2016年8月25日木曜日

インド(1):中国国境地域に超音速巡航ミサイル「ブラモス」配備へ、ベトナムと協力関係に

_


●(写真:朝鮮日報日本語版)

 中国周辺諸国が中国に対する防御体制を急速に高めている。
 韓国はサードの配備を決め、日本は射程300kmのミサイル配備、
 ベトナムはロケット弾を設置しているという。
 台湾は総統が前線を視察し、
 フィリッピンは日本からの巡視艇を受け入れ、
 インドネシアは不法漁船を爆破して、また基地の強化を決めている。
 マレーシアも対中政策に乗り出している。
 そして、きわめつけはインドである。
 これで、中国の回りの国々の多くが、対中防備のシステムをそなえつつあるということになる。
 ここまで周辺国を追いやってしまうような中国外交のあり方は、どうみても尋常ではない。

 中国の軍事政策は常に一面に敵を置くことで成り立っている。
 現在それは海側にあって、南シナ海と東シナ海である。
 習近平は海軍に力点をおくことで解放軍を抑えこんでイルと言われている。
 その分、陸軍はシャマ扱いで、予算を人員を減らされている。
 そのために陸軍ならびにそれに連なる旧派の不満は大きくくすぶっている。
 インドがここで動くとなると陸軍・旧派は息を吹き返してくる。
 ということは、国内での権力闘争が熾烈になってくる、ということになる。
 海とインド国境という二面で戦うという戦略は中国にとってはあってはならないものである。
 
  少し前に中国解放軍がインド領に侵入して数時間滞在した後に退去したという、ワケの分からに事件が起きた。
 海軍に比重を強める習近平に対する陸軍のイヤガラセだとみられていた。
 インドはこのことに不愉快さを感じ、タンクを100台国境に配置するなどしている。
 そしてこの巡航ミサイル配置ということに進展している。
 陸軍の習近平へのイヤガラセが戦略をニ局面へと動かしている。
 これまで習近平政権で虐げられてきた陸軍の不満が徐々に吹き出して局面を変えようとしている。
 習近平はインド国境になんらかの手を打つ必要に迫られることになる。


Record china配信日時:2016年8月25日(木) 17時40分
http://www.recordchina.co.jp/a148581.html

インド、中国国境地域に超音速巡航ミサイル「ブラモス」配備へ
=中国側の懸念無視―中国メディア

 2016年8月24日、中国・環球網によると、インド軍は、中国側の懸念を無視する形で、北東部の中国との国境地域に超音速巡航ミサイル「ブラモス」を配備する方針だ。

 インド軍当局者は
 「われわれには自らが懸念する脅威と安全保障問題がある。
 われわれの領土上にどのような装備を配備しようとも、それはわれわれ自身の問題だ」
と語った。

 インド政府が今月初め、北東部の中国との国境地域へのブラモス配備を承認したことを受け、中国軍機関紙の解放軍報は20日、
 「正常な防衛上の必要性を超えるものであり、中国のチベットおよび雲南省に重大な脅威をもたらす」
と強く批判していた。



朝鮮日報日本語版 8月31日(水)10時7分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160831-00000969-chosun-kr

中国の背後で爪を研ぐ世界第4位の軍事大国インド

 インドが米国と軍事的に密接な関係を持ち、中国と息詰まる軍備競争を繰り広げている。
 昨年、中国全域を攻撃できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射を行ったのに続き、最近は超音速巡航ミサイルを両国の国境地帯に大挙配備すると決めた。
 南シナ海および東シナ海の領有権をめぐる問題、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備問題で米国・日本・韓国と対立している中国は、自国の背後で展開するインドの軍備強化に戸惑いの表情を浮かべている。

 米国のアシュトン・カーター国防長官とインドのマノハール・パリカール国防相は今月29日(現地時間)、米国ワシントンにおいて、両国が互いに自国の軍事基地を開放するという内容を含む軍需補給協定を結んだ。
 これにより米海軍は、インドの海軍基地で軍需品の補給および修繕を受け、休養を取ることができるようになり、インドも海外の米軍基地を利用できるようになった。
 日本の外交専門誌『ザ・ディプロマット』は
 「南シナ海における米海軍の作戦能力が一層強化され、
 この地域で領有権をめぐる対立を起こしてきた中国にとって脅威になるだろう」
と評した。

 中国は、すぐさま懸念の表明に乗り出した。
 党機関紙『人民日報』の姉妹紙『環球時報』は
 「インドが米国の懐に抱かれるというのは愚かな選択だ。
 インドのプライドを傷つけるだけでなく、米中間でバランスを維持する戦略に比べて、あまりにも利点がない」
とデリケートな反応を示した。

 今回の協定を含め、最近インドは中国にとって脅威となる行動を取り続けている。香港の『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』紙が
 「1962年の国境紛争以来、中国と物理的衝突がなかったインドが、
 最近中国と『銃声なき軍備増強競争』を繰り広げている」
と伝えるほどだ。

 今月初め、モディ首相が主催するインドの内閣安全保障委員会(CCS)は、中国と国境を接しているインド北東部のアルナチャル・プラデシュ州に超音速巡航ミサイル「ブラモス」100基を配備すると決めた。
 ロシアと共同開発したこのミサイルは射程290キロ、
 巡航速度はマッハ2.8で、現存する巡航ミサイルの中では最もスピードが速く、破壊力が大きいという。
 中国人民解放軍の機関紙『解放軍報』は
 「インドが国境に超音速ミサイルを配備するのは、自衛のレベルを超えており、中国の雲南とチベットに深刻な脅威を与えるもの」
だとして
 「中国の対応措置を誘発しかねない」
と警告した。
 しかしインド政界は、与野党を超えて「中国がああしろこうしろという問題ではない」と一蹴した。

 さらにインドは今年7月、北西部のカシミール地方で戦車連隊を二つ編成し、T72戦車およそ100両を配備した。
 同じく7月、米海軍の哨戒機4機(10億ドル=現在のレートで約1029億円、以下同じ)と超軽量曲射砲145門(7億5000万ドル=約772億円)を購入する契約も結んだ。
 この曲射砲は、中国との国境に相当する、総延長4057キロの「実効支配線」(LAC)に集中配備される予定だ
 またインドは、ICBMを保有する中国に対抗して射程5000キロの「アグニ5」ミサイルの試射に昨年成功するなど、中国との戦略兵器競争も加速している。
 ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は
 「インドが開発しているICBMは、中国をターゲットにしたものとみられる」
と伝えた。

 中国の国家戦略「一帯一路」(新シルクロード)において、インドは中心的な要衝だ。
 米国・ロシア・中国に続く世界第4位の軍事大国インドの膨張は、中国からすると、西進を阻む巨大な障害になる。
 米国の安全保障専門誌『ザ・ナショナル・インタレスト』は
 「中国が一帯一路の一環として、インドの宿敵パキスタンと密接な関係を持ったことを受け、インドは軍備強化に乗り出している。
 中国が、両国間の国境が画定していないことに乗じてしばしば国境地域に出没し、
 インドと接しているチベットで兵力を増強していることもインドを刺激した
と伝えた。



産経新聞 8月31日(水)23時23分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160831-00000579-san-asia

米印戦略対話、
南シナ海問題に言及し中国を牽制

 インドと米国両政府は31日、ニューデリーで8月30日に行われた「米インド戦略・商業対話」の共同声明を発表した。
 中国が軍事拠点化を進める南シナ海に言及し、航行と上空飛行の自由の維持の重要性を強調した。
 また、国連海洋法条約を含む「国際法への最大限の尊重」を訴え、中国を牽制(けんせい)した。

 インドは最近、外交文書で南シナ海への言及を避けてきたが、
 原子力供給国グループ(NSG)へのインドの参加に中国が反対したことから、中国に厳しい対応を取り始めており、
 今回、南シナ海問題が声明に盛り込まれたようだ。

 戦略・商業対話には米国のケリー国務長官やインドのスワラジ外相が参加した。


産経新聞 9月3日(土)12時34分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160903-00000516-san-asia

インドが超音速巡航ミサイルを中印国境に配備へ 
中国は「深刻な脅威」と猛反発だが…

 インドと中国が領有権を争いインドが実効支配している印北東部アルナチャルプラデシュ州に、インド政府が超音速巡航ミサイル「ブラモス」(射程約290キロ)を初めて配備することを決め、中国が猛反発している。
 両国関係は最近、核関連物質・技術の輸出を管理する原子力供給国グループ(NSG)へのインドの参加に中国が反対したことなどにより、ぎくしゃくした状態が続いており、安全保障をめぐっても険悪な空気に包まれ始めている。

 ブラモスは、インドとロシアが共同開発し、陸軍と海軍の一部には、すでに配備されている。
 インド・メディアによれば、印政府は8月はじめ、430億ルピー(約650億円)をかけてブラモスを配備した新たな連隊を立ち上げ、山岳地帯での戦闘のために、アルナチャルプラデシュ州に展開することを決めた。

 中国は早速、これに反発した。
 中国人民解放軍の機関紙、解放軍報は
 「国境付近での超音速巡航ミサイルの配備は、自衛のための必要性を超えており、中国のチベット自治区や雲南省への深刻な脅威となる」
と指摘するとともに、
 「ブラモスの配備は、中印両国関係に競争と対立を増加させ、地域の安定に悪い影響をもたらす」
とインドの決定を批判した。

 ただ、インドは昨年来、中国との関係を悪化させないよう腐心してきた経緯がある。

 ナレンドラ・モディ首相今年6月の訪米で、米印両国の共同文書に「南シナ海」への言及を避けた。
 中国による南シナ海の軍事拠点化にクギを刺す「航行と上空飛行の自由の確保」の文言を使ったものの、具体的な地域を明示しなかったのだ。

 2014年9月と昨年1月のオバマ氏との首脳会談では、南シナ海情勢への「懸念」などが明確に表明されており、中国批判はトーンダウンしたといえる。

 これに加え、今年3月には、インド政府が中国の反体制活動家3人に対する査証をいったん発行しながら、訪印直前にこれを取り消していたことが明らかになった。
 中国の抗議を受けた措置とみられている。

 では、なぜ対中姿勢が変化したのか。
 それは、中国側からインドが期待する譲歩を引き出せていないことが理由といえそうだ。

 今年4月、インドはパキスタンに拠点を置くイスラム過激派指導者を国連の制裁リストに載せようとして、パキスタンと蜜月関係にある中国に阻止された。

 6月には、NSGの総会で、インドの加入問題が議論されたが、中国の反対で合意が得られず、結論は先送りされた。

 インド外務省のスワループ報道官は、NSG総会について
 「手続き上の障害が、1つの国によってしつこく提起されたものの、3時間の議論が昨夜、行われた」
との見解を発表し、名指しを避けながらも、インドの加入に反対した中国を批判した。

 7月には、南シナ海をめぐる仲裁裁判所の裁定について、インド政府は
 「すべての関係国に対し、仲裁裁判所への最大限の敬意を示すよう求める」
との声明を発表し、名指しを避けながら中国に裁定を受け入れるよう促した。

 また、インドに駐在する中国国営新華社通信の記者3人が、査証の延長をインド政府に拒否された。

 8月に入ると、インドの対中姿勢はさらに硬化した。
 30日、ニューデリーで米政府と「米インド戦略・商業対話」を行い、31日に発表した共同声明で、中国が軍事拠点化を進める南シナ海への言及を復活させ、航行と上空飛行の自由の維持の重要性を改めて強調した。
 中国は、米印両国の接近に、大いに神経を逆なでされたはずだ。

 一方、元インド軍高官は、産経新聞の取材に
 「ブラモスの配備は軍の近代化の一環であり、中国が懸念すべきものではない。
 反発は、NSGや南シナ海、チベットなどの問題が顕在化する中での中国の政治宣伝に過ぎない」
と中国の反発を突き放している。


AFP=時事 9月3日(土)21時7分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160903-00000038-jij_afp-int

インド、ベトナムに520億円の資金貸与 対中で防衛関係強化


●ベトナムの首都ハノイを訪問し、調印式に臨んだインドのナレンドラ・モディ首相(奥左)と、ベトナムのグエン・スアン・フック首相(奥右、2016年9月3日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】
 インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は3日、訪問先のベトナム・ハノイ(Hanoi)で、
 両国の防衛関係強化のために、インドはベトナムに5億ドル(約520億円)の資金を供与する
と発表した。
 南シナ海(South China Sea)で武力を誇示している中国に対抗する狙いがあるとみられる。

 インドは近年、南シナ海をめぐり中国と領有権問題を抱える中、軍備の拡大および近代化に積極的に予算をつぎ込んでいる。

 モディ首相は具体的な内容については明らかにしなかったが、今回のような資金供与では従来、ベトナム政府はインド企業と契約を結ぶことが義務付けられる

時事通信 9月3日(土)21時3分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160903-00000093-jij-asia

インド、ベトナムに5億ドル借款=中国にらみ軍事協力

 【ハノイAFP=時事】
 ベトナムを訪問したインドのモディ首相は3日、中国をにらんだ両国間の軍事協力の一環として5億ドル(約520億円)の借款を行うと発表した。

 モディ首相は記者団に対し
 「ベトナムへの新しい防衛協力の借款だ。
 両国の協力はもっと深まる」
と述べた。

 グエン・スアン・フック首相も、南シナ海問題を念頭に
 「東アジア情勢について話し合った。
 国際法に基づいて平和的に問題を解決しなければいけないのは、どの国も同じだ」
と強調した。 


Record china配信日時:2016年9月13日(火) 22時30分

インドが中印国境周辺で米国と軍事演習、
中国の反発は必至―印メディア

 2016年9月12日、環球時報によると、インドと米国の陸軍が9月14日から27日の日程で、インドにおいて合同軍事演習を行う。 

 インド最大の通信社プレス・トラスト・オブ・インディアによると、演習はインド北部のウッタラーカンド州で行われるが、中国との国境から100キロほどしか離れておらず、3カ月前にインド海軍の艦艇が南シナ海を航行した際と同様に、中国側からの反発は必至とみられている。 

 米国とインドの合同軍事演習は今回で12回目。今回は山間部における対テロ作戦を中心とした演習内容だという。


Record china配信日時:2016年9月16日(金) 3時50分
http://www.recordchina.co.jp/a150466.html

ネパールに取り入るインド、
狙いは「中国への巻き返し」―英メディア

 2016年9月13日、ロイター通信は、ネパールのダハル(別名プラチャンダ)首相が15日から4日間の日程でインドを訪問することについて、インドには「中国への巻き返し」を図る狙いがあると伝えた。 

 記事によると、8月に再度首相に指名されて以来、初の外国訪問となるダハル氏が、最初の訪問地にインドを選んだ目的は、両国関係の正常化を試みることにある。
 ダハル氏はインド訪問に先立ち、記者団に対し、「冷え切った関係が続いたが、この苦痛を取り除きたい」と語り、「インドは苦境にあるネパールを支援する意思がある」と明かした。 

 ネパールは、オリ前首相在任時にインドとの関係が冷え込み、中国との貿易取り決めを加速させ、インドへの経済的依存を縮小させる動きを強めていた。
 インドはダハル氏の訪問中、ネパールに対し、鉄道建設や港湾施設の使用などで協力を申し出るとみられている。
 ダハル氏はまた、インドが支援する可能性のあるプロジェクトとして、水力発電施設の建設も挙げている。











_