったということであろう。
 タイとしても中国と日本のバランスをとるのに苦労している
ということである。’

サーチナニュース 2016-07-21 22:19

日本は中国とタイのプロジェクトを妨害しようとしている!=中国報道

 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国とタイによる鉄道建設プロジェクトを日本は必死になって妨害しようとしていると主張する記事を掲載した。

 記事は2016年5月に岸田文雄外務大臣がタイを含む東南アジア各国を訪問したことに言及、岸田外相の訪問には「東南アジア各国と中国の協力を抑制し、それによって中国の発展を抑制する」意図があったと主張。

 さらに
 「日本が差し伸べるタイへの経済援助は嘘、
 あるいは一時的には功を奏してもタイにとって根本的な援助にはならない」
と主張する一方、
 「中国とタイの鉄道建設プロジェクトはタイの経済状況を根本的に改善する可能性を有している」
と論じた。
 中国の鉄道計画は中国とタイが鉄道で結ばれることになるため、日本がタイに提供する援助に比べて「よっぽどタイのためになる」という主張だ。

 記事はタイに対する日本の経済支援を「嘘」あるいは「一時的な効果しかないと批判しているが、一方で日本はメコン地域諸国に2016年から3年間で合計7500億円規模のODAを投じることを決定しているほか、15年度にはタイに対して供与限度額5億円のODAプロジェクトを2つ実施している。

 記事の文面だけを見るなら、日本は中国およびタイの経済発展を妨害しようとする悪い国家という印象を受ける。
 このような悪意のある主張を鵜呑みにすれば、中国で日本に対する印象が悪化するのも当然だといえよう。
 日中どちらにとっても受注したい大型案件であるがゆえ政治的な力が働くのは避けられないかもしれないが、建設的な議論が出来なくなるような主張は控えるべきだ。

サーチナニュース 2016-08-08 14:03

悔しい!タイが新幹線導入で覚書、
日中の高速鉄道は明暗分かれる=中国

 バンコクとチェンマイを結ぶ約700キロメートルの高速鉄道計画について、日本とタイは6日、新幹線を導入することを前提とした覚書を締結した。
 同計画は2018年の着工を目指すという。

 アジアの高速鉄道市場をめぐって日本と激しい受注競争を展開する中国でも、日本とタイの覚書締結は大きく報じられており、なかには
 「中国が強力に売り込んだ中国高速鉄道方式は採用されなかった」、
 「中国は失望させられた」
などと報じるメディアもある。

 中国メディアの参考消息は8日、現代の高速鉄道の「元祖」である新幹線と飛躍的な発展を遂げた中国高速鉄道が世界中で受注競争を展開しているとし、中国はインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画を受注したが、その後日本はインドとタイで受注の確度を大きく高めていることを指摘。
 英メディアが「日本はジャワ島での敗北を挽回した」と報じたことを紹介した。

 また、中国メディアの捜狐は、「バンコクとチェンマイを結ぶ高速鉄道計画は日本が奪取した」と伝え、中国にとっては「失望の結果」であると報じた。
 そのほかにも、多くの中国メディアが日本とタイの覚書締結を伝えており、多くはやはり「失望」を示すものとなっている。

 タイは中国とも高速鉄道分野で協力関係にあり、中国側は中国とタイを結ぶ高速鉄道計画を推進している。
 だが、タイは中国側の提案を拒否し、中国からの借款は受けず、工事はタイ国内の企業が請け負うと発表した。
 高速鉄道の技術と信号システム、列車は中国のものを利用することになる一方で、路線も従来の計画の3分の1の長さに短縮されることになるなど、タイにおける日中の高速鉄道をめぐる状況は明暗がはっきりと分かれている。

Record china配信日時:2016年8月8日(月) 18時50分

タイ高速鉄道、日本の新幹線導入で覚書
=「日本は信用できるからだ。簡単な話だ」
「やっぱりオリジナルはパクリ製品よりいい」―中国ネット

 2016年8月7日、中国の掲示板サイトにタイの高速鉄道計画には日本の新幹線方式が導入されることが決まったと伝えるスレッドが立った。 

 スレ主は、日本とタイの両国政府が6日、タイの首都バンコクと北部チェンマイを結ぶ約700キロの高速鉄道計画について、日本の新幹線方式を導入することなどを確認したことを紹介。
 石井啓一国土交通相とタイのアーコム運輸相が鉄道協力に関する覚書に署名し、早ければ2018年にも着工する見込みだと伝えた。 

 これに対して中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。 

「日本は信用できるからだ。
 簡単な話だよ」 
「やっぱりオリジナルはパクリ製品よりいいよなあ」 

「一方はオリジナル製品で、もう一方は組み立て製品だからな」 
「中国高速鉄道は日本から学んだ。
 中国は日本の生徒だ。
 先生の作るものの方が良いに決まっている」 

「タイは政局が混乱しているからな。
 投資するには値しない」 
「これはいいことだ。
 中国は安心して国内の高速鉄道建設に励める。
 外国への投資なんてお金を投げ捨てるようなものだ」 

「いいことじゃないか。
 無駄にお金が外国に流れないで済む」 
「タイ製品をボイコットしよう!」 
「タイは賢明な選択をしたと思う」 

「日本は運営開始から50年以上死亡事故ゼロをキープしている」 
「次はマレーシアとシンガポール間を結ぶ高速鉄道だが、多分また日本が勝つだろう」

サーチナニュース 2016-08-14 11:07

中国高速鉄道はなぜ新幹線に負けたのか!
コストだけなら・・・
=中国

 日本とタイはこのほど、新幹線技術を全面的に採用した高速鉄道を共同で整備することに関する協力覚書に署名した。
 バンコクとチェンマイを結ぶ約700キロメートルの高速鉄道計画は2018年にも着工する見通しだ。

 中国メディアの中国建築新聞網はこのほど、日本とタイが覚書を結んだことを伝えつつ、中国もタイには高速鉄道技術を積極的に売り込んできたと指摘、「中国高速鉄道はなぜ負けたのか」と疑問を投げかけ、その理由を考察した。

 記事は、バンコクとチェンマイを結ぶ路線に中国高速鉄道が採用されることはなかったと指摘する一方、中国は雲南省からラオスを経由し、タイにつながる高速鉄道路線の建設を計画していると紹介。
 インドネシアやマレーシア、タイ、ベトナムなど東南アジア諸国はいずれも高速鉄道建設に大きな関心を抱いており、その市場規模は数百億ドルに達すると見込まれていることを伝えた。

 続けて、中国高速鉄道は建設、運用のコストが安いため、「経済的な角度から見れば、東南アジア諸国は中国高速鉄道を選ぶべきである」と主張する一方、それでもタイやインドが一部路線で新幹線を採用する意向を固めたことには新幹線の技術力のみならず、乗車券の販売システムやほかの公共交通機関との緊密な連携といった要素が中国高速鉄道より優れているためであると論じた。

 日本と中国は東南アジア諸国で高速鉄道の受注競争を展開しているが、表向きはビジネスであるものの、実際は自国の将来的な影響力をかけた政治的な争いという一面も持っている。
 中国は中国を中心とした経済圏の確立に向け、中国と各国を高速鉄道で結ぶ計画を進めているが、そうなれば日本の東南アジアでの影響力低下は必至であり、日本としては何としても阻止したい事態であるのは間違いない。

サーチナニュース 2016-09-12 07:19

中国とラオスを結ぶ鉄道プロジェクト、
16年末にも全面的に着工へ

 高速鉄道の輸出を推進する中国だが、中国メディアの観察者はこのほど、中国とラオスを結ぶ鉄道プロジェクトにおいて、2016年末にも全面的に着工する見込みだと伝え、
 「ジャワ島の高速鉄道プロジェクトに続き、中国の規格が採用される鉄道がまもなく誕生する」
と報じた。

 記事は、中国とラオスの鉄道プロジェクトの工事業者を決める入札結果が2日に公表され、全長417キロメートルの鉄道建設はすべて中国企業が落札したと紹介し、中国・ラオス鉄道プロジェクトは
 「ジャワ島の高速鉄道に続き、規格・技術・設備すべてにおいて中国のものが採用される鉄道になる」
と伝えた。

 続けて、中国・ラオス鉄道の設計時速は160キロメートルにとどまり、正確には高速鉄道と呼べないことを指摘する一方で、
 「それでも中国高速鉄道の輸出戦略において重要な存在となる」
と主張。それはラオスの地理的な位置が中国と東南アジアのちょうど中間に位置し、中国が計画している中国とタイ、さらには東南アジアを結ぶ「汎アジア鉄道」構想の実現において重要な位置関係にあるためだと主張した。

 中国の「汎アジア鉄道」構想において、もう1つ重要となるのはタイの動向だ。
 タイは一部区間の高速鉄道で中国の規格を採用する方針だが、中国との交渉がまとまらず、中国の借款は受け入れないと発表している。
 また、タイはラオス国境へとつながる区間の建設については延期することを発表しており、中国の思惑通りに進んでいるわけではないのが現状だ。


サーチナニュース 2016-10-04 07:35
http://news.searchina.net/id/1620064?page=1

中国高速鉄道を放棄したタイは「過去にもわが戦闘機を放棄していた」=中国

 日本とタイは2016年8月、バンコクとチェンマイを結ぶ高速鉄道計画において新幹線を採用することを確認したうえで、鉄道協力を進める覚書を交わした。
 全長700キロメートルにおよぶ高速鉄道路線は早ければ2018年にも着工する見通しだ。

 タイのバンコクとチェンマイを結ぶ高速鉄道に新幹線が採用される見通しであることについて、中国メディアの捜狐はこのほど、
 「中国もタイに高速鉄道を強く売り込んだが、タイは日本を選んだ」
と指摘しつつ、中国は28年前にもタイに戦闘機を売り込んだが、今回と同じように失敗という憂き目に遭っていたことを伝えている。

 記事は、中国にとって高速鉄道は「製造業の高度化」を実現するうえで重要な産業の1つであることを指摘する一方、アジア各国の高速鉄道市場をめぐって日本と熾烈な競争を繰り広げていることを紹介。
 タイでも日中がともに受注を競ったことを指摘した。

 続けて、1989年には中国が輸出を行っていた戦闘機をタイが導入する意向を示し、契約への調印寸前まで話は進んだものの、契約を主導していたタイの空軍司令官の退任と、新しい空軍司令官が「中国から戦闘機を購入しない」と決めたことで話は流れてしまったと紹介した。

 記事は、タイと契約寸前まで話を進めていながら、調印まで至らなかったのは戦闘機に続いて高速鉄道で2例目であることを示し、タイから契約を勝ち取れなかったことに悔しさを示している。