2016年8月28日日曜日

迎撃システムTHAAD(サード)の韓国配備(4):次はスワップ:やっぱり日本に泣きついてきた韓国勝手

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 アメリカの反対を押し切ってAIIBに積極参加した韓国。
 これによって米韓関係をひどく悪化させた。
 そこに北朝鮮のミサイル発射。
 慌てふためいてTHAADの受け入れを表明。
 今度はこれで中韓関係がとんでもなくギクシャクしてきた。

 日韓通貨交換(スワップ)協定を昨年打ち切って反日に大きくシフトした韓国。
 抗日パレードにプーチンと並んで満面の笑みをたたえて壇上に立ったパク・クネ。
 ところが経済のすさまじい低落にビックリして慰安婦問題を前面から引っ込め、反日を抑えこもうとするスタンスに動いた韓国政府。
 さらには頭を下げてスワップ協定を申し入れるまでに事が進んでいる。
 まったくこの国はツイていない。

 ブレが大きすぎ、日和見、事なかれ、無思想、コウモリ外交、告げ口外交、二股外交と悪名が並びすぎる。
 右から左へ、左から右へとすさまじい程の振幅の大きさ。
 目一杯揺れている、揺れすぎて「地獄朝鮮」にまでなってしまっている。
 韓国の経済の信用下落を日本に支えてもらおう
という魂胆である。
 「日本はない」
と浮かれていた姿は今は何処にあるのだろうか。
 その場限りの一時しのぎで過ごすのが’韓国で、反省して身を引き締める、というのはないらしい。
 日本としては対中国の最前線に韓国が立っていてくれるという地政学的利があり、それ以上は多くを望んでいないのいだろうが。
 前線国に対する後援補給にちかいのがこのスワップのように思える。


Yahooニュース 2016年8月28日 12時6分配信
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kodamakatsuya/20160828-00061592/

日韓通貨交換(スワップ)協定で日本は何を得るのか

 8月27日に「日韓財務対話」がソウルで開かれた。
 これは日本と韓国の財務当局が経済・金融問題を協議するもので、通貨交換(スワップ)協定の再開に向けての議論が始まるかどうかが注目された。
 日本は日本側からこのことを持ち出すことはないが、韓国からの要請があれば検討するというスタンスをとり続けてきた。
 今回は韓国側が要請してきたので、検討するということだ。
 日本と韓国の関係はこじれてきたが、日韓外相会談が8月24日に日本で開催されて、非常によい雰囲気であったと報じられている。
 冷めつつある中韓関係を反映して、日韓首脳会談の方が中韓首脳会談よりも和やかな会談であったという。
 東アジア情勢は急速に動きつつある。

 スワップ協定とは、韓国が経済危機になった時にウォンを担保にドルや円などの外貨を融通するものだ。
 ウォンの価値をあらかじめ決めておくので、その時のウォン=ドル・円のレートによっては日本が損害を受けることも想定される。
 もちろん協定上は、日本が経済危機になった時に円を担保にドルや円などの外貨を融通することも想定はされているが、実際には日本と韓国の経済規模や通貨の信頼性等を考慮すると起きえる事態ではない。
 日本が経済危機になる可能性があってもその場合には韓国が救える規模ではないこと、そしてそうした場合には韓国経済も少なくとも日本同様に厳しい状況にあると考えられるからだ。
 基本的に日本が韓国が経済危機の時に支える約束をして韓国の信用を担保するというものといえる。

 日本にはメリットがないという意見も強い。
 しかし視点を変えてみればそうとは言えない。
 交渉次第と言える。
 基本的に隣国の経済が破綻するというのは日本にとっても様々な被害がかかってくる可能性がある。
 韓国の国際関係におけるポジションは脆弱だ。
 経済破綻すると対中戦略、対北朝鮮戦略などでどのように動くかわからないところがある。
 日本がしっかりと支えるということは地域の安定ということからも重要だ。
 また日韓貿易は縮小してきたといってもかなり割合はある。
 韓国経済が破綻すると日本企業にもかなりの悪影響があると考えられる。
 それとともに日本は韓国との外交交渉において強いカードを持つことになる。
 この通貨交換(スワップ)協定は「お互いに」ということをうたいながら、実際には
 日本が韓国を支えるというもので、
これは日韓両国の担当者は当然認識している。
 日本は強い立場で交渉できることになる。
 だからこそ、韓国は自分の側からこの協定の要請をしたくなかったのだ。

 日韓関係のここまでの冷え込みの要因の一つは朴政権のスタンスにあった。
 「反日・親中」のスタンスを明確にし、交渉さえも遮断してきた。
 慰安婦問題や竹島問題についての反日キャンペーンは目に余るものがあった。
 「問題を解決する」という姿勢はあまり感じられず、
 「日本を貶める」ことにプライオリティが置かれている感があった。
 対話さえ否定する状態では状況は悪化するばかりであった。
 実際に、日韓の両国で国民感情は非常に悪くなっている。
 ワールドカップの日韓共催やヨンさまブームは今は昔の話となった。
 両国ともに国民感情にまで深く入り込む複雑なものになっているので、全体の雰囲気がすぐに変わることはない。

 あまりに反日路線が長すぎた。
 2~3年で終わっていれば短期の修復は可能であったろうが、朴政権以前から始まった反日路線はかなり長期にわたっている。
 朴政権で強化されたものだ。
 まずはこの路線を大きく変更することが必要だ。
 「極右」で「反韓」と批判される安倍首相だが、実際にはほぼ一貫して韓国には対話の要請を行っている。
 安倍昭恵首相夫人は韓流ファンとしても知られている。
 にもかかわらず、ここまで日韓関係は冷え込んだ。朴大統領の任期はあと1年半にすぎなくなった。
 その間、日韓関係の改善に自ら旗を振って欲しい。
 それくらいのことをしないのであれば、スワップ協定を結ぶ必要があるかどうか。
 慎重に考えなければならない。

 今回、韓国がスワップ協定を持ち出してきたことの背景と意味についても考えたい。

1].厳しい韓国経済

 韓国政府は否定するものの、現在の韓国の経済状態は悪く、資金運用が困る事態が想定されていることが考えられる。
 韓国銀行(中央銀行)が8月3日公表した
 7月末現在の外貨準備高は3713億8000万ドル(約37兆8000億円)で、世界的にも7位にランクイン
されるものである。
 韓国経済は外国資本の割合が高く、ウォンの価値の下落や外国資本の流出などによって状況が一気に悪くなることが想定される。
 韓国政府は「問題ない」と強調するが、実際にはかなり不安要素があるのではないか。

2].中国の対応変化

 朴政権は親中路線を明確にして、中国頼みの方向を打ち出してきた。
 しかし、THAAAD配備に関して中国との関係が相当に崩れている。
 朴政権は中国がどこまで韓国の経済危機に責任を持ってくれるのか不安になってきたのではないか。
 中国経済にも暗雲が立ち込めている。
 中国の外貨準備高は世界一で圧倒的だが、
 実際に使える外貨額はかなり限定されているといわれる。
 かなりの部分に紐付け、つまり予約がされているというのだ。
 正確なところはわからない。
 少なくとも、中国に全幅の信頼をおける状態ではない
ということだろう。

3].北朝鮮の動き

 北朝鮮の挑発が激しい。
 核実験やミサイル実験が頻繁に行われるようなった。
 大規模攻撃が来なくても、ジャブのようなミサイル攻撃や偶発的な戦闘などが起きても、実は韓国経済には大きな影響を与える。
 外国資本は相当に流出するし、ウォンも急落する可能性がある。
 北朝鮮のミサイルはソウルを火の海にしなくても、山間部へのミサイルだけでも韓国に深刻なダメージを与えることができる。
 南北対立が激しくなれば、当然これくらいのことは想定することが必要だ。

4].日本との関係改善

 日本との関係改善はできそうで、遅々として進んでいない。
 慰安婦像は撤去どころか海外でも新たに作られている。
 両国の国民感情も悪化したままだ。
 日本は「和解・癒やし財団」に約束通り10億円の資金提供を決めた。
 これを契機に韓国は日本との関係改善を進めることを考えているのだろう。
 ただこれはなかなか進んでいないという現実もある。
 慎重に韓国政府の対応を見守ることが必要だろう。

 日韓通貨交換(スワップ)協定は確かに韓国の側にメリットが大きく、日本はすべきでないという議論はある。
 しかし交渉の仕方によっては、リスクはそれほど大きくなく、メリットもあるものになる。
 交渉次第だ。
 東アジアが非常に不安定になっている中で、日韓関係の改善は両国において重要な課題だ。
 しっかりと交渉し、日韓ともにメリットのある通貨交換(スワップ)協定としてほしいと願う。
 拙速は避けたいところだ。



Record china配信日時:2016年8月28日(日) 17時10分
http://www.recordchina.co.jp/a148789.html

日韓通貨スワップ協定再開決定
=韓国ネット「結局韓国側が日本にお願いしたような形になってしまった」

 2016年8月27日、韓国・聯合ニュースによると、日韓両政府が通貨スワップ協定再開に向け議論を始めることで合意した。

 麻生太郎副首相兼財務相と、柳一鎬(ユ・イルホ)副首相兼企画財政部長官は27日、韓国政府ソウル庁舎で日韓財務長官会議を開き、昨年2月を最後に中断されていた2国間通貨スワップ協定再開に向け議論を始めることで合意した。

 柳副首相は
 「韓国が通貨スワップ議論を提案し、日本が合意した」
とし、「ようやく議論を再開することになったが、実際の通貨スワップ再開までは数カ月かかる」と述べた。

 通貨スワップの規模と協定期間などは今後の議論を通じて決定される。
 まだ議論の日程は決まっていない状態だ。
 通貨スワップは、通貨危機など緊急時に、相手国に自国通貨の預入や債券担保等と引き換えに相手国通貨やドルを受け取る制度である。

この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「結局韓国側が日本にお願いしたような形になってしまった」
「『通貨スワップはしない!』と声高に叫んでいたのは誰だったのか」
「外貨に窮したということか?」
「尻に火がついてる状況なのか?」

「これで、日本のネットユーザーたちは韓国が屈したと騒いでいるんだろうな」

「転ばぬ先の杖ということだ」

「円は世界の主要通貨だし、世界のどこでもすぐに使える価値の高い安定通貨だ。
 一方、ウォンは、韓国だけで使える通貨に過ぎないのが現実」

「またアジア通貨危機の時みたいな状況が近づいているのだろうか」



サーチナニュース 2016-08-29 07:53
http://news.searchina.net/id/1617410?page=1

日韓通貨スワップ再締結か?
中国メディア「韓国側が再締結を求めた」

 日本と韓国が2001年に締結した通貨スワップ協定は、2015年2月に打ち切りとなった。
 日本国内では、打ち切りの背景には日韓関係の悪化があったとの見方がある一方で、韓国では当時、韓国が経常黒字を確保し、外貨準備高も一定規模存在したことから「通貨スワップの必要性は高くない」と判断したという報道が見られた。

 だが、中国メディアの匯通網はこのほど、麻生太郎財務相と柳一鎬(ユイルホ)企画財政相が27日にソウル市内で会談し、日韓通貨スワップ協定の再締結について議論を始めることで合意したことを伝えた。

 記事は、「韓国が日本との通貨スワップ協定の再締結を求めた」と伝えつつ、再締結に向けて議論を始めることで日韓が合意したと報じている。

 15年2月の通貨スワップ協定の打ち切り当時、韓国国内では「プライドの戦い」という見方があった。
 日韓関係が悪化していたことから「韓国側から延長を提案する」ということは、「日本に対して要請した」と映ることを警戒し、その結果として打ち切りにつながったという分析があった。

 一方、韓国側では15年10月にはすでに韓国の全国経済人連合会(全経連)のホ会長が「日韓通貨スワップの再開を検討すべきだ」と述べるなど、再締結に向けた要望の声があがっており、日韓がこのほど
 「日韓通貨スワップ協定の再締結について議論を始めることで合意した」のは韓国側の要請に日本が応えた形
と言えるだろう。



新潮社 フォーサイト 8月31日(水)14時11分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160831-00010000-fsight-int

「通貨スワップ」、
やはり日本に泣きついていた「韓国経済」の窮状
 
●韓国の外貨準備も、その中身は心許ない……

 8月27日、ソウルで日韓財務対話が開かれた。
 最大のテーマは、いざという際に外貨を融通し合う「通貨スワップ」の復活だが、麻生太郎財務相は事前にハッキリした原則を打ち出している。
 「向こうから話が出れば、検討する」というものだ。
 それにしても、なぜ今ごろ通貨スワップの話が出ているのだろうか。

 いうまでもない。
 中国経済に大きく依存している韓国にとって、中国の景気減速は最大のリスク。
 韓国の輸出は全体でも19カ月連続で減少しているが、なかでもきついのは対中輸出の落ち込みだ。
 中国の減速は一蓮托生どころか、ダメージが「倍返し」「3倍返し」で増幅されかねない。
 韓国の金融・株式市場からの外国資金の流出に脆い体質は変わっていない。
 いざという時の備え(外貨準備)が心もとないから、日本の懐を当てにしだしたのだ。

 データを確認しよう。
 中国は韓国にとり貿易総額で第1位の貿易相手国。
 2003年に対日貿易額を、2004年に対米貿易額を上回り、 2015年は約2274億ドルで、
 韓国の貿易額全体の約25%を占める。
 同年の対中輸出の割合は26.0%、対中輸入の割合は20.7%。
 米韓自由貿易協定(FTA)のお陰で米国向け輸出も増えているが、中国との関係は抜き差しならないところまで来ている。

 その対中輸出が2016年7月まで13カ月連続減と、不振を極めているのだ。
 7月の対中輸出額を見ても前年同月比9.4%減の101億ドル強と、2ケタ近い減少となっている。
 これまでの連続減少記録は、リーマン・ショック後の2008年10月から09年8月の11カ月だった。栄えあるリーマン越えを達成した対中輸出減の連続記録は、今の勢いからすると大幅な更新が見込まれる。

■ソッポを向かれる韓国製品

 韓国の対中輸出1位の品目の半導体は、前年比14.3%減少した。
  輸出2位のフラットディスプレイ・センサーの落ち込みは19.4%減とさらに大きく、無線通信機器も9.8%減といった具合だ。
 韓国の得意とする電子部品関連が総崩れなのだ。
 単に中国景気が減速しているばかりではない。
 韓国製品がソッポを向かれている。
 韓国紙『中央日報』(6月29日)はこんな風景を伝える。

 ▼:韓国電子業界の中国での実績は良くない。
 サムスン電子の昨年の中国での売上高は約30兆ウォン(約3兆円)と、2年前(約40兆ウォン)に比べ10兆ウォン減った。
 LG電子も同様だ。

 ▼:北京市内や中国のテレビで、サムスンギャラクシー(スマートフォン)以外に韓国ブランドの広告はあまり見えない。
 総合家電販売店でもサムスンやLGの製品の売り場面積は毎年減っている。

 ▼:サムスンやLG電子は「中国企業の低価格攻勢、中国政府による自国企業優遇」を言い訳とするが、オランダのフィリップスのように成功事例は存在する。
 中国企業が価格攻勢だけという話も正しくない。

■輸出戦略の蹉跌

 主力とする電子製品・電子部品ばかりでない。
 鳴り物入りで始まった食品輸出でも、こんな出来事が起きている。
 再び『中央日報』(8月24日)によろう。
 6月に参鶏湯(サムゲタン)の中国向け輸出が始まった。
 鶏肉と高麗人参などを煮込んだ韓国自慢の料理なのだが、輸出量は開始後2カ月余りで25万ドル(約2504万円)にとどまった。

 参鶏湯は中華料理由来の韓国料理。
 韓国でこれだけ人気なのだからと思ったからだろう。
 「中国人の好みと食習慣を十分に考慮していない」仕立てだった。
 800グラム入りのレトルト1パック当たりの高麗人参含有量は6~10グラムの韓国国内向けと違い、中国輸出用は3グラムにすぎない。
 これでは、参鶏湯の味をしっかりと出すのが難しい。

 普通は輸出品には工夫を凝らすはずなのだが、これでは中国の消費者にソッポを向かれるのもやむを得まい。
 韓国産のコメもしかり。
 輸出要請から7年ぶりの今年初めに中国の地を踏んだものの、初の船積みから6カ月間で237トンの輸出にとどまった。
 今年の輸出目標は2000トンである。

 2015年12月に5年ぶりに輸出が再開されたキムチの運命も辛いようだ。
 農林畜産食品部は「年間100万ドルの輸出を」と豪語したが、2016年上半期は9万ドルどまり。目標の10%も超えられなかった。
 参鶏湯、コメと同様に、中国人の嗜好を考えない輸出戦略の蹉跌があったはずだ。

■意図的にウォン安へ誘導していた韓国

 リオデジャネイロ五輪の韓国選手の不振を思わせるような出来事だが、輸出の不振はプライドを傷つけられたと悲憤慷慨して済ませられる問題ではない。
 見逃せないのは、韓国経済の貿易依存度の高さである。
 世界銀行によれば、韓国の国内総生産(GDP)に占める輸出の比率は、2014年の時点で50.6%と極めて高い。
 同じ物差しで測った日本の輸出依存度は16.2%(2013年)だから、為替変動や他国の景気動向によって韓国は「風にそよぐ葦」となる。

 韓国紙『朝鮮日報』(8月22日)も、「貿易低迷は輸出への依存度が高い韓国経済には特に大きな影響を与える」と認める。
 2015年に5%減少した韓国の輸出は、2016年上半期には9.9%減となり、減少幅は世界平均の2倍に達した。
 企業は当面急激な為替変動による経営悪化を懸念している。
 全国経済人連合会は、ウォンが10%上昇すれば企業の利益が0.8%低下するとの分析を示したという。

 ここまでは同情の余地もある。
 自分自身でネタバレしているのは、当局による為替介入をめぐる以下の記述だ。

 「米国が今年、韓国を為替監視対象国に指定したため、政府が為替対策に乗り出すのは難しくなった」。
 「意図的にウォン安へと誘導するこれまでの処方は不可能だが、投機勢力のせいでウォン高が生じ、輸出が後退することは政府として防ぐべきだ」――。

 天網恢恢疎にして漏らさず。
 韓国紙自身が「意図的にウォン安へと誘導するこれまでの処方」を明確に認めているのである。
 米財務省は韓国とともに、中国、ドイツ、台湾そして日本を為替監視対象に指定しているが、少なくとも日本は安倍晋三政権になってからは、びた一文も円売り介入などしていない。
 「意図的にウォン安へと誘導」してきたと認める、かの国とは一緒にして欲しくない。

■資本流出の夢魔

 その韓国が日本に通貨スワップを申し入れてくる。
 幾重にも理不尽さを感じる向きが多いはずだ。
 論点を整理しよう。
 まずウォン相場について。
 2年前の2014年8月には1ドル=1000ウォン近辺だったウォン相場は、2016年2月には1200ウォン台まで下落していた。
 ウォン安は韓国の輸出を後押しするはずだが、足元の世界経済の不振でその効果は今のところ出ていない。

 むしろ韓国経済の悪化を懸念した資本流出が心配になってきた。
 足元の資金繰りが不安になってきたことで、韓国側から日本に通貨スワップを打診しだしたのである。
 ところが、6月の英国の欧州連合(EU)離脱騒動を機に、ウォン安のつるべ落としは一服する。
 ウォン相場は持ち直し、8月半ばには1ドル=1100ウォンを突破する程度までウォン高・ドル安となる。

 すると今度は、ウォン高による輸出産業への打撃を懸念する大合唱が起きる。
 日本も為替変動に一喜一憂する国の1つだが、韓国の場合は喜怒哀楽がその日本とも比べ物にならないほど大きい。
 ウォン高には輸出打撃の悲鳴、ウォン安には資本流出の悲鳴。
 日本との違いは、資本流出による金融逼迫というアキレス腱を抱えている点である。

 そこで、かの国をめぐる資本の流れを見てみよう。
 今年に入り、外国人投資家は韓国株を買い越している。
 米国の利上げピッチが思ったより緩やかで、グローバルな金融緩和環境が続いているおかげで、昨年に韓国株を売り尽くした感のある外国勢が、買い越しに転じたという寸法である。

 それでも、自ら深入りし過ぎた中国経済のことやBrexit(英国のEU離脱)の影響が気になるのだろう。
 日本から見るとどうかしているんじゃないかと思うくらい、韓国の当局も民間も資本流出の夢魔に怯えている。

■韓国「経常黒字」の実態

 韓国の金融界に衝撃を与えたのは、リスク忌避性向が強まった時の資本流入を分析した、「1994~2015年のグローバル危険反応指数(the global risk response index)」である。
 2016年7月19日、韓国銀行(中央銀行)が主催しソウルで開いた「小規模開放経済の金融政策運営(Monetary Policy Making for Small Open Economies)」と題するシンポジウム。
 そこでニューヨーク連銀のリンダ・ゴールドバーグ副総裁が紹介した。

 それによると、分析対象の59カ国のうちで、韓国の感応度は実に58位。
 最下位にはロシアを残すのみの、ブービーである。
 韓国は国際金融不安が高まると、最も資本流出に見舞われやすい国の1つなのである。

 それでも、経常収支の黒字が積み上がり、GDP比では実に8%に達し、経常赤字に悩む米国の逆鱗に触れるほどではないか。
 そんな慰めの言葉の1つもかけてみたくなる。
 何しろ今年6月の経常黒字は121億7000万ドルと、単月としては昨年6月の118億7000万ドルを上回り、過去最大となっている。

 ところが、韓国の当局も民間も、この黒字の実態をよく知っている。
 その実態とは、輸出以上に輸入が落ち込んだことで、差し引きの黒字が拡大する「不況型の経常黒字」にほかならない。
 先述したように「不況型の黒字」は中国や日本とも共通するが、輸出依存度が高いぶんだけ韓国の方がきつい。

 いざという際のためには、世界第7位と誇る3700億ドル強の外貨準備があるではないか。
 これまた励ましたくなるが、その中身は下表の通り。

 最も安全性が高く換金が容易な国債の比率は4割に満たない。
 政府機関債が2割強、社債と資産担保証券(ABS)を合わせると3割になり、株式での運用も6%余りある
 これでは「いざ鎌倉」という際に、役に立つのだろうか。新興国からの資本流出が目立った昨年 後半から今年初めにかけて、韓国の外貨準備運用に対しては、国際金融界からそうした疑問の声が高まった。

■外貨準備は「張り子のトラ」

 そうした指摘がよほど堪えたのだろう。
 今年6月の韓国銀行の「年次報告書」は、89頁に釈明の注釈を載せている。
 その意は多としたいが、疑問が払拭できたとは言い難い。
 曰く、「国際金融市場において、政府機関債やABSの流動性は、国債に匹敵する」。
 本当だろうか。
 リーマン・ショック前後の局面では、米国の政府機関債やABSの市場が凍り付いてしまったことを、よもやお忘れではあるまいに。

 曰く、「社債は高格付けを持つ、優れた金融機関や企業発行のものにのみ投資しており、それ故にいざという際の売却が可能である」。
 国際金融不安の際にまず二進も三進も行かなくなるのが、巨大金融機関であることはこれまたリーマン後の経験だ。
 それだけに、説明を聞くと余計に不安がこみ上げてくる。
 「優れた金融機関」に言及したのは千慮の一失で、よもや韓国系銀行のバックファイナンス(資金繰りの裏口支援)をしている訳ではあるまい。

 株式については、曰く「投資適格で、大半が上場企業」という。
 いざという際に売却できるという点では、株式の方がABSや社債よりは優れる。
 とはいえ、金融危機の際は株価が下がっていようから、換金のための売却となると大幅な損失を計上せざるを得まい。
 こう見ると、韓国の外貨準備は張り子のトラと言わざるを得ない。

■米国が日本に渡した「厄介な問題」

 だから通貨スワップとなるが、中国などと結んだスワップはいずれも、自国通貨の交換に過ぎない。
 ドル資金の流出が止まらなくなった段になって、中国から人民元を借りても焼け石に水である。
 かくて日本に駆け込んで来たのだろうが、今までにも日本は何度も煮え湯を飲まされている。

 先方の窮状を察し、手を差し伸べるのはいいが、金融不安の状況が好転すると、そんな事はケロリと忘れ、「通貨スワップは日本が頼んできたので結んでやった」などと言いだす。
 「平気で嘘をつく」いや「心底、記憶を上書きする」隣人との付き合いは、とても難しい。
 麻生財務相だって、「何を今さら」というのが本音だろう。

 にもかかわらず、日本が再び煮え湯を飲まされるのは何故か。
★.1つは、米国の投資家はアジア通貨危機後の韓国に多大な投資をしているので、韓国経済がいざという際の歯止めが欲しい。
 ドルを刷っているのは米国なのだから、米財務省や連邦準備制度理事会(FRB)が一肌脱げばいいじゃないか、と言いたくなるが、彼らは焦げ付きのリスクは負わない。
 同じアジアの国ということで、日本に「ホットポテト(厄介な問題)」を渡したのではないか。

★.もう1つは、朴槿恵政権がせっかくTHAAD(高高度防衛ミサイル)の配備を容認したのだから、
 米国として韓国に経済面でのご褒美
を用意する、という間接戦略の存在が思い浮かぶ。
 日本としては、日韓財務対話のプレスガイドライン(報道指針)のなかに、次のように書き込ませることで、満足するほかなかった。
 韓国政府は、2国間の経済協力を強化すること、及び、その証として双方同額の新しい通貨スワップ取極(とりきめ)を締結することを提案した

 煎じ詰めれば「韓国側から提案した」と明示することで、後々になって「日本から言い出した」などという嘘をつかれるのを封じようとしたのだろう。
 ひとつの知恵ではあろうが、創造的な歴史解釈の前に有効なのだろうか。
 慰安婦問題の最終決着のような出来事が、今また繰り返されようとしているようにも見える。



Record china配信日時:2016年9月24日(土) 21時50分
http://www.recordchina.co.jp/a151066.html

日本に急接近する韓国、
中韓関係に暗雲、
高まる北朝鮮の脅威で「反日」から様変わり

 2016年9月23日、韓国が日本に急接近している。
 在韓米軍への高高度迎撃ミサイル(THAAD)配備に反発する中国との関係に暗雲が立ち込め、核・ミサイル開発に突き進む北朝鮮の脅威が高まっているためだ。
 慰安婦問題など歴史認識を背景にした「反日」から、韓国の姿勢は様変わりしつつある。

 聯合ニュースによると、韓国の尹炳世外相は13日に長嶺安政・駐韓日本大使と会談した際、「最近は韓日間で緊密に意見交換し、協議する分野が広がっている」と強調した。
 尹外相の発言は、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に関する情報共有を活性化させる軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の締結問題を含む協力を念頭に置いたものとみられる。

 日韓のGSOMIAについては、12年6月に締結予定だったが、韓国側が国内世論の反発を受け、署名直前にキャンセルした経緯がある。
 稲田朋美防衛相は10日、韓民求国防相との電話会談で改めて締結を促し、韓国防相は国内世論を見極めながら協議を進める意向を示した。

 日韓両国は日米韓3カ国間の情報共有の取り決めに基づき、米国を介して情報を共有している。
 しかし、北朝鮮が9日に5回目核実験に踏み切ったことから、韓国内でもGSOMIAを締結し効率的な情報共有を図るべきだとの声が高まっている。
 韓国国防省報道官も記者会見で「安全保障としては必要な面がある」と語った。

 GSOMIAに先立ち韓国側が動き始めたのは、通貨交換協定の再開。
 8月27日、ソウルで開かれた日韓財務対話で提案した。

 01年に始まった日韓の通貨交換協定は、昨年2月に終了した。
 韓国側は
 「外貨準備高も比較的十分。経済指標が良好であり、延長がなくても特に悪影響はない」
との見解を示していたが、最大の原因は慰安婦問題での日韓関係の悪化という「政治的な問題」だったとされる。

 その後、韓国経済の先行きは主要輸出先の中国の成長鈍化や英国の欧州連合(EU)離脱決定などで不透明感が増し、金融市場が混乱すれば打撃を受ける懸念が強まっていた。
 経済界には、協定再開が経済分野での対日関係改善の好機になるとの期待もある。

 日本との関係修復には「応援団」も現れた。
 保守系の東亜日報はこのほど、論説主幹名のコラムを掲載し、ソウルの日本大使館前の少女像移転を主張した。

 コラムは、昨年12月28日の慰安婦問題をめぐる日韓合意の際、尹外相は
 「少女像が日本大使館の安寧(あんねい)に及ぼす影響を認め、関連団体との合意下に適切に解決されるよう努力すると発表していた」
と指摘。
 その上で
 「沈黙する国民の中には、国家存亡の危機に、少女像で韓日関係がきしみ続けてはいけないという懸念は多い」
などとも言及している。







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●【有本香】アフリカでも進む反中国!日本とアフリカ関係強化へ 2016年8月30日(火)





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2016年8月26日金曜日

混濁する中国の権力闘争(3):急に変化した対日姿勢 中国外交の行方

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時事通信 8月27日(土)17時41分配信
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016082700216&g=int

中国軍副参謀長を拘束=現役将官では初―香港紙

 【香港時事】
 27日付の香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストは消息筋の話として、中国軍連合参謀部の王建平副参謀長(上将)が25日に規律違反の疑いで身柄を拘束されたと報じた。

 現役将官の拘束は、習近平指導部が軍の反腐敗闘争に乗り出した2013年以降では初めて。

 王氏は視察先の四川省成都市で軍事検察関係者によって連行された。
 妻や秘書らも拘束されたという。

 王氏は09~14年に人民武装警察部隊司令官を務め、無期懲役が確定した周永康・前共産党中央政法委員会書記の側近だったとされる。 



サーチナニュース 2016-08-26 13:04
http://biz.searchina.net/id/1617339?page=1

中国の政権中枢で熾烈な権力争い=大和総研の注目点

 中国の政権中枢で、熾烈な権力闘争が繰り広げられているようだ。
  大和総研経済調査部の主席研究員、齋藤尚登氏は8月26日、
 「政治の季節、熾烈な勢力争いの注目点」
と題したレポート(全1ページ)を発表し、来年秋に予定される中国の第19回党大会を前に、政権実力者の間で様々な駆け引きが繰り広げられている様を紹介した。
 レポートの要旨は、以下のとおり。

>>>>>
政治の季節、熾烈な勢力争いの注目点 2016年8月26日
経済調査部 主席研究員 齋藤 尚登

http://www.dir.co.jp/research/report/overseas/china/20160826_011196.html

5年に1度開催される党大会は今後5年間の国家の基本方針を決定する最重要会議であり、直後に開かれる党中央第1回全体会議(1中全会)では総書記を筆頭とする政治局常務委員などの指導体制が確定する。
 来年秋に開催が予定される第19回党大会まで1年余りとなり、「政治の季節」が始まるなか、日本でも様々な観測がなされている。

 真偽は全くの不明であるが、曰く、
 「習近平総書記は、改選時に68歳以上の政治局常務委員は再選しないとの内規を変え、盟友の王岐山・規律検査委員会書記を再選させる」、
 「王岐山氏の再選に成功すれば、習近平総書記が、想定される2期10年ではなく、さらなる長期政権を維持する布石になる」
 、「こうした動きを阻止するために、様々な勢力が結集しこれに対抗しようとしている」
など枚挙に暇がない。

 事実として確認できるのは、胡錦濤前総書記や李克強首相らの出身母体である
 共産主義青年団(共青団)への党による指導強化
である。
 2016年2月には規律検査委員会が査察団を派遣し、
 共青団には「党による指導の弱体化、機関化、行政化、貴族化、娯楽化」の問題が存在する
などとして強烈な批判を展開。
 8月2日には、中央弁公室が「共青団中央改革方法」を発表し、共青団への党の指導をより強化し、共青団の中央・省・直轄市の高級幹部を減らし、末端で直接民衆とかかわる職務に人材を手厚くする、などとした。

 共青団出身者は、現在の政治局常務委員こそ李克強首相に限られるが、次を担う可能性のある政治局委員には汪洋氏、李源潮氏、胡春華氏などがいる。
 今回の「改革方法」の発表は、習近平総書記による共青団への牽制と捉えられている。

 引退した老幹部の動静も今後の注目点である。
 習近平政権が誕生した2012年11月の第18回党大会の前には、その10年前に政治局常務委員を退いた老幹部たちの動きが活発化した。
 2012年9月には、国家大劇場で江沢民元総書記が曽慶紅元国家副主席らを伴い歌劇を鑑賞、朱鎔基元首相は10月に、王岐山氏とともに母校・清華大学の会合に出席、といった記事や映像がメディアを賑わせた。
 健在ぶりがアピールされたのである。

 現政権では、江沢民氏の人脈が政権中枢に多く取り入れられたとされるが、朱鎔基氏も「朱鎔基四天王」のうち財政・金融分野の専門家で改革派の3人を政権にとどめることに成功した。
 その3人とは、周小川人民銀行総裁(中央委員を外れたにもかかわらず総裁職を維持)、楼継偉財政部長(財務大臣)、そして次期人民銀行総裁との観測もある郭樹清山東省長(元証券監督管理委員会主任)である。

 老幹部の動静を伝える、どうということもないニュースの裏では、熾烈な勢力争いが繰り広げられているのである。
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現代ビジネス 2016年08月26日(金) 長谷川 幸洋
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49549

領土拡大の野心が招いた中国外交の深刻な"八方ふさがり"
今、日本が通すべき「スジ」は?


左から中国の
王毅外相、日本の岸田外相、韓国のユン・ビョンセ(尹炳世)外相
〔photo〕gettyimages

■外相会談が東京で開かれた意味

 日本と中国、韓国の外相会談が1年5ヵ月ぶりに東京で開かれた。
 尖閣諸島や南シナ海情勢が緊迫する中「成果は期待できない」という声もあったが、会談の開催自体に意味があるのだ。
 中国は少なくとも外交的には八方塞がりになりつつある。

 まず外相会談を開いて、尖閣諸島などの問題がたちまち解決するか。
 するわけがない。
 なにかと言えば「話し合いで問題解決を」と唱える日本共産党じゃあるまいし、そんな期待を抱くほうがどうかしている。
 まったくトンチンカンだ。

 南シナ海で人工島の軍事基地化を進め、尖閣諸島周辺には軍艦を派遣して領海を脅かす中国は、そもそも国際法などどこ吹く風で、尖閣における日本の主権も認めていない。
 「実力で奪い取ったもん勝ち」と腹を固めている。
 これが現状認識の出発点である。
 では、なぜ外相会談に応じたかといえば、軍事優先に変わりはないが、さりとて会談に応じず外交努力を放棄すれば、国際社会の批判と非難が一層、高まってしまうからだ。
 9月4、5日には中国・浙江省杭州で主要20ヵ国・地域(G20)首脳会議を控えている。
 それでなくても東アジアや日米欧が対中批判を強めているのに、3ヵ国外相会談をボイコットすれば「中国はなんだ、話し合いも拒否するのか」という非難が高まってしまう。

 外交戦の勝ち負けは第3国を交えた国際社会の評判にかかっている。
 G20で中国非難が高まるのは外交的敗北にほかならない。
 だから、とりあえずポーズだけでも会談に応じないわけにはいかなかった。
 そうみれば「会談が東京で開かれた」というだけで、日本は1点ゲットである。

■日本の攻勢、防戦一方の中国

 そのうえで中身をみると、日本の岸田外相が
 「中国の一方的行動は認められない。事態の完全な沈静化、再発防止を求める」
と攻勢をかけたのに対して、中国の王毅外相は
 「東シナ海の情勢悪化を防ぎ、不測の事態を回避することが重要だ」
と防戦に回らざるを得なかった。
 中国は日本の言い分に耳を貸さず、たとえば
 「オレたちは自分の領海を守っているだけだ」
と居直ることもできた。
 そうせずに「情勢悪化を防ぐ」と言わざるを得なかったのは、強腰一辺倒では他国の理解を得られないと分かっていたからだ。
 これで、日本は2得点目を挙げた形だ。

 加えて岸田外相はG20での日中首脳会談について
 「東シナ海の状況が改善すれば、大局的な観点からG20での日中首脳会談を含め、対話を通じて日中関係の改善を進めたい」
と述べた。
 これは
 「東シナ海の状況が改善しなければ、日中首脳会談には応じられないよ」
と言ったも同然である。
 逆に
 「改善すれば、対話を進めてもいい」と通告している。
 べつに「何が何でも対話(=外交努力)で解決しましょう」と言っているわけではない。

 あくまで状況が改善するかどうかは中国にかかっている、という認識である。
 それは当然だ。
 事態を一方的に悪化させているのは中国である。
 しかも実際の行動を見る限り、自ら引き下がって普通の対話=外交路線に戻る気配はない。
 日本は「どうするかはあなた次第だ」と押した。
 これがダメ押しの3点目だ。

 中国は軍事力にモノを言わせて縄張りを拡張したいというのが本心なのに、G20を控えて国際世論に配慮せざるを得ないから、日本に会談の流れを支配されてしまった。
 外相である王毅とすれば、会談を決裂させてしまえばG20が大荒れになり、国内で「お前は何をしているんだ」という批判が高まる。
 自分の立場が一段と弱くなりかねない。
 だから内心「クソっ」と思っていても、ここはしおらしく振る舞う以外に手はなかったのである。

■朝日新聞の「お花畑思考」

 そんな外相会談の深部を見ずに、2国間の話し合いだけで問題解決が可能であるかのような「お花畑思考」にとらわれていると「とにかく首脳会談をやれ」という主張になる。
 典型は朝日新聞だ。
 朝日は8月25日付社説で「首脳会談も年内に必ず実現させるべきだ」と書いた。
 そうではない。
 岸田外相が王毅外相に告げたように
 「中国が東シナ海で乱暴なふるまいを慎めば、日本は応じてもいい」
という立場を貫けばいいのである。
 日本側が「何が何でも首脳会談をやりたい」などと言い出したら、相手に足元を見られて「それならああしろ、こうしろ」と無理難題を突き付けられるだけだ。

 そんなイロハも分からず「必ず首脳会談をやれ」などというのは「最初から譲歩しろ」と言っているようなものだ。
 外交のリアリズムを少しは勉強したらどうか。
 繰り返すが、日本が勝利した要因は中国が国際社会の目を気にせざるを得なかったからだ。
 国内の軍事優先派は「実力で押し切ればいい」と思っているだろうが、
 外交当局としては中国の評判を落とすわけにはいかなかった。
 ここは重要である。
 日本としては軍事的に防御姿勢を固めつつ、
 外交的には中国を国際社会の場に引っ張りだす。
 そして「バカなことを続けていると、評判が落ちるだけだよ」と諭していく。
 他国を巻き込みながら、中国を絡めとっていく。
 そんな外交戦が重要になる。
 首脳会談を開けば成功で、開けなければ失敗などという単純な話ではない。

■予期せぬ武力衝突に備えよ

 中国は3ヵ国外相会談で日本にやられっぱなしになったくらいだから、G20でも攻勢に出るチャンスはまずない。
 南シナ海や東シナ海での軍事行動を言葉でゴリ押しして正当化すれば、日本だけでなく米欧などさらに多くの国から非難を浴びるだけだ。

 北朝鮮は中国の言うことを聞かず核ミサイル開発を続け、
 韓国は高高度防衛ミサイル(THHAD)の配備を決めた。
 台湾では独立派の蔡英文政権が誕生し、
 香港でも反北京勢力が力を蓄えている。
 東アジアでも反中国派が身構えている。
 総じて中国外交はあきらかに失敗しつつある。

 日本が注意しなければならないのは、
 外交的に失敗し続けているからこそ、中国の軍部が強気になって挑発を強める可能性だ。
 日本は予期しない武力衝突(contingency)の事態に備える必要がある。

 韓国についても書いておこう。
 日本は元慰安婦を支援するために韓国が設立した「和解・癒やし財団」に対して10億円の拠出を決めた。
 ソウルの日本大使館前に置かれた慰安婦像が撤去されないのに10億円を払うのはどうか、という批判がある。
 それはよく分かるが、韓国との関係が前進することで対中および対北包囲網が一層、強固になる側面もある。
 実際、韓国は中国の猛反対を押し切ってTHHAD配備を決めた。
 中国には間違いなく大打撃である。

 これまで文句ばかり言ってきた韓国を日本が優しく抱きしめる度量を見せた。
 それで中国が頭に来たなら効果はあった、と理解していいのではないか。



サーチナニュース 配信日時:2016年8月26日(金) 12時50分 如月 隼人
http://www.recordchina.co.jp/a148659.html

<コラム>日中外相会談、こんなに違う両国の「公式発表」

 日中韓外相会談が24日、東京で行われた。同会談出席のために来日した中国の王毅外相は、岸田文雄外相、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相との安倍晋三首相への表敬訪問も行った。
 興味深いのは日中当局の「公式発表」に相当な“落差”が見られたことだ。

★.まず、中国政府・外交部(中国外務省)の公式サイトだ。
 王外相の来日中の会談や発言を紹介する記事だけで、11本を掲載した。
 日本の要人との会談だけでも、岸田外相、安倍首相以外に、二階俊博自民党幹事長、福田康夫元首相、河野洋平氏(肩書は日中の貿易を促進する目的の団体である国際貿易促進会会長)と話し合った内容を伝えた。

 岸田外相との会談の紹介を見てみよう。
 王外相の発言として
 「歴史を正視して未来に向き合う」
 「中国は日本とともに、両国間の4つの政治文書を堅持して、双方の政治的基盤を固め」
などと、中国の従前からの「原則」を繰り返し、
 「中日関係が現在、依然として直面している困難はまさに関門だ。チャンスでもあり挑戦を受けているわけでもある」
と論じた上で
 「分岐点をしっかりと抑制し、各分野での交流を展開し、関係改善の流れを維持したい」
などと、両国関係の改善に前向きな姿勢であることを強調した。

 中国外務省は公式発表で、両外相が述べ合った両国間に続く具体的な問題については触れなかった。
 岸田外相の発言についても、王外相が日中間の「4つの原則的共通認識(解説参照)」を実行することを主張したことを受けるような形で
 「日本側も4つの原則的共通認識をしっかりと実現させることを願う」
と述べた上で、両国が
 「財政と金融、省エネと環境保護、高齢化経済、観光、防災の5分野での協力を強化し、青少年の交流を推進し、反テロの協力を進め、矛盾と分岐を抑制し」
などと、両国関係の再構築に前向きな発言をしたことを強調した。

★.さて、日本の外務省が公式サイトで王外相と韓国の尹外相の来日に絡めて紹介した記事は
 「日中韓外相会議」、
 「日韓外相会談」、
 「日中外相会談」、
 「日中韓外相による安倍総理大臣表敬」
の4本だけだ。
 中国外務省と比べて、扱いはかなり小さい。

 両外相の会談についてはまず
 「岸田大臣から,最近の尖閣諸島をめぐる事態を始めとする東シナ海情勢について,日本側の考えを改めて明確かつ直接伝え,日本側は何ら対応を変えていないにもかかわらず中国側が一方的な行動を続けていることは認められないとした上で、
(ア):事態の完全なる沈静化、
(イ):再発防止、
(ウ):東シナ海全体の状況の改善等を強く求めた」、
 「中国側による一方的な資源開発に極めて強い懸念も示した」
と、日本側からの具体的問題点の指摘を直接に記述した。

 王外相の反応としては
 「尖閣諸島をめぐる情勢についての中国側の見解を説明した上で、
 東シナ海の情勢の悪化を防ぎ、不測の事態を回避することが重要であり、
 日中高級事務レベル海洋協議を開催する等、日中間で意思疎通を積み重ね、日中関係を改善していきたいといった趣旨の発言があった」
と、多少“ぼかす”形ではあるが、領有権についての主張については譲らなかったが、
 関係改善への意欲ははっきりと示した
と紹介した。

 日本の外務省は、岸田外相はさらに、同日朝にあった北朝鮮による弾道ミサイル発射も踏まえ、「北朝鮮の度重なる挑発行動」に対し、中国側には「国連安保理の責任ある常任理事国として責任ある対応を求めたい」と発言したと紹介した。
 さらに双方は南シナ海をめぐる問題について「双方の立場にもとづく発言があった」と紹介した。

 日中両国の外務省はそれぞれ自らの公式サイトで、上記内容を「自国語」で紹介した。
 つまり、基本的には自国向け、自国民向けの情報発信ということになる。
★.中国側の発表で目立つのは、
 「日本との関係改善には困難も存在するが、中国は誠意をもって現状打破に努力している」とのニュアンスだ。 

 一方の日本側の発表で感じられることは、両国関係の改善と推進への意欲を前提としながらも、
★.両国間にある「厳しい現実」を改めて具体的に取り上げ、
 「日本側は主張すべきことはきちんと主張している」
とのアピールだ。 

 中国では特定外国との「対立」が発生した場合、「愛国世論」が爆発的に盛り上がることがある。
 少なくとも今回の外交部の取り組みからは、そのような気配を感じることができない。

 一方で、日本側の発表は、「相手側の問題点を妥協せずに指摘した」との点で、中国側がこれまで多用した自国民向けの情報発信の仕方と、よく似た構図になっている。

◆解説◆
「4つの原則的共通認識」は2014年11月7日に日本の国家安全保障局谷内正太郎局長と、中国の楊潔チ国務委員(「チ」は竹かんむりに褫のつくり、副首相と一般閣僚の間に位置)の間で一致した、日中間の問題を処理するための大原則となる合意事項。

(1):双方は日中の4つの政治文書の原則と精神を遵守し、戦略的互恵関係を発展させつづける(2):双方は「歴史を正視し未来に向き合う」の精神にもとづき、両国関係に影響を与える障害を克服する
(3):双方は尖閣諸島と東シナ海を巡る緊張情勢において異なる主張があることを認識し、対話と交渉により自体の悪化を防止することに同意する
(4):双方はさまざまなパイプを通じ、政治、外交、安全について対話し、政治的な相互信頼を構築することに努力する
――の4点。(8月26日寄稿)

■筆者プロフィール:如月隼人
日本では数学とその他の科学分野を勉強したが、何を考えたか北京に留学して民族音楽理論を専攻。日本に戻ってからは食べるために編集記者を稼業とするようになり、ついのめりこむ。「中国の空気」を読者の皆様に感じていただきたいとの想いで、「爆発」、「それっ」などのシリーズ記事を執筆。



WEDGE Infinity 日本をもっと、考える 2016年08月26日(Fri)  石 平 (中国問題・日中問題評論家)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7628

安倍首相の「G20荒らし」を恐れる中国
「対日友好姿勢」の真意

 8月23日から24日、日中韓外相会談が東京で開かれ、中国の王毅外相が就任以来初めて日本を訪問した。
 23日の晩、王外相は日本の岸田文雄外相主催の歓迎晩餐会に出席。
 翌日にはメインの三カ国外相会談に参加したほか、旧知の自民党の二階俊博幹事長と会い、岸田外相との日中外相会談にも応じた。
 最後には、韓国外相と共に安倍晋三首相への表敬訪問も行った。

■急に変化した対日姿勢

 このようにして、王外相は短い日程の中で精力的な対日外交を展開したことがよく分かるが、さらに注目されるのは、一連の会談において王外相の示した、意外とも言えるほどの柔軟な対日姿勢である。


(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

 たとえば、岸田外相との会談後、王外相は
 「小さい問題が残っているが、日本側も(中国側と)同様に前向きな意志があれば、われわれはすぐに合意できる」
と述べ、海洋での不測の事態回避に向けた「海空連絡メカニズム」に関して、高級事務レベル協議を開いた上で早期にスタートできるとの認識を示した。
 今まで、日本側が同メカニズムの早期運用を強く要求してきたが、中国は難色を示してきた。
 しかし今回、王外相は一転して合意への意欲を示し、「双方の努力で海上摩擦をコントロールする」と前向きな姿勢を見せた。

 同時に、王外相は日中首脳会談の早期開催にも積極的な姿勢を見せた。中国側が想定しているのは、一つは年内開催予定の日中韓首脳会談であり、もう一つは、9月4日から中国杭州で始まる20カ国・地域(G20)首脳会合に合せての日中首脳会談である。

 実際、東京での日中外相会談の翌日、北京では中国外交担当トップの楊潔篪国務委員(副首相級)が日本の国家安全保障会議(NSC)の谷内正太郎国家安全保障局長と会談し、まさにG20に合わせた安倍首相と習近平国家主席の首脳会談の開催に向けて調整したとみられる。
 当日、中国の李克強首相までが「数段格下」の谷内氏と会ったことからも、中国政府の「対日重視姿勢」がことさらに示された。
 G20に合わせた日中首脳会談の開催はほぼ確定事項となっている模様だ。

 このように、日中韓外相会談を機に、中国政府が急スピードで対日関係の改善に乗り出したことは明々白々であるが、つい最近までの中国側の厳しい対日姿勢とはまさに打って変わっての豹変ぶりであろう。
 今年の夏に入ってから、中国は軍艦を日本の領海に侵入させ日本に対する軍事的恫喝を行ったり、公船や偽装漁船を大量に日本の近海に来襲させ、緊張を高めてきた。
 中国側の一連の軍事的挑発行動によって、日中関係は一時「開戦前夜」のような危険水域に入ったのはつい8月中旬までのことであるが、下旬になると、前述のように中国政府は今までの対日強硬姿勢から一転して日本との関係改善に急ぐような外交を始めたのは、いかにも不自然な方針の急転換である。
 こうした外交姿勢の180度の急転換の背後には、一体何があるのか。
 この答えとなるキーワードは先ほどすでに登場した。
 そう、中国が議長国となる「G20首脳会合」の開催なのである。

■すべては、G20を成功させるため

 王外相は前述の岸田外相との会談後に記者団に対し、来るべきG20について「日本側も成功に向けて中国と共に努力したいと表明した」と強調したが、実は日本側からの、「中国と共に努力したい」という態度表明こそ中国政府が喉から手が出るほど欲しかったセリフであり、王外相はまさにこの言質一つを取るために日本にやってきて一連の対日改善外交を展開していたと言っても良い。

 すべては、中国が議長国となるG20を成功させるためなのである。
 9月4日、5日の2日間、中国浙江省杭州市で開催される予定のG20は、中国にとって、とりわけ中国の習近平国家主席にとって、どれほど重要な会議であるかは、この半年間の中国を取り囲む国際環境の変化を一目見れば十分に分かる。

 まずは5月下旬に開かれた伊勢志摩サミットを見てみよう。
 伊勢志摩サミットの首脳宣言は、サミットとしては初めて南シナ海問題を取り上げた。
 名指しこそ避けているものの内容は中国に対する牽制と警告と批判となっていることは明白である。矛先は完全に、中国に向いている。

 一方、オバマ大統領がサミットで日本に来る前に、まずベトナムを訪問した。
 その際、オバマ大統領はベトナムに対して、今後アメリカはベトナムに対する武器の禁輸を、全面的に解除すると宣言した。
 アメリカが社会主義国家に対して武器の禁輸を全面解除するというのは驚きであるが、その狙いはただ一つ、ベトナムの後押しを以って中国に対抗するためである。

 伊勢志摩サミット終了直後から、シンガポールで毎年恒例のアジア安全保障会議が開かれたが、ここでもまた、中国にとって大変衝撃的な出来事が起きた。

■アメリカと歩調を合わせると言うフランス

 会議ではアメリカが先頭に立ち、カーター国務長官が中国を厳しく批判したが、中国にとって一番意外だったのは、会議に参加したフランス国防大臣の発言であろう。
 アメリカは去年から断続的に、南シナ海で中国を封じ込める為に航行の自由作戦を展開してきていることは周知の通りだが、上述のアジア安全保障会議において、フランスの国防大臣はフランスもいずれこの南シナ海の航行の自由作戦に参加すると宣言した。
 それだけではなく、フランスは今後、EU各国に呼びかけて、アメリカと歩調を合わせて南シナ海で航行の自由作戦に参加するとも言い出した。

 今までフランスは、南シナ海の問題に関してはいわば「部外者」の立場を取っていてあまり口出しはしなかった。
 しかもどちらかと言えば中国とは友好関係にある。
 このフランスまでが、アメリカと歩調を合わせて中国を押さえつけ封じ込める姿勢に出たことにより、習近平政権の孤立化がより一層深まったといえよう。

 そして7月、周知のようにオランダ・ハーグの仲裁裁判所が、南シナ海における中国の主張や行動は国連海洋法条約違反だとしてフィリピンが求めた仲裁手続きについての裁定を公表した。
 それは、中国が南シナ海の広い範囲に独自に設定した「九段線」に「法的根拠はない」と明確に認定した画期的な裁定であった。
 この裁定内容は、南シナ海の主権に関する中国政府の主張をほぼ全面的に退けたものだ。
 いわゆる九段線の「歴史的権利」が完全に否定されることによって、南シナ海全体への中国支配の正当性の根拠が根底からひっくり返されたのである。
 裁定に対する中国政府の反応について、6月1日掲載の私の論考で詳しく記述しているが、それはまさに「凄まじい」との一言に尽きる。
 ありとあらゆる手を使い、裁定に反発したのだ。

 このように、今年5月の伊勢志摩サミットから7月の国際裁判所の南シナ海裁定までの一連の流れにおいて、いわば南シナ海問題を巡って、習近平政権の進める覇権主義外交は国際社会の反発と抵抗に遭ってかなりの劣勢に立たされ、中国の孤立化が進んでいることは明らかだ。
 こうした中で、7月13日、これまでにアジアの中でも突出して中国と親密関係にあった韓国が、習政権の強い反発を跳ね返して米軍の「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を韓国国内に配備することを決めた。
 中国はこれで、アジア最大の「親友」であるはずの朴政権に対しても厳しい姿勢で臨む羽目になり、孤立感がよりいっそう深まったはずだ。
 習政権からすると、今の中国周辺はまさに「敵ばかり」のような状態であろう。

■「主題は経済成長であり、妨害はさせない」

 このような外交的行き詰まりをどうやって打開するのかは、習近平政権にとって重大かつ緊急の課題となっているが、そこで習政権が目を付けたのは当然、久しぶりに中国で開かれる国際的重要会議のG20である。
 中国が議長国として采配を振るい、日米首脳を始め世界の先進国とアジア主要国の首脳が一堂に集まるこの会議は、習政権にとってはまさに劣勢挽回のための起死回生のチャンスとなる。これを最大限に利用しない手はないのである。

 実際、習政権がこの会議にかける意気込みは並々ならぬものである。
 8月17日の産經新聞の記事によると、会議の開催地となる中国浙江省の杭州市では、早くも厳戒ムードが広がっているという。
 市内に向かう他省ナンバー車に厳格なチェックが義務づけられ、不審物を警戒し会議場付近や観光地でマンホールが封印された。
 大気汚染対策として周辺の工場に停止命令を出したりするなど、強権的な措置も相次いで発動されているのである。
 習政権は会議の「円満成功」に全力を挙げていることがよく分かる。

 もちろん中国政府もよく分かっているように、この首脳会議を中国の望む形で「成功」させるためには、現地の保安体制の強化程度ではまったく不十分だ。
 G20を中国の外交的劣勢挽回のチャンスとして最大限に生かすためには、中国がいくつか、重要な外交戦略を講じなければならないのである。

 その一つはすなわち、会議の議題を中国のアキレス腱となっている「南シナ海問題」から完全に切り離して、会議全体の基調を中国にとって有利な方向へと誘導していくことである。

 8月15日、中国外務省の李保東次官は、9月のG20会議に関する記者会見を行ったが、彼がそこで語ったことに、中国の思惑のすべてが凝縮されていると感じられる。
 李次官はまず、会議の議題について
 「主題は経済成長であり、妨害はさせない」
として、南シナ海問題を議題にしようとする動きを議長国として強く牽制した。

 李次官はさらに、世界経済について「依然として比較的大きな下振れ圧力に直面し、国際貿易は低迷し、保護主義が台頭するなど、不安定で不確定な要素が増加している」と指摘した。
 こうした中で、参加国は会議や中国に大きな期待を抱いているとして
 「世界経済の行方を指し示すといったG20の指導力の発揮と、国際的な経済協力の強化、協力のための新たなメカニズムの創設」
などを目標に掲げた。

 海外メディアが「南シナ海問題について、中国の立場を説明するよい機会ではないのか」
と質問すると、李氏は
 「国際会議では、一部の国が自ら関心のある問題を持ち出そうとするが、
 参加国の総意は経済問題に集中することだ」
と釘を刺した。

 李次官のこの一連の発言から、習近平政権の企む「G20戦略」は火を見るより明らかだ。
 要するに、中国の外交的劣勢の原因となる「南シナ海問題」に関する議論を会議から一切排除した上で、会議の関心点と方向性を、中国と周辺国との紛争の源である領土・領海問題とは無関係の「国際経済問題」へと持っていくことである。
 そうすることによって、中国は面倒なことが避けられ、参加国から批判の嵐に晒されずにすむであろう。
 そして、中国が「指導力」を発揮して「国際的な経済協力のメカニズムを創出する」という形を作り出すことによって、中国は「アジアの問題児」であるどころか、むしろ「世界のリーダー」として再び、国際社会での主導権を握ることになる。
 もちろんその結果、南シナ海問題から発したところの中国の外交的劣勢は完全に払拭されることになる、という目論見であろう。

■安倍首相を懐柔する以外にない

 以上が、G20首脳会議開催に向けての中国政府の外交戦略の概要であるが、その目的達成のために、中国政府はもう一つ、急いで講じなければならないのがまさに「日本対策」なのである。
 G20会議を中国にとっての「成功」へと導くために、南シナ海問題が会議で提起されることを排除しなければならないのは前述の通りだが、この点に関して、中国にとって安心材料となるのは、今、南シナ海の領有権問題で中国ともっとも激しく争っているベトナムとフィリピンの両国が、G20会議の参加国ではないことである。
 その他のアジアからの参加国に関していえば、インドにしてもインドネシアにしても韓国にしても、「南シナ海紛争」とは一定の距離をおいているから、これらの国々の動向も中国にとってそれほどの心配はない。

 その中で、中国がもっとも警戒しているのはやはり日本であり、
 日本の安倍政権こそが、中国の心配と悩みの種なのである。
 少なくとも中国から見れば、前述の伊勢志摩サミットを中国批判の方向へと誘導したのはまさに日本の安倍晋三首相であり、例の南シナ海裁定を全面的に支持しているのも日本である。
 そして日本政府こそが今まで、あらゆる国際会議を利用して南シナ海問題を持ち出して中国批判を強めてきている、という考えであるから、G20会議を「成功」させるためには、安倍首相の「会議荒らし」をいかに事前に防ぐのかが、中国政府にとっての重大な外交課題となっている。

 しかし一方、議長国として安倍首相の会議参加を拒否することは当然できないし、一国の首脳の発言を会議の席で封じ込めることも出来ない。
 そうすると、中国政府にとっての選択肢はただ一つしかない。
 要するに、会議の開催の前に急いで日中関係の改善に乗り出して安倍首相を懐柔する以外にない、ということである。

 だからこそ、8月24日からの中国王外相の一連の慌ただしい対日外交の展開が見られたのであり、中国は一転して意外とも言えるほどの「対日友好姿勢」を示し始めたわけである。
 この一連の対日外交工作の仕上げはすなわち、G20会議に合わせての日中首脳会談の開催であるが、おそらく習政権からすれば、それほどの友好姿勢を示して安倍首相と日本政府に好意を寄せた以上、さすがに安倍首相はG20会議では中国の意を汲んで南シナ海問題に言及せず、もっぱら経済問題を語り中国主導の「国際的経済協力メカニズム」の創立に協力してくるのであろう。そうなれば、中国の目的は自ずと達成できることになるのである。

 以上が、王毅外相の日本訪問から始まった一連の「対日友好外交」の真意と、G20首脳会議にかけた中国側の思いと戦略的思惑であるが、問題は、G20会議が中国側の思惑通りに運ばれて中国の目的が達成した暁には、一時的な便宜としての「対日友好姿勢」は果たしてそのまま継続するかどうかである。

 日本政府と安倍首相はこの点も見据えた上で、今後の対中外交の方針と日本自身の「G20戦略」を定めていくべきであろう。



ハンギョレ新聞 8月27日(土)21時53分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160827-00025018-hankyoreh-kr

THAADめぐる韓中の対立を尻目に日中が再び接近

 安倍首相の「外交策士」、
 李克強首相と面談 
 G20サミットでの日中首脳会談にむけた布石 
 THAAD以降「疎通不足」の韓中とは対照的 
 「主催国の危機管理」
との見方も

 来月4~5日、中国杭州で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議を控え、中国と日本が首脳会談の開催に向けた事前作業に乗り出した。

 中国の李克強首相は25日午後、人民大会堂で中国を訪問した谷内正太郎・国家安全保障局長と面談した。
 李首相はこの場で
 「現在、日中関係は改善されつつある状況だが、依然としてかなり脆弱だ。
 再び正常な発展軌道に乗れるように推進・努力しなければならない」
と述べたと、中国外交部が伝えた。
 朝日新聞は、李首相が
 「一日も早く中日関係を正常な軌道に復帰させる必要がある」
と述べたと報じた。
 ニュアンスの違いはあるが、どちらも李首相が両国の関係正常化に対する意欲を強調したものと言える。
 谷内局長は
 「互恵で安定的な日中関係の構築を望む」
との内容が盛り込まれた安倍晋三首相の親書を手渡した。

 谷内局長は、安倍首相の「外交策士」と呼ばれる人物で、中国や韓国と厳しく対立した安倍政権の外交が転換点を迎える度に前面に登場してきた。
 彼は2014年にも中国の北京で開かれたアジア太平洋経済協力体(APEC)会議の開幕を4日後に控えた時点で直接中国を訪問し、習近平・国家主席と安倍首相との初めての首脳会談を実現させた。
 谷内局長は、今回も中国の外交政策を総括する楊潔チ国務委員とG20サミットでの日中首脳会談など主要懸案について意見を交わした。

 G20サミットをはじめとする下半期の外交日程を控え中国と日本が接近する姿は、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備の発表以降、対話チャンネルが十分に作動していない韓中関係とは対照的だ。

 王毅・外交部長が24日、「交渉を通じた解決策の模索」に言及したことと関連し、陸慷・中国外交部報道官は25日、定例記者会見で「韓国政府が米国のTHAADの(朝鮮)半島への配備決定に同意して以来、中国は外交的に様々なレベルで韓国との接触を維持し、交渉を提案した」としながらも、「交渉過程は現在、始まっていない」と明らかにした。

 韓中の「THAAD交渉」がなかなか実現しないのは、基本的に「自衛的手段」を強調する韓国と「配備の撤回」を要求する中国との間で、接点を見出すのが難しいからだ。
 米国を排除して韓国だけと在韓米軍のTHAAD配備問題について交渉するという中国の主張も(THAAD交渉の)障害となっている。
 しかし、中国からは対話に向けた韓国政府の努力不足を指摘する声もあがっている。
 中国社会科学院の王俊生・研究員は
 「韓国はTHAAD配備決定の発表前にも後にも、中国と適切な疎通をしようとしなかった」
と指摘した。

 G20杭州サミットの開催を控えた中国が日本と接近するのは、開催成功のための主催国としての「危機管理」に過ぎないとの見方もある。
 2014年のAPEC会議でも習主席と安倍首相が会談を行ったが、それによって日中対立が電撃的に解消の局面に入ったわけではなったからだ。
 中国が表面的には国際会議の開催を控え、情勢の安定を強調しているが、内部的には強硬対応に向けた論議を進めているとする見方もある。
 米外交協会(CFR)のスコット・スナイダー上席研究員は「 ヴォイス・オブ・アメリカ」(VOA)放送のインタビューで
 「(THAAD配備を決めた後)中国軍部も米国との衝突の際に必要な潜在的対応策を準備する過程で、
 在韓・在日米軍基地を攻撃するかどうかについて選択を迫られているだろう」
と話した。


Yahoo ニュース 2016年8月28日 18時53分配信 遠藤誉

G20と「人民の声」の狭間で
――中国、硬軟使い分け

 王毅外相は「訪日」したのではないとして笑顔を見せることも報道も禁じながら、二階幹事長には笑顔を見せ、谷内局長の訪中は大々的に報道する。
 追い詰められ硬軟使い分ける中国は、北朝鮮非難声明にまで賛同した。

◆笑顔を見せるか否かは
 ネットユーザーの声に支配されている

 尖閣諸島沖で漂流していた中国漁船の船員の命を日本の海上保安庁に救助された中国政府は、ネットユーザーの非難の声に追い込まれ、ようやく日本の功績を認めた。
 そのような面目丸つぶれの中、王毅外相が訪日することは「売国行為」に等しく、中国は対応に苦労した。
 そこで日中韓外相会談開催の日程調整発表を延期するなど苦しい抵抗を試みたものの、結局、8月24日に東京で開催された。
 
 9月4日から中国の浙江省杭州市で開催されるG20に対する悪影響を避けるためである。
 それでもなお、中国の外交部をはじめ中国政府系サイトは一律に
 王毅外相は“訪日”などしていない。
 日本がどうしても日中韓外相会談開催のために日本に来てくれと頼んでくるので、仕方なく、“その用件を果たすために日本に行った”だけである」
と書いた。
 日本のメディアが「習近平政権はじまった以来、初めての訪日」と書いたことに対しても、
 「日本のメディアは“訪日”でないことを、分かっているのか?!」
などと、実に苦しい批判をしていた。
 このような状況だから、もし王毅外相が岸田外務大臣などに笑顔でも見せようものなら、どれだけ「売国奴」として叩かれるかわからない。
 そこで中国政府全体の方針として、笑顔を見せてはならない場面と見えてもいい場面を使い分けたのである。

  ニ階幹事長に笑顔を見せたのは、二階氏は中国では強烈な親中派と位置付けられているからだ。
 特に2015年5月に当時総務会長だった二階氏が3000人からなる訪中団(財界や日中友好団体の関係者らで構成)を率いて訪中し習近平国家主席と面談した際、握手した習主席の手を高々と掲げて見せたことがある。
 中国側の適当な写真が見つからないので、これをご覧いただきたい。
 このとき習主席は二階氏率いる訪中団の一行を「正義と良識のある日本人」などと褒めたたえた。
 そんなこともあり、二階氏に会う時は笑顔を見せてもいいし、また「日本語を話しても許される」のである。
 王毅外相はもともと駐日本国の中国大使を務めていた人。
 そのころは親日的態度で、日本語もペラペラ。
 しかし中国にとっては、「(歴史を反省しない)敵国日本の言葉を使うことは、日本にへつらったに等しい」。
 したがって習近平政権誕生以来、日本の要人と会う際に日本語を使うことはご法度となっている。
 それでも親中派とされている二階氏に対しては、「日本の中に敵と味方を形成する」という習近平政権のの戦略においては、許可されているのである。
 それだけではない。
 王毅外相の「訪日」に関しては、
 中国の中央テレビCCTVは、ただの一秒間も報道しなかった。

◆谷内局長訪中は大々的に報道

 一方、谷内国家安全保障局長が訪中して李克強国務院総理(首相)と会ったことに関しては、CCTVが大きく報道した。
 それは日本が中国を訪問して
 「G20における日中首脳会談の実現を中国に頭を下げてお願いしに来た」
という位置づけができるからだ。
 日本が朝貢外交のために「北京詣で」をしたという形で、ネットでも書き立てていた。

 中国共産党機関紙「人民に報」の日本語版も伝えており、李克強首相の表情からも読み取れよう。
 本当はニコリとしたいが、日本に笑顔を見せてはならない中国の「国情」がにじみでている。
 言論の自由がない中国では、ネット言論が持つ力は尋常ではない。
 インターネットというのは、日本とは位置づけが異なる。
 世界でも最もネット言論を気にしているのは中国だと言っても過言ではないだろう。
 こうまでしてでも、日中韓外相会談で強がりを見せたり、谷内局長の訪中を誇大報道したりする背景には、万一にもG20 で中国包囲網が形成されるのを恐れるからである。

◆北朝鮮非難報道声明に賛同した中国

 その証拠に、あそこまで抵抗していた北朝鮮を非難する国連安全保障理事会の報道声明に対し、中国は8月26日、賛同の意を表するに至った。
 中国が報道声明に難色を示していたのは、アメリカが韓国にTHAAD(地上配備型迎撃システム「終末高高度防衛」)ミサイルを配備することに対して強烈に反対していたためだったが、G20のためには「一時休戦」という道を選んだものと思われる。
 その意味で、「こわがっている」のは中国政府の方で、怖がっている相手は国際社会と、何よりも自国のネット言論なのである。


時事通信 8月29日(月)18時32分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160829-00000086-jij-cn

「日本は私利追求」と批判=TICADで中国

 【北京時事】中国外務省の華春瑩・副報道局長は29日、ケニアで開かれたアフリカ開発会議(TICAD)首脳会議に関し、
  「日本はアフリカ各国に自らの考えを強要し、私利を追求して、
 中国とアフリカの間にもめごとを起こさせようとした」
と批判した。
 
 華副局長は、TICAD首脳会議の事前調整で日本が国連安保理改革や海洋安全保障問題に重点を置こうとしたため、「アフリカの強烈な不満を招いた」と主張。
 「アフリカ各国はアジアの問題をアフリカに持ち込むことに強く反対した」
と語り、日本が東・南シナ海問題を提起したと示唆した。 







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無秩序化する世界:「力こそ正義」の動き、破損する国際システム、

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WEDGE Infinity 日本をもっと、考える 2016年08月26日(Fri) 
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7507

無秩序化する世界
国際システムの破損を許すな

 フィナンシャル・タイムズ紙コラムニストのフィリップ・スティーブンスが、7月21日付同紙に掲載された論説で、世界が無秩序化していることに警鐘を鳴らしています。
 論旨、次の通り。

■垣間見える国際システムの破損

 トランプが共和党の大統領候補に指名され、エルドアンはクーデター失敗を受け、権威主義的統治を強め、仏では大きなテロがあった。
 これに加え、西側に打撃を与えた英国のEU離脱、南シナ海での中国の仲裁裁判判断拒否があった。
 これらの事柄は一見無関係である。トランプは「九段線」のことを知らないだろうし、ボリス・ジョンソンはトルコの民主主義よりトルコ移民締め出しに関心がある。
 ニースのテロはイスラム国の宣伝によりも犯人の精神状態による。

 しかしもっとよく見ると、不快なパターンが出てくる。
 ナショナリズムの台頭、
 アイデンティティ政治、
 規範に基づく国際システムの破損
が見られる。
 まだホッブス的世界(注:すべての人がすべての人と闘争する世界)とは言えないが、行きつく先は明らかである。

 欧州の右と左のポピュリズムは、経済困難と中東・アフリカの難民流入の恐怖で強くなっている。
 フランスの国民戦線、イタリアの5つ星運動、スペインのポデモス、ドイツの「ドイツのための選択」が台頭している。
 戦後続いてきた中道右派と中道左派間の政権交代はひっくり返されている。

 トランプ指名と英のEU離脱は次元が違う。
 トランプは共和党を掌握し、世論調査によると、外国人嫌い、孤立主義、経済的ポピュリズム、反エリート主義に基づく彼の綱領を、米国人の5分の2の人が支持している。
 英には欧州懐疑派はいつもいたが、離脱投票はより広い不満による。
 ブリュッセルはグローバリゼーション、移民、経済困難の元凶とされた。

 トランプはメキシコ移民何百万を追放し、イスラム教徒の入国の禁止を主張している。
 英の強硬な離脱派は、英国海峡に壁を作ると約束し、EUに残留すれば国民保健サービスは何百万のトルコ人に開放されると誤った主張をした。
 ポピュリストは愛国心を民族主義で置き換え、エリートと結託した専門家や伝統的制度を軽蔑し、大企業、銀行、グローバリゼーションは白人労働者階級の敵であるとしている。
 この路線をもう少し行けば、1930年代の「ユダヤ陰謀」説に行きつくだろう。

 有権者を責めるわけにはいかない。
 彼らは正当な不満を持つ。
 リベラル資本主義は豊かな人を優遇した。
 平均所得は停滞した。
 政治は自己満足に陥った。
 しかしポピュリストの処方箋は明らかにインチキである。
 トランプ大統領も、英のEU離脱も、米英を貧しくする。

 問題は他の地域にも起こっている。
 エルドアンはかつて、欧州をトルコの将来と見ていたが、失敗したクーデターを神の贈り物と称し、専制的支配強化に乗り出している。
 彼は市場経済より国家資本主義を選好している。
 プーチンとの関係修復もしている。
 中東・マグレブで国家は崩壊しており、世俗的民族主義は宗教過激主義にとってかわられている。

 ゼロサム民族主義は西側ポピュリズムの専売ではない。
 中国はその海洋主張を拒否した仲裁判断を拒否し、世論は主権からの譲歩を許さないと述べた。
 中国はその台頭前に書かれた国際法に縛られないとのメッセージを送っていると言う人もいる。

 最近、西側のある外交官が中国の拒否は戦後秩序への反抗であると述べた。
 その後、共和党大会での演説を聞いた。
 そこでは国際法尊重は言われなかった。
 どちらかがどちらかを正当化することはない。
 しかし一緒にして考えると、これらは我々がどこに向かっているのかについて警告をしている。

出典:Philip Stephens,‘Global disorder: from Donald Trump to the South China Sea’(Financial Times, July 21, 2016)
http://www.ft.com/cms/s/0/7146f3b6-4e6c-11e6-88c5-db83e98a590a.html#axzz4F0yXOZ5r

 この論説は問題提起としては良いですし、論者の危機意識もよく理解できます。
 しかし、世界の諸地域で起こっていることを、ポピュリズム、民衆の怒りで説明しようとすることには無理があります。
 世界全体を理解できるキーワードがあれば便利でしょうが、そういうものは見つけられないと思います。
 それを見つけようとするよりも、地域、分野の特定の問題を深く分析し、それをベースに適切な処方箋を書いていくのが適切でしょう。

■国際秩序を守らせるべく覚悟を決める

 国際法秩序の順守の問題については、ウクライナ問題、南シナ海問題など、あからさまな侵害に対する反応が弱すぎる傾向があります。
 現在の国際秩序を守るのが良いとする勢力が、もっと腹を決めてきちんと対応するべきでしょう。
 今なお世界の最強国である米国は、「世界の警察官にはあらず」と強調するのではなく、秩序維持のためには相応の対応をする意思を示すべきでしょう。
 現状に鑑みると、オバマ政権は、何を強調すべきかの判断が悪いように思われます。

 ナショナリズムは「国民国家」からなる国際社会では常に存在し、それを批判してみても始まらないことです。
 ナショナリズムの健全化を課題とすべきです。
 同時に、グローバリゼーションは経済面での現実であり、経済相互依存の象徴とも言えるサプライ・チェーンの存在なしには世界経済は成立しえませんし、この状況に適応しないでは、各国経済の繁栄もないでしょう。
 ナショナリズムとグローバリゼーションは、両者間のヒッチはありますが、共存関係にあるしかないでしょう。

 この論説の筆者スティーブンスは、「ユダヤの陰謀説」のようなものに行きつく危険への警告もしています。
 「何々をした」ということではなく、「何々である」ということで他人を差別したり罰したりする思想がファシズムの特徴であり、人間を不幸にする悪であると思います。
 政治的主張の中に潜むそういう病弊に気を付けていくことが、ナチスやファシズムの再来を防ぐためには大切なのではないでしょうか。



2016.9.8(木)  Financial Times (英フィナンシャル・タイムズ紙 2016年8月31日付)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47814

危険にさらされている民主的資本主義
世界が向かう先は、金権政治か人民投票的独裁か?

 自由民主主義(普通選挙権と確固たる公民権・人格権)と資本主義(財、サービス、資本、そして自分自身の労働力を自由に売買できる権利)との間には、自然なつながりが存在する。
 民主主義と資本主義は、人は個人および市民として自ら選択すべきだという信念を共有している。
 双方とも人には主体的に行動する権利が備わっているとの見方を前提としている。
 人間はほかの人間が権力を行使する対象としてだけでなく、主体的行為者でもあると考えなければならない、ということだ。

 とはいえ、民主主義と資本主義の間に緊張関係も存在することは容易に分かる。
 民主主義は平等主義で、資本主義は反平等主義だ。
 少なくとも、結果に対してはそうだ。
 経済の低迷が続いたら、過半数の人々は1930年代と同様に権威主義を選択するかもしれない。
 経済活動の結果があまりに不平等なものになったら、裕福な人々は民主主義国家を金権国家に変えてしまうかもしれない。

 歴史的には、資本主義の発展と、選挙権の拡大を求める圧力の高まりが両立していた。
 世界で最も裕福な国々が、多かれ少なかれ資本主義の経済を備えた自由民主主義国であるのはそのためだ。
 幅広い層の人々が実質所得の増加を享受したことが、資本主義の正当化と民主主義の安定化において極めて重要な役割を果たした。

 だが、今日の資本主義では、そうした豊かさの向上を生み出すことが以前よりはるかに難しくなっている。
 それどころか、不平等の拡大と生産性の伸びの鈍化を裏付ける証拠がある。
 この有害な組み合わせは、民主主義を不寛容にし、資本主義の正当性を蝕む。

 今日の資本主義はグローバルだ
 これもまた、自然なことだと見なせる。
 放っておけば、資本主義者は自分たちの活動を特定の国や地域に制限しない。
 利潤を得る機会がグローバルに存在するのなら、資本主義者の活動もグローバルになる。
 その結果、経済活動を行う組織もグローバルになる。
 大企業などは特にそうだ。

 しかし、ハーバード大学のダニ・ロドリック教授が指摘しているように、グローバル化は各国の自律性を抑制する。
 教授が書いたところによれば、
 「民主主義、国家主権、そしてグローバルな経済統合の3点は相いれない。
 2つまでならどの組み合わせも可能だが、
 3つを同時に、かつ完全に満たすことは決してできない」。

 なるほど、各国が独自の規制を自由に設定できれば、国境を越えて商品を売買する自由はいくらか損なわれる。
 逆に、貿易の障壁を取り除いて規制も統一すれば、今度は各国の立法の自律性が制限されてしまう。
 特に、資本が国境を自由に越えられるようになれば、各国が自国の税制や規制を自由に決めることは難しくなるだろう。

 さらに、グローバル化が進む時期に共通して見られるのが、大量の移民の発生だ。
 多くの人々が国境を越えて移動するときには、個人の自由と民主国家の主権との間にこれ以上ないほど激しい軋轢が生じる。
 前者は、人はどこでも好きなところに移動できるようにすべきだと主張し、後者は、市民権は集団的財産権であり、その権利へのアクセスは市民が制御すると主張するからだ。

 一方で企業は、従業員を自由に雇えることは非常に価値のあることだと考える。
 移民の問題が現代民主政治の避雷針になってしまったことは、単に不思議でないだけではない。
 移民は今後、各国の民主主義と、グローバルな経済的利潤獲得のチャンスとの間で軋轢を生むことになる。

 グローバル資本主義は近年、残念なパフォーマンスに終わっている。
 特に残念なのは世界金融危機のショックと、我々の政治経済をつかさどるエリートたちへの信頼が大きく損なわれたことだ。
 そう考えると、自由民主主義とグローバル資本主義の結婚が長続きするとの見方は、妥当でないように思えてくる。

 では、これに取って代わる可能性があるものは何なのだろうか。
 まず考えられるのは、
★.グローバルな金権政治が台頭し、国レベルの民主主義が事実上終わりを迎えるというシナリオだ
 ローマ帝国のときのように、共和国という政体は残るかもしれないが、その実体はなくなってしまうだろう。

 これと正反対のシナリオは、
★.自由でない民主主義あるいは露骨な人民投票的独裁の台頭となるだろう。
 人民投票的独裁とは、選挙で選ばれた支配者が国家と資本主義者の両方をコントロールする仕組みのことで、今ではロシアとトルコでこれが起きている。

 このシナリオが実現した場合、コントロールされた国家資本主義がグローバル資本主義に取って代わることになる。
 1930年代に起こったことに似た状況だ。
 まさにこの方向に進みたいと思っている政治家は西側諸国にもおり、それが誰かを見極めることも難しくはない。

 一方、自由民主主義とグローバル資本主義の両方を維持したいと思う我々は、いくつかの重要な問いかけに向き合わねばならない。
 第1の問いかけは、既存の企業を守るために、各国の規制当局の裁量を制限する国際的な取り決めをさらに推進することは理にかなっているのか、というものだ。

 この問題について筆者は、ハーバード大学のローレンス・サマーズ教授の見解に次第に近づきつつある。
 「国際的な取り決めというものは、共通化がどの程度なされたかとか、
 どれだけの障壁が撤廃されたかではなく、
 市民にどれだけの力が与えられるのかという観点から判断すべきである」
と教授は話している。

 確かに貿易は利益をもたらすが、いかなる代償を払ってでも推進するというわけにはいかない。

 何にも増して、
 我々の民主政治制度の正当性を維持したいのであれば、
 少数の限られた人々ではなく、多くの人々に利益をもたらすような経済政策を進めなければならない。
 政治家が説明責任を負っている一般市民の利益を優先する必要がある。

 もしそれができなければ、我々の政治秩序の土台は崩れてしまうように思われる。
 自由民主主義と資本主義の結婚にはいくらか支援が必要だ。
 長続きするのが当然だと思ってはいけない。

By Martin Wolf
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ロイター 2016年 08月 22日 07:57 JST
http://jp.reuters.com/article/column-gb-navy-warship-idJPKCN10U0OL?sp=true

コラム:最強を誇った英国海軍「凋落」の教訓

[11日 ロイター] - 
 かつて世界最強と謳われた英海軍だが、それも今は昔だ。
  米国をはじめとする同盟国にとっては、これはゆゆしき問題である。

 伝統的に、英海軍は米海軍にとって最も緊密なパートナーだった。ほぼすべての敵に対して、両軍は共に戦ってきた。
 したがって、英海軍の実力が低下すれば、米政府にとっての海軍力も損なわれてしまう。
 だが今日、英海軍にかつての面影はない。
 政府の予算編成担当は、繰り返し、しかも過剰に、海軍の艦艇・人員を削減してきた。
 今や英海軍は辛うじて自国の領海を哨戒できる程度で、英国の威光を海外に及ぼすことなど論外である。

 英政府はようやく海軍衰退の流れを逆転させることを約束したが、手遅れかもしれない。
 士気は低下し、残された少数の艦艇は海上で頻繁に故障を起こしている。
 英海軍の症状は末期に至っているのではないだろうか。
 しかも、これ以上ないほどタイミングが悪い。
 過激派組織「イスラム国」を打倒し、攻撃的な態度を強めているロシアを抑え、大国として華々しく台頭しつつある中国に対処するために、西側諸国は兵力の動員を進めている。
 これまで以上に不安定さを増しているように見える世界において、対立する財政需要の帳尻合わせに苦心する資金不足の各国政府にとって、英海軍の凋落は客観的な教訓を与えてくれる。

 そう、海軍には金がかかる。
 長期的な計画や労力、資金が必要となる。
 はっきりした紛争がない平時には、艦隊を持つメリットが見えにくい場合が多い。
 だが、海軍は依然として国防の要である。
 海軍は高度な探知能力と強力な長距離兵器を備えて国際水域を哨戒することにより、(近隣に滑走路が必要となる)空軍や、(移動により時間がかかる)陸軍に比べ、より迅速に危機に対応し、多くの火力を投入できる。
 海軍を粗略に扱い、衰退させてしまえば、それによって生じた空白をすぐさま埋めるのは、ならず者国家やテロリスト、犯罪者だ。広大な海洋を監視するには海軍が必要なのだ。
 かつて世界有数の存在だった海軍が消えてしまえば、そこには実質的に、安全保障の真空地帯が生まれる。

 第2次世界大戦中は、英海軍はまだ権勢を誇っていた。
 1944年のノルマンディー上陸作戦「Dデイ」には、欧州をナチスドイツから解放する連合軍部隊を護衛するため、英海軍は900隻以上の自国艦艇を英仏海峡の反対側に送り込むことができたのである。
 1982年においても、英海軍はフォークランド諸島をアルゼンチンから奪い返すため、戦闘機を配備した2隻の空母を含む、少なくとも115隻の艦艇を集結させることができた。

 今日、英海軍はジェット戦闘機さえ持っていない。
 最後のハリアー戦闘機も2010年に退役してしまった。
 現在の保有艦艇はわずかに89隻である(ちなみに米海軍と、国防総省が保有する支援艦艇群である海上輸送司令部を合わせた保有艦艇は約400隻だ)。

■<削減によるダメージ>

 英防衛予算は1988年の対GDP比4.1%から2010年には2.6%へと着実に削減され、それに伴って英海軍の艦艇数も減少していった。
 2010年の削減により、防衛予算は実質ベースでさらに8%減った。
 2015年の防衛政策見直しの一環として、英政府は、艦艇数の削減停止を公約した。
 だが、すでにダメージは生じている。
 書類上では、英海軍の艦艇89隻には、ヘリコプター航空母艦1隻、強襲揚陸艦6隻、駆逐艦6隻、フリゲート艦13隻、攻撃型潜水艦7隻、弾道ミサイル潜水艦4隻が含まれている。
 残りは掃海艇、哨戒艦その他の補助艦艇であり、多くは米国の沿岸警備隊が保有する小型の巡視船と同程度の規模だ。

 強力な敵と戦って生き残るために十分な探知能力や火力兵器・防御力を備えた、
 本当の意味での一線級の艦艇と考えられるのは、駆逐艦6隻、フリゲート艦13隻、攻撃型潜水艦7隻のみである。
 それ以外は、危険の伴う水域では護衛を必要とする。
 任意の時点で、ほぼ半数の艦艇は定期点検や訓練に入っている。
 それ以外にも数隻が小規模な定点哨戒に従事しているため、緊急事態に対応できるのは少数の艦艇しか残っていない。

 だがそれも、艦艇を動かす十分な兵員がいることが前提だ。
 英海軍は艦艇よりも速いペースで人員を削減している。
 海軍の現役将兵は、2000年の時点で3万9000人だった。
 現在は2万9000人をわずかに越える程度で、少なくとも2000人の欠員が生じている。
 艦隊編成の担当者は、最も強力な艦艇2隻を編成から外すことで人員不足に対処しようとした。
 今夏、23型フリゲート艦「ランカスター」の乗員を他の艦艇に分散させた。

 また、新型の45型駆逐艦「ドーントレス」は発電機に深刻な問題を抱えて修理のために帰港しており、修理は早くとも2019年までかかる可能性がある。
 「ドーントレス」の乗員も他の艦艇に振り分けられた。

 これらの艦艇が任務から離れているため、英海軍の実質的な戦力は、戦闘艦26隻から、過去最低となる24隻まで低下している。

 今年の7月、新型の攻撃型潜水艦「アンブッシュ」が、ジブラルタル海峡で商船と衝突した。
 潜水艦は深刻な損傷を受け、修理のために本国に曳航された。
 修理には最短でも数カ月を要する可能性がある。
 この事故で、英海軍の水中戦闘能力は15%近く低下。
 これにより、英海軍には予備戦力がほとんど存在していないことが露呈した。

■<世界の大半から撤退>

 予算削減が進むなかで、英海軍の艦隊は世界の大半から撤退していった。
 2010年以前は、ソマリア沖での海賊対策において英海軍は主役を担っていた。
 だが2012年、英国政府は海賊対策への恒常的な参加をひっそりと終わらせてしまった。

 英国は、本土にずっと近い場所でも艦艇不足を感じている。
 2014年1月、プーチン大統領の下で復活しつつあるロシア海軍のミサイル巡洋艦が北海を航行し、スコットランドまで30マイル(約48キロメートル)の距離まで接近した。
 だが、唯一展開可能だった駆逐艦「ディフェンダー」はイングランド南岸のポーツマス港にいた。
 「ディフェンダー」は24時間かけて600マイルを航行し、スコットランドに向かった。
 同艦はようやくのことでロシア艦を捕捉し、双方の乗員のあいだで数回の無線交信を行った後、ロシア巡洋艦を英国の領海外へと誘導した。

 その数カ月後、「イスラム国」戦闘員がイラク北西部に侵入。
 イラク政府による撃退を支援するため、各国は空・海軍を動員した。
 だが過去1世紀のなかで初めて、英国はほとんど何の貢献もできなかった。
 固定翼機を支援する能力のある航空母艦を保有していなかったためだ。

 英政府は10年以上にわたり一貫して英海軍の削減を続けているが、これが国家安全保障に悪影響を及ぼすことを否定している。
 政府はその根拠として、新たなフリゲート艦、駆逐艦、潜水艦、そしてF35ステルス戦闘機を搭載する新型の大型航空母艦2隻を建造する、数十億ポンド規模の建艦プロジェクトが複数あることを指摘している。

 だが、新造艦はあまりにも少なく、就役も遅すぎる。
 また、旧型艦を代替するには武装が貧弱だ。
 もちろん、艦隊の拡大・強化には程遠い。

■<空洞化トレンド>

 近年、英海軍は42型駆逐艦12隻を、新型の45型駆逐艦わずか6隻に交代させた。
 より大型で武装も強化されているが、機械的な信頼性が低い。
 さらに、かつて旧型艦が担っていた任務に対応するには艦数が少なすぎる。
 艦隊は、旧型となった「スウィフトシュア」級及び「トラファルガー」級攻撃型潜水艦12隻の代わりに、「アスチュート」級をわずか7隻就役させようとしている。
 45型駆逐艦の場合と同様、「アスチュート」級も、旧型に比べ大型で、より多くの武器を搭載している。
 だが、これまた45型と同様に、「アスチュート」級は運用が難しいことも判明している。
 いずれにせよ、旧型の潜水艦がかつて哨戒していた海域すべてをカバーするには十分ではない。

 現在、艦隊には旧型である23型フリゲート艦が13隻所属している。
 政府が承認した新型の26型フリゲート艦の建造計画はわずか8隻だ。
 一方、艦隊の戦力を維持するため、より小型の31型フリゲート艦を少なくとも5隻は建造すると約束している。
 だが、軽武装の31型では、より重武装のロシア艦に対する頼りになる抑止力となるには、火力も防御も不足している可能性がある。

 実際のところ、英国の最新型艦艇の多くは、驚くほど軽武装である。
 英国政府は過去2年間で数隻の小型軽武装の哨戒艦を発注した。
 旧型艦の退役と相殺すると、英海軍では、小型で火力不足の艦艇の投入により見た目の艦数を維持しつつも、実際の戦力は着実に低下していくという空洞化トレンドが続いている。
 最も良い例が、新型の航空母艦だろう。
 2隻の「クイーンエリザベス」級は、全長920フィート(約240メートル)、排水量6万トン以上で、英国がこれまでに建造したなかでも最大の軍艦である。
 これが2020年に就役すれば、英海軍は、2010年にハリアー戦闘機を退役させた時点で失った海上航空能力を回復することになる。

 だが、「クイーンエリザベス」級は、もっと大規模な艦隊を想定して計画されたものだ。
 航空母艦には、英国が現状で提供できるよりも多くの航空機と護衛艦艇が必要である。
 たとえば米海軍では、航空母艦1隻には、
 搭載機60機、
 駆逐艦及び巡洋艦3─4隻、
 潜水艦1隻、
 補助艦艇数隻
が必ずセットになっている。

 英海軍としては、展開するのは航空母艦1隻のみで、もう1隻は本国に待機させておく想定である。
 新型航空母艦に搭載するF35戦闘機は12─24機の予定で、艦の能力を十分に発揮するには少なすぎる。
 さらに、航空母艦に随行・支援するために必要な艦艇(護衛のために必要なフリゲート艦及び駆逐艦3─4隻、補給のための支援艦数隻)を配備すれば、英海軍が展開可能な戦力を独占してしまうことになる。

 6万トン級の航空母艦は、50機以上の航空機を収容できる。
 英国政府が購入を計画しているF35戦闘機はわずか48機で、任意の時点で、その多くが整備や訓練に回っている可能性がある。

 海軍は、確かに複雑でお金がかかる。艦隊に関心を払うのをやめてしまえば、どこかに消えてしまう。
 英国の同盟国にとっては、そこに大きな教訓がある。

*筆者は軍事情報サイト「War Is Boring」の編集者で、ニュースサイト「Daily Beast」に定期的に寄稿している。またWIREDのウェブサイト「Danger Room」や雑誌「Popular Science」でも執筆している。

*本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。(翻訳:エァクレーレン)







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2016年8月25日木曜日

インド(1):中国国境地域に超音速巡航ミサイル「ブラモス」配備へ、ベトナムと協力関係に

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●(写真:朝鮮日報日本語版)

 中国周辺諸国が中国に対する防御体制を急速に高めている。
 韓国はサードの配備を決め、日本は射程300kmのミサイル配備、
 ベトナムはロケット弾を設置しているという。
 台湾は総統が前線を視察し、
 フィリッピンは日本からの巡視艇を受け入れ、
 インドネシアは不法漁船を爆破して、また基地の強化を決めている。
 マレーシアも対中政策に乗り出している。
 そして、きわめつけはインドである。
 これで、中国の回りの国々の多くが、対中防備のシステムをそなえつつあるということになる。
 ここまで周辺国を追いやってしまうような中国外交のあり方は、どうみても尋常ではない。

 中国の軍事政策は常に一面に敵を置くことで成り立っている。
 現在それは海側にあって、南シナ海と東シナ海である。
 習近平は海軍に力点をおくことで解放軍を抑えこんでイルと言われている。
 その分、陸軍はシャマ扱いで、予算を人員を減らされている。
 そのために陸軍ならびにそれに連なる旧派の不満は大きくくすぶっている。
 インドがここで動くとなると陸軍・旧派は息を吹き返してくる。
 ということは、国内での権力闘争が熾烈になってくる、ということになる。
 海とインド国境という二面で戦うという戦略は中国にとってはあってはならないものである。
 
  少し前に中国解放軍がインド領に侵入して数時間滞在した後に退去したという、ワケの分からに事件が起きた。
 海軍に比重を強める習近平に対する陸軍のイヤガラセだとみられていた。
 インドはこのことに不愉快さを感じ、タンクを100台国境に配置するなどしている。
 そしてこの巡航ミサイル配置ということに進展している。
 陸軍の習近平へのイヤガラセが戦略をニ局面へと動かしている。
 これまで習近平政権で虐げられてきた陸軍の不満が徐々に吹き出して局面を変えようとしている。
 習近平はインド国境になんらかの手を打つ必要に迫られることになる。


Record china配信日時:2016年8月25日(木) 17時40分
http://www.recordchina.co.jp/a148581.html

インド、中国国境地域に超音速巡航ミサイル「ブラモス」配備へ
=中国側の懸念無視―中国メディア

 2016年8月24日、中国・環球網によると、インド軍は、中国側の懸念を無視する形で、北東部の中国との国境地域に超音速巡航ミサイル「ブラモス」を配備する方針だ。

 インド軍当局者は
 「われわれには自らが懸念する脅威と安全保障問題がある。
 われわれの領土上にどのような装備を配備しようとも、それはわれわれ自身の問題だ」
と語った。

 インド政府が今月初め、北東部の中国との国境地域へのブラモス配備を承認したことを受け、中国軍機関紙の解放軍報は20日、
 「正常な防衛上の必要性を超えるものであり、中国のチベットおよび雲南省に重大な脅威をもたらす」
と強く批判していた。



朝鮮日報日本語版 8月31日(水)10時7分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160831-00000969-chosun-kr

中国の背後で爪を研ぐ世界第4位の軍事大国インド

 インドが米国と軍事的に密接な関係を持ち、中国と息詰まる軍備競争を繰り広げている。
 昨年、中国全域を攻撃できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射を行ったのに続き、最近は超音速巡航ミサイルを両国の国境地帯に大挙配備すると決めた。
 南シナ海および東シナ海の領有権をめぐる問題、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備問題で米国・日本・韓国と対立している中国は、自国の背後で展開するインドの軍備強化に戸惑いの表情を浮かべている。

 米国のアシュトン・カーター国防長官とインドのマノハール・パリカール国防相は今月29日(現地時間)、米国ワシントンにおいて、両国が互いに自国の軍事基地を開放するという内容を含む軍需補給協定を結んだ。
 これにより米海軍は、インドの海軍基地で軍需品の補給および修繕を受け、休養を取ることができるようになり、インドも海外の米軍基地を利用できるようになった。
 日本の外交専門誌『ザ・ディプロマット』は
 「南シナ海における米海軍の作戦能力が一層強化され、
 この地域で領有権をめぐる対立を起こしてきた中国にとって脅威になるだろう」
と評した。

 中国は、すぐさま懸念の表明に乗り出した。
 党機関紙『人民日報』の姉妹紙『環球時報』は
 「インドが米国の懐に抱かれるというのは愚かな選択だ。
 インドのプライドを傷つけるだけでなく、米中間でバランスを維持する戦略に比べて、あまりにも利点がない」
とデリケートな反応を示した。

 今回の協定を含め、最近インドは中国にとって脅威となる行動を取り続けている。香港の『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』紙が
 「1962年の国境紛争以来、中国と物理的衝突がなかったインドが、
 最近中国と『銃声なき軍備増強競争』を繰り広げている」
と伝えるほどだ。

 今月初め、モディ首相が主催するインドの内閣安全保障委員会(CCS)は、中国と国境を接しているインド北東部のアルナチャル・プラデシュ州に超音速巡航ミサイル「ブラモス」100基を配備すると決めた。
 ロシアと共同開発したこのミサイルは射程290キロ、
 巡航速度はマッハ2.8で、現存する巡航ミサイルの中では最もスピードが速く、破壊力が大きいという。
 中国人民解放軍の機関紙『解放軍報』は
 「インドが国境に超音速ミサイルを配備するのは、自衛のレベルを超えており、中国の雲南とチベットに深刻な脅威を与えるもの」
だとして
 「中国の対応措置を誘発しかねない」
と警告した。
 しかしインド政界は、与野党を超えて「中国がああしろこうしろという問題ではない」と一蹴した。

 さらにインドは今年7月、北西部のカシミール地方で戦車連隊を二つ編成し、T72戦車およそ100両を配備した。
 同じく7月、米海軍の哨戒機4機(10億ドル=現在のレートで約1029億円、以下同じ)と超軽量曲射砲145門(7億5000万ドル=約772億円)を購入する契約も結んだ。
 この曲射砲は、中国との国境に相当する、総延長4057キロの「実効支配線」(LAC)に集中配備される予定だ
 またインドは、ICBMを保有する中国に対抗して射程5000キロの「アグニ5」ミサイルの試射に昨年成功するなど、中国との戦略兵器競争も加速している。
 ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は
 「インドが開発しているICBMは、中国をターゲットにしたものとみられる」
と伝えた。

 中国の国家戦略「一帯一路」(新シルクロード)において、インドは中心的な要衝だ。
 米国・ロシア・中国に続く世界第4位の軍事大国インドの膨張は、中国からすると、西進を阻む巨大な障害になる。
 米国の安全保障専門誌『ザ・ナショナル・インタレスト』は
 「中国が一帯一路の一環として、インドの宿敵パキスタンと密接な関係を持ったことを受け、インドは軍備強化に乗り出している。
 中国が、両国間の国境が画定していないことに乗じてしばしば国境地域に出没し、
 インドと接しているチベットで兵力を増強していることもインドを刺激した
と伝えた。



産経新聞 8月31日(水)23時23分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160831-00000579-san-asia

米印戦略対話、
南シナ海問題に言及し中国を牽制

 インドと米国両政府は31日、ニューデリーで8月30日に行われた「米インド戦略・商業対話」の共同声明を発表した。
 中国が軍事拠点化を進める南シナ海に言及し、航行と上空飛行の自由の維持の重要性を強調した。
 また、国連海洋法条約を含む「国際法への最大限の尊重」を訴え、中国を牽制(けんせい)した。

 インドは最近、外交文書で南シナ海への言及を避けてきたが、
 原子力供給国グループ(NSG)へのインドの参加に中国が反対したことから、中国に厳しい対応を取り始めており、
 今回、南シナ海問題が声明に盛り込まれたようだ。

 戦略・商業対話には米国のケリー国務長官やインドのスワラジ外相が参加した。


産経新聞 9月3日(土)12時34分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160903-00000516-san-asia

インドが超音速巡航ミサイルを中印国境に配備へ 
中国は「深刻な脅威」と猛反発だが…

 インドと中国が領有権を争いインドが実効支配している印北東部アルナチャルプラデシュ州に、インド政府が超音速巡航ミサイル「ブラモス」(射程約290キロ)を初めて配備することを決め、中国が猛反発している。
 両国関係は最近、核関連物質・技術の輸出を管理する原子力供給国グループ(NSG)へのインドの参加に中国が反対したことなどにより、ぎくしゃくした状態が続いており、安全保障をめぐっても険悪な空気に包まれ始めている。

 ブラモスは、インドとロシアが共同開発し、陸軍と海軍の一部には、すでに配備されている。
 インド・メディアによれば、印政府は8月はじめ、430億ルピー(約650億円)をかけてブラモスを配備した新たな連隊を立ち上げ、山岳地帯での戦闘のために、アルナチャルプラデシュ州に展開することを決めた。

 中国は早速、これに反発した。
 中国人民解放軍の機関紙、解放軍報は
 「国境付近での超音速巡航ミサイルの配備は、自衛のための必要性を超えており、中国のチベット自治区や雲南省への深刻な脅威となる」
と指摘するとともに、
 「ブラモスの配備は、中印両国関係に競争と対立を増加させ、地域の安定に悪い影響をもたらす」
とインドの決定を批判した。

 ただ、インドは昨年来、中国との関係を悪化させないよう腐心してきた経緯がある。

 ナレンドラ・モディ首相今年6月の訪米で、米印両国の共同文書に「南シナ海」への言及を避けた。
 中国による南シナ海の軍事拠点化にクギを刺す「航行と上空飛行の自由の確保」の文言を使ったものの、具体的な地域を明示しなかったのだ。

 2014年9月と昨年1月のオバマ氏との首脳会談では、南シナ海情勢への「懸念」などが明確に表明されており、中国批判はトーンダウンしたといえる。

 これに加え、今年3月には、インド政府が中国の反体制活動家3人に対する査証をいったん発行しながら、訪印直前にこれを取り消していたことが明らかになった。
 中国の抗議を受けた措置とみられている。

 では、なぜ対中姿勢が変化したのか。
 それは、中国側からインドが期待する譲歩を引き出せていないことが理由といえそうだ。

 今年4月、インドはパキスタンに拠点を置くイスラム過激派指導者を国連の制裁リストに載せようとして、パキスタンと蜜月関係にある中国に阻止された。

 6月には、NSGの総会で、インドの加入問題が議論されたが、中国の反対で合意が得られず、結論は先送りされた。

 インド外務省のスワループ報道官は、NSG総会について
 「手続き上の障害が、1つの国によってしつこく提起されたものの、3時間の議論が昨夜、行われた」
との見解を発表し、名指しを避けながらも、インドの加入に反対した中国を批判した。

 7月には、南シナ海をめぐる仲裁裁判所の裁定について、インド政府は
 「すべての関係国に対し、仲裁裁判所への最大限の敬意を示すよう求める」
との声明を発表し、名指しを避けながら中国に裁定を受け入れるよう促した。

 また、インドに駐在する中国国営新華社通信の記者3人が、査証の延長をインド政府に拒否された。

 8月に入ると、インドの対中姿勢はさらに硬化した。
 30日、ニューデリーで米政府と「米インド戦略・商業対話」を行い、31日に発表した共同声明で、中国が軍事拠点化を進める南シナ海への言及を復活させ、航行と上空飛行の自由の維持の重要性を改めて強調した。
 中国は、米印両国の接近に、大いに神経を逆なでされたはずだ。

 一方、元インド軍高官は、産経新聞の取材に
 「ブラモスの配備は軍の近代化の一環であり、中国が懸念すべきものではない。
 反発は、NSGや南シナ海、チベットなどの問題が顕在化する中での中国の政治宣伝に過ぎない」
と中国の反発を突き放している。


AFP=時事 9月3日(土)21時7分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160903-00000038-jij_afp-int

インド、ベトナムに520億円の資金貸与 対中で防衛関係強化


●ベトナムの首都ハノイを訪問し、調印式に臨んだインドのナレンドラ・モディ首相(奥左)と、ベトナムのグエン・スアン・フック首相(奥右、2016年9月3日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】
 インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は3日、訪問先のベトナム・ハノイ(Hanoi)で、
 両国の防衛関係強化のために、インドはベトナムに5億ドル(約520億円)の資金を供与する
と発表した。
 南シナ海(South China Sea)で武力を誇示している中国に対抗する狙いがあるとみられる。

 インドは近年、南シナ海をめぐり中国と領有権問題を抱える中、軍備の拡大および近代化に積極的に予算をつぎ込んでいる。

 モディ首相は具体的な内容については明らかにしなかったが、今回のような資金供与では従来、ベトナム政府はインド企業と契約を結ぶことが義務付けられる

時事通信 9月3日(土)21時3分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160903-00000093-jij-asia

インド、ベトナムに5億ドル借款=中国にらみ軍事協力

 【ハノイAFP=時事】
 ベトナムを訪問したインドのモディ首相は3日、中国をにらんだ両国間の軍事協力の一環として5億ドル(約520億円)の借款を行うと発表した。

 モディ首相は記者団に対し
 「ベトナムへの新しい防衛協力の借款だ。
 両国の協力はもっと深まる」
と述べた。

 グエン・スアン・フック首相も、南シナ海問題を念頭に
 「東アジア情勢について話し合った。
 国際法に基づいて平和的に問題を解決しなければいけないのは、どの国も同じだ」
と強調した。 


Record china配信日時:2016年9月13日(火) 22時30分

インドが中印国境周辺で米国と軍事演習、
中国の反発は必至―印メディア

 2016年9月12日、環球時報によると、インドと米国の陸軍が9月14日から27日の日程で、インドにおいて合同軍事演習を行う。 

 インド最大の通信社プレス・トラスト・オブ・インディアによると、演習はインド北部のウッタラーカンド州で行われるが、中国との国境から100キロほどしか離れておらず、3カ月前にインド海軍の艦艇が南シナ海を航行した際と同様に、中国側からの反発は必至とみられている。 

 米国とインドの合同軍事演習は今回で12回目。今回は山間部における対テロ作戦を中心とした演習内容だという。


Record china配信日時:2016年9月16日(金) 3時50分
http://www.recordchina.co.jp/a150466.html

ネパールに取り入るインド、
狙いは「中国への巻き返し」―英メディア

 2016年9月13日、ロイター通信は、ネパールのダハル(別名プラチャンダ)首相が15日から4日間の日程でインドを訪問することについて、インドには「中国への巻き返し」を図る狙いがあると伝えた。 

 記事によると、8月に再度首相に指名されて以来、初の外国訪問となるダハル氏が、最初の訪問地にインドを選んだ目的は、両国関係の正常化を試みることにある。
 ダハル氏はインド訪問に先立ち、記者団に対し、「冷え切った関係が続いたが、この苦痛を取り除きたい」と語り、「インドは苦境にあるネパールを支援する意思がある」と明かした。 

 ネパールは、オリ前首相在任時にインドとの関係が冷え込み、中国との貿易取り決めを加速させ、インドへの経済的依存を縮小させる動きを強めていた。
 インドはダハル氏の訪問中、ネパールに対し、鉄道建設や港湾施設の使用などで協力を申し出るとみられている。
 ダハル氏はまた、インドが支援する可能性のあるプロジェクトとして、水力発電施設の建設も挙げている。











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フランスから漏れる潜水艦の最新技術情報:印海軍向け潜水艦の情報流出

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ロイター 2016年 08月 25日 14:13 JST
http://jp.reuters.com/article/fr-dcns-idJPKCN1100B5?sp=true

仏DCNS、印海軍向け潜水艦の情報流出は「経済戦争」


● 8月24日、仏政府系造船企業DCNSは、インド海軍向けに設計した潜水艦に関する機密情報などが大量に流出した問題で、同社が「経済戦争」の犠牲になった可能性があるとの見解を示した。
写真はインド海軍潜水艦の「INSカルバリ」。2015年10月ムンバイで撮影(2016年 ロイター/Shaliesh Andrade)

[シドニー/パリ 24日 ロイター] -
 仏政府系造船企業DCNSは24日、インド海軍向けに設計した潜水艦に関する機密情報などが大量に流出した問題で、同社が「経済戦争」の犠牲になった可能性があるとの見解を示した。

 24日付の豪オーストラリアン紙が報じた情報流出を受け、インドは調査を開始した。
 流出した情報には、インド海軍向け潜水艦6隻の戦闘能力に関する完全機密事項を記した2万2000ページを超える文書が含まれている。
 インドのパリカル国防相は、記者団に対し
 「ハッキングがあったと理解している。
 何が起きたか解明する」
と語った。

 潜水艦はムンバイの国営造船所で建造中で、1隻目は年末までに稼働する見通しだった。
★.DCNSは、豪政府と次期潜水艦の共同開発契約を結んでおり、情報流出を受け、
 豪潜水艦開発プロジェクトにも安全保障上の懸念が生じている。
 DCNSの広報担当者は顧客への被害状況について調査しているとし、行動計画を策定すると明らかにした。
 また、今回の情報流出は産業スパイ活動の可能性があるとの見解を示した。
 この問題が他の契約に影響を及ぼすかとの質問に対し、
 「競争はますます激化している。
 このような状況においては、あらゆる手段が用いられる可能性がある」
と指摘。

 「インド、オーストラリアに加え、他の見込み顧客が存在する。
 他国はDCNSについて当然の疑問を投げかける可能性
がある。
 これは経済戦争のツールの一つだ」と語った。

 現在ノルウェーやポーランドで潜水艦プロジェクトの受注を目指す同社は今年、日本の防衛省・三菱重工業(7011.T)・川崎重工業(7012.T)で作る官民連合と、独ティッセンクルップ(TKAG.DE)も参加した豪次期潜水艦をめぐる入札で受注先に選ばれた。



ロイター 2016年 08月 26日 10:13 JST
http://jp.reuters.com/article/france-submarines-india-idJPKCN111035

インド軍潜水艦の情報流出、
安全脅かすリスクない=仏・印政府

[パリ 25日 ロイター] -
    フランスの政府系造船企業DCNSがインド海軍向けに設計した潜水艦に関する機密情報などが大量に流出した問題で、フランス政府とインド国防省は25日、情報流出によって安全が脅かされるリスクはないとの見方をそれぞれ示した。

 24日付の豪オーストラリアン紙が情報流出を報じたことを受け、インドとフランスの両政府は調査を進めている。
 流出したデータは2万2000ページを超える規模で、DCNSがムンバイの国営造船所で建造中のインド海軍の潜水艦6隻の戦闘能力に関する機密情報を含むとされている。

 インド国防省は25日、安全保障上の差し迫ったリスクはないと表明。
 フランス政府も、流出した情報は潜水艦の操作方法に関する内容に限られ、安全が脅かされることはないとの考えを示した。

 フランス政府関係者はロイターに対し、このデータは2011年にフランス人のDCNS元従業員によって「盗まれた」可能性が高いと指摘。
 流出した文書は機密指定されておらず、潜水艦の建造方法や探知方法が明らかになったわけではないと語った。

 DCNSは、豪政府と次期潜水艦の共同開発契約を結んでおり、情報流出を受け、豪潜水艦開発プロジェクトにも安全保障上の懸念が生じている。
 先の関係者は、オーストラリアのプロジェクトでは、多くの情報へのアクセスを1人に認めることがないよう、全従業員に対するセキュリティー体制が強化されるだろうと語った。

 DCNSは顧客への被害状況の確認を進めるとともに、今回の情報流出が産業スパイ活動だったかどうか調査中としている。

 フランス議会の国防委員会委員長は
 「豪政府との対話は続いている。
 お互いに信頼しており、(次期潜水艦をめぐる)豪政府との契約に問題が生じるとは全く考えていない」
と語った。



Record china配信日時:2016年8月26日(金) 1時20分
http://www.recordchina.co.jp/a141142.html

中国からオーストラリアへの政治献金拡大、
「政策に影響も」懸念―豪メディア

 2016年8月24日、オーストラリア公共放送ABC(オーストラリア放送協会)はこのほど、中国から自国政党への政治献金が増えていることを受け「政策に影響するのではないか」と懸念を示した。
 環球時報(電子版)が伝えた。

 中国関連企業が13〜15年、オーストラリア政府の承認を経た上で、与党オーストラリア自由党に550万オーストラリアドル(約4億2000万円)を政治献金したことが分かっている。

 ABCは中国人や情報機関関係者40人以上が13〜15年、オーストラリアへ政治献金したと指摘。
 献金者の氏名、金額、対象、対象者との関係などを詳細に伝えた。
 中国人ビジネスマンとオーストラリア政府関係者が一緒に写った写真なども複数掲載した。
 最も金額が多かったのは中国政府関係者による85万オーストラリアドル(約6500万円)。
 専門家は
 「中国政府はオーストラリアに対する政治的影響を拡大しようとしている」
と分析した。

 さらに、オーストラリア軍や安全保障部門が中国による影響拡大に懸念を示していることも報じている。


サーチナニュース 2016-09-03 10:13
http://news.searchina.net/id/1617954?page=1

中国との軍備拡張競争に勝てる国はない、
だが最大の弱点は「対潜能力の弱さ」

 中国経済が成長すると同時に、中国は軍事費の拡大と装備の増強を続けている。
 中国メディアの網易はこのほど、インドメディアの報道を引用し、中国との軍備拡張競争についていける国はいなくなったと伝える一方、中国海軍の最大の弱点は対潜能力の弱さだと伝えている。

 記事は、中国が人民解放軍の現代化に向けて多額の資金を投入しており、中国との軍備拡張競争に勝てる国はないと指摘する一方、中国は空母や駆逐艦、護衛艦などの建造を進めているものの、対潜能力は今なお立ち遅れているのが現状と指摘。
 中国海軍が仮に海上封鎖を行ったとしても、日本やオーストラリア、インドは高性能な潜水艦で封鎖の突破できると論じた。

 続けて、中国海軍の最大の弱点は対潜能力の弱さであり、各国は潜水艦の建造や購入を通じて中国に対抗しようとしていると紹介。
 一方、フランスの防衛大手が手掛ける潜水艦に関する機密情報がこのほど、大量に流出したことはインドやマレーシアなど多くの国を震え上がらせるものと伝えた。

 また、フランスの軍事専門家は「流出した潜水艦の情報」は中国などのスパイには渡っていないと主張していることを伝える一方、流出した情報は潜水艦の騒音に関するデータや攻撃を受けやすい箇所に関するデータであり、オーストラリアやインドなど「潜水艦に大きな期待を寄せていた国」にとっては懸念を解消するには至っていないと指摘した。

 フランスの潜水艦に関する機密情報が流出したことは、対潜能力の弱さが最大の弱点と指摘された中国にとっては願ったりかなったりと言えるだろう。
 専門家は中国などに機密情報は渡っていないと主張しているというが、一度流出した情報を管理することは困難であることが予想され、中国が情報を手にすれば最大の弱点とされる対潜能力を向上させることも可能と考えられる。



NNA 9月7日(水)8時30分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160907-00000009-nna-asia

【オーストラリア】豪首相、仏に潜水艦情報漏えい防止を要求

 オーストラリアのターンブル首相が、20カ国・地域(G20)首脳会合で訪問した中国の浙江省杭州市でフランスのオランド大統領と会談し、フランス政府系造船会社DCNSがインドに納入した潜水艦の機密情報が漏えいした問題について、オーストラリアとの潜水艦共同開発での再発防止を要求したことが分かった。
 オランド大統領は情報管理を強化することを確約したという。
 6日付地元各紙が報じた。

 ターンブル首相は、DCNSから漏えいした潜水艦は、オーストラリアが採用する潜水艦とは形式が違うと強調。
 ただ、オーストラリアの潜水艦プロジェクトでも起きる可能性があることから、フランス側に懸念を示した。
 一方、オーストラリアのパイン国防産業相は、情報漏えいの防止に努めるものの、DCNSから漏れた機密情報はオーストラリアには関係ないとし、事態の沈静化に努めている。
 ターンブル首相はまた、中国でドイツのメルケル首相とも会談し、ドイツの造船企業ティッセンクルップ・マリン・システムズではなくフランスを選んだ背景を説明し、理解を求めた。




●井上和彦、ケントギルバート やっぱりね、仏潜水艦なんてそんな物!バカを見た豪州!






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日本は恐ろしい(8):中国は「大国」か「途上国」か、日本に 追いつくには「あと数十年はかかる」

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サーチナニュース 2016-08-25 11:13
http://news.searchina.net/id/1617225?page=1

日本が大国でないなら「どの国を大国と呼ぶことができようか」=中国

 日本より国土の小さい国は世界中に数多く存在するが、中国の国土面積に比べると、日本の国土は非常に小さく見える。
 これは中国人から見ても同様であり、日本は小さな国と認識している中国人は少なくないようだ。

 だが、中国メディアの東方頭条はこのほど、日本は
 「まったくもって小さな国ではない」
と指摘し、国土面積を比較しても
 日本はフランスよりわずかに小さいだけで、ドイツや英国より大きい
と伝えている。

 記事は、日本の国土面積は中国の江蘇省と浙江省、安徽省と上海市を足したくらいだと紹介したうえで、
 「日本は縦長の国土であるため、細く小さく見える」
と主張した。
 一方、国土ではなく、排他的経済水域(EEZ)を加えた場合、
 「日本の領海およびEEZの総面積総面積は一気に世界で上位になる」
と指摘、日本には中国よりはるかに広いEEZを有していると伝えた。

 さらに、日本には英国とフランスを足しただけの人口がいることを指摘したほか、東京都の経済規模は世界有数であり、世界の多くの国のGDPを東京都だけで上回るほどの規模だと指摘。中国は近年、日本のGDPを上回ったとしながらも、中国の人口は日本の10倍以上であり、中国がGDPで世界第2位となったことに大きな意味はないと主張した。

 さらに、国土面積や領海およびEEZの総面積、さらには経済規模のいずれから見ても「日本は決して小国ではない」としたうえで、
 日本を大国と呼ばないのであれば、「世界でどの国を大国と呼ぶことができようか」
と疑問を投げかけた。



サーチナニュース 2016-08-27 15:21
http://news.searchina.net/id/1617394?page=1

中国は「大国」か「開発途上国」か、
アジアの「真の先進国」は日本だけ=中国報道

 中国の経済規模は世界第2位であり、中国は自国を「大国」と称したり、一方では「開発途上国」であると称したりしている。
 どちらも間違っているわけではないが、果たしてどちらがより相応しいのだろうか。

 中国メディアの捜狐はこのほど、日本の一人あたりGDPは中国の6倍もあるにもかかわらず、人口は中国の約10分の1、国土にいたっては26分の1しかないと指摘、
★.アジアにおいて「真の先進国」と呼べる国は日本しかない
と主張し、日本と中国を比較する記事を掲載した。

 まず記事は、
★.中国が日本を上回っているのは軍事面であるとし、軍隊の規模において中国が日本を圧倒しているうえに中国は核兵器を保有していることを挙げ、「軍事力においては中国が間違いなく日本をリードしている」と論じた。
 一方、
★.経済における実力では日本のほうが中国を圧倒しているとし、
 GDPの規模や外貨準備高では中国のほうが日本を圧倒しているものの、
 中国の場合は国はカネを持っていても庶民はカネを持っていない
と論じた。

 さらに、
★.文化や道徳、教育においても日本が中国を上回っていると指摘し、
 GDPに対する教育分野の予算額の割合も日本のほうが上だと指摘。
 そのほか、
★.日本の社会や生活も中国を圧倒しているとし、
 日本は中国と違って偽物が売られていないうえに、危険な食品もないと指摘。

 さらに記事は、国際的な地位は日中ともに同等であるとしながらも、
★.世界の日本に対する評価は中国より高い
と指摘し、日本のほうが中国を多くの点で上回っているのが現実だと指摘。
 また、日本も大国であり、中国が日本を排斥しようとしても不可能だと指摘し、むしろ両国が協力しあうほうが双方にとって利益になるとの見方を示している。



サーチナニュース 2016-09-03 07:11
http://news.searchina.net/id/1617952?page=1

日本に比べれば中国はただの経済大国
「我々は錯覚している」=中国報道

 日本はバブル崩壊によって経済成長を失ったとされ、バブル崩壊後の時期は「失われた20年」とも言われる。
  日本経済が低迷するうちに中国は国内総生産(GDP)で米国に次ぐ世界第2位となったため、中国では今や「日本経済はこのまま衰退を続け、成長を取り戻すことはない」との見方すらあるほどだ。

 一方、中国メディアの東方広播網はこのほど、日本経済と中国経済をGDPの数値だけで比較することはできず、経済強国である日本に比べれば中国はただの経済大国にすぎないと指摘する記事を掲載した。

 記事は、GDPの数値だけを見れば
  「中国経済はすでに圧倒的に強大で、米国すら近い将来に追い抜くかのように見える」
と指摘し、こうした点が中国脅威論につながっていると主張。
 さらに、中国の鉄鋼生産量や石炭生産量、セメント生産量などがいずれも世界一であるという点を挙げ、
 「中国には多くの世界一があるため、中国人はどうしても錯覚してしまう」
と論じた。

 では、中国人は一体何を錯覚しているのだろうか。
 記事は
 「GDPの数値も、数々の世界一も中国の経済的な実力を反映したものではない」
と指摘し、
 中国の世界一はその多くが「技術力と付加価値が低く、労働集約型の産業によるもの」
と紹介。
 むしろ付加価値の高いハイテク産業などにおいては
 日本のほうが世界で圧倒的なシェアを獲得しており、
 中国企業には発言権がないのが現実だ
と論じた。

 中国経済は近年、成長率の低下とともにさまざまな問題が顕在化している。
 特に企業債務の急増と社債の債務不履行(デフォルト)の急増は懸念事項の1つだ。
 中国が経済規模だけでなく、質も伴う経済強国となれるのか、これからが正念場だと言えるだろう。



サーチナニュース 2016-09-07 11:27
http://news.searchina.net/id/1618198?page=1

沈黙せざるを得ない「日本との差」、
追いつくには「あと数十年はかかる」=中国

 中国の国内総生産(GDP)はすでに日本を大きく上回っているうえ、東南アジアにおいては日本と高速鉄道の受注競争を展開していることから、中国人のなかには「中国は今や国際舞台で日本と競い合える国家へと成長を遂げた」と考える人は少なくない。

 しかし中国メディアの同花順はこのほど、様々な観点から中国経済と日本経済の実力を比較し、日中の経済面には「読み終え後に口がきけなくなる」ほどの大きな実力差があると伝えている。

 例えば記事は「日本における都市化率は70%以上に達しており、都市と農村の暮らしに大きな差はなく、地域間の格差も小さい」と説明。
 しかし中国の場合は「都市化率はわずか46%であり、都市と農村また地域間には大きな差があり、農民の購買力はかなり低い」と指摘した。
 確かに中国の農村部は今なお立ち遅れており、電気のない暮らしをしている人もいるほどだ。

 さらに、日本に比べて中国には世界トップレベルの企業が「極めて少ない」という点、日本経済の生産性は高く、同量の資源とエネルギーのもとでも中国に比べて圧倒的に多くの付加価値を創出できるという点にも言及。
 中小企業を含め、基幹技術を有して世界市場で立脚する企業が多い日本に対し、中国企業は基幹部品を輸入し、組み立てて、輸出しているだけに過ぎず、そうして得る利益は「雀の涙」ほどの場合も多いと論じた。

 また記事は、第2次産業と第3次産業が中心の日本に対し、中国の場合は人口の50%が生産性の低い農業に従事しており、経済成長は投資と付加価値の低い製品の輸出に依存しているのが現実と指摘した。

 中国がGDPの規模で日本を抜いたとしても、中国の国土は日本の約25倍、人口は約10倍であり、GDPで逆転されるのは致し方ないこととも言える。
 だが、経済の質を見れば、中国は今なお「低品質」と言わざるを得ず、記事も
 「中国が現在の日本と同等の水準にまで発展するには、
 あと数十年、場合によっては100年以上も努力をする必要がある」
との見方を示している。


Record china配信日時:2016年9月7日(水) 18時50分
http://www.recordchina.co.jp/a149745.html

日本の「経済停滞」にだまされるな!
=中国でも太刀打ちできない実力、
まさに「能ある鷹は爪隠す」―中国メディア

 2016年9月6日、日本経済の低迷を指摘する声が多い中、中国メディア・捜狐は、
 「日本の目くらましにだまされるな!」と日本経済は実は好調であると分析するコラムを掲載した。

 海外のみならず、日本国内でも「失われた20年」の表現を用いて日本経済の停滞を指摘する声があるが、そんなものは日本が作り出した虚像だ。
 2015年末時点の日本の企業や政府、個人が海外に持つ資産から負債を引いた対外純資産残高は339兆円に上り、25年連続で世界1位となった。
 前年末に比べて減少したものの、全体的には増加傾向にある。
 日本の経済力はすでに世界一の実力を持っているが、力を隠しているに過ぎない。 

 日本は国連安保理の常任理事国入りや強国として発展する道を模索しており、
 他国から同情や支持を得るために弱者を装っている
と考えられる。
 日本は現実主義な国で、表面上の名声は重視していない。
 かつての戦争でも証明されているように、日本は奇襲に長けている。
 強国に必要な力を完全に身に付けるまで日本は「能ある鷹は爪隠す」の状態を維持するだろう。

 現在の日本は米国以外、太刀打ちできる国は存在しない。
 日本の「経済停滞」という目くらましは全ての人の目を欺くことはできないが、
 中国の楽観主義者をまひさせるには十分だ。



サーチナニュース 2016-09-07 22:15
http://news.searchina.net/id/1618255?page=1

日本に対する理解が欠如している!
だから「日本排斥」の声も未だに存在する=中国

 一部の中国メディアは「日本経済は中国市場を失えば、立ち行かなくなる」という見方を示す一方で、中国メディアの緯度財経はこのほど、こうした見方は「日本に対する真の理解が欠如していることから生じている」と反論する記事を掲載した。

 総務省統計局によれば、国内総生産(GDP)に対する輸出額の割合は2013年時点で14.5%にとどまっており、日本経済の輸出依存度は特に高いわけではない
 中国は日本にとって重要な輸出相手国だが、15年は米国が日本にとっての最大輸出相手国だ。

 そのため記事は、
  「輸出依存度が大きくない日本にとって、たとえ世界市場すべてを失ったとしても崩壊するわけではなく、
 まして中国市場1つを失ったところでたかが知れている
と指摘した。

 続けて「日本の経済成長は内需によるもの」だと指摘しており、従って
 「中国市場を失えば日本企業は倒産し、日本経済は正常に機能しなくなる
という中国国内の一部の見方は
 「日本に対する真の理解が全く欠如していることから生じている」
と説明した。

 日本には大きな内需が存在するものの、輸出で稼いでいるのも事実であり、中国が重要な顧客であるという企業も多いだろう。
 だが、グローバル化が進んだ今日において、日本企業との取引を通じて事業を展開している中国企業も多いはずで、中国も日本を失えば大きな影響を受けるだろう。
 「中国市場がなければ日本企業は倒産し、日本経済は正常に機能しなくなる」という論調はあまりに稚拙だと言わざるを得ず、
 「日本に対する真の理解が欠如している」からこそ、日本製品のボイコットなどを主張する声がいまだに存在するのだろう。


サーチナニュース 2016-09-16 10:03
http://news.searchina.net/id/1618902?page=1

中国の自動車工業史に衝撃を与えた、
日本製「神エンジン」=中国メディア 

 中国の自動車業界に関する話題や、日本製品の不買に関する話でしばしば見受けられるのが、「中国製自動車のエンジンは日本製」という言葉だ。
 そこには、日本の自動車部品技術に対する畏敬、嫉妬、自国メーカーの不甲斐なさといった、中国人の複雑な心境が入り混じっているのだ。

 中国メディア・汽車之家は13日、「中国の自動車工業史を変えた日本のエンジン」とする記事を掲載した。
 記事は
 「ドイツ人が中国人に自動車の作り方を教え、
 日本人は中国人にエンジンの作り方を教えた」
としたうえで、中国の自動車工業に深い影響を与え、彼らが目標としてきた日本のエンジン10種類をトップ10形式で挙げ、それぞれ説明を加えた。

 記事が紹介したのは10位から、
 スズキF8B、
 ダイハツTJ376、
 スズキF10A、
 トヨタ8A-FE、
 三菱4G13・4G18、
 三菱4G63、
 三菱4G64、
 トヨタ4Y、
 三菱4G63S4T・4A91T、
そして
 いすゞ4JB1
だ。
 その多くが、1980年代から90年代にかけて中国国内に入ったものだ。

 特に、1位となったいすゞの4JB1は、1985年に中国へと入って以降、約30年にわたって中国国内の小型トラック・バスなどに広く用いられ続けており、中国で「いすゞのエンジン」といえばこのタイプを指すと説明。
 動力は時代遅れではあるが、数十万キロメートル走っても大きな修理を必要としないなどの評判により、中国国内では「神エンジン」と称されていると伝えた。

 中国の自動車メーカーは近年技術力を大きく高めて「ただの劣悪なパクり」の段階を脱しつつある。
 一方で、完全な「独り立ち」を実現するには、日本メーカーに負けない高品質で高性能なエンジンの開発が欠かせない。
 中国の自動車愛好者の多くはいつか、中国で開発された高性能エンジンを積んだ中国産自動車が自国市場、さらには世界の市場を席巻する日が来ることを夢見ていることだろう。

サーチナニュース 2016-09-23 07:15

日本経済はまったく実力を失っていない!
むしろ今なお高い競争力=中国報道

 日本経済は今なおデフレから脱却することができておらず、国内総生産(GDP)でも中国に追い抜かれ、日中のGDPの差は約2倍にまで拡大した。
  中国ではしばしば日本経済はもはや「衰退の一途」を辿ると主張する報道が見られる一方で、「日本経済はまったく実力を失っていない」との見方も存在する。

 中国メディアの今日頭条はこのほど
 日本経済に関する指標を見てみれば、「日本は世界で言われているほど悲惨な状況に陥っていない」
と主張し、むしろ
 今なお世界的に高い競争力を保っている
と伝えている。

 記事は、日本の真の実力を示す経済指標として、まず
★.「対外純資産残高」を挙げ、日本の2015年末における対外純資産残高は
 5年ぶりに縮小したとしながらも、
 純資産の規模は2位のドイツ、
 3位の中国を圧倒的に上回り、
 25年連続で「世界最大の債権国」となった
ことを指摘した。

 さらに、トムソン・ロイターが選ぶ「グローバル・イノベーター 2015」において、
 日本からは40社の企業が選出され、米国の35社を上回った
ことを指摘したほか、2016年4月の有効求人倍率は24年ぶりの高水準に達したことを紹介し、
「アベノミクスに懐疑的な見方があるなかで、日本の労働市場は欧米より良好」である
と主張した。

 また、日本のイノベーション能力および科学技術力の背後には、教育水準の高さがあることを指摘し、日本の初等教育における就学率は100%に近い水準であることを紹介。
 一定以上の学力を持つ国民の数が多いという点こそ日本経済と社会の発展における最大の資源であると指摘している。

サーチナニュース 2016-09-28 07:49

日本の「失われた20年」は見せかけに過ぎない! 
中国人よ、目を覚ませ!

 「日本は一体衰えたのか、それともまだまだ元気なのか」
という議論は、今の中国における対日観の主要なテーマの1つと言える。
 日中両国の政治的な関係が緊張を深めているなかで、「見せかけの衰退に騙されるな」という論調が目立ち始めている。
 中国メディア・捜狐は24日、「日本は本当に衰退したのか。それとも『臥薪嘗胆』なのか」とする記事を掲載した。

 記事は、中国経済の急発展により、多くの人が「中国はすでにすべてにおいて日本を超越した」と思っていると指摘。
 しかし、実際はそんなことはなく
 「表現が極端な中国人が自らを欺瞞しているに過ぎないのだ」
としている。

 そして、日本が戦後数十年のあいだに中国同様に目覚ましい発展を遂げたことを紹介。
 ただ、その発展が急すぎたために「保護者」である米国が脅威を感じて日本に圧力をかけているのだとした。
 また、これに対して戦争で痛い目に遭った日本は、これに従うことを選択しつつ
 「臥薪嘗胆モード」に入っている
のだと論じた。

 記事は、1990年代より日本は積極的に海外投資プロジェクトに参加し、国内資産を海外に移転させることで「見せかけの経済衰退」を作ったと説明。
 「失われた20年」というのは、結局のところ日本が自ら拵えた「発煙弾」に過ぎない
のであると主張した。

 さらに、日本は「臥薪嘗胆」状態に入ると同時に、中国人の自惚れに隠れて元気を取り戻し、南シナ海や尖閣諸島問題、中国脅威論の喧伝などさらなる挑発に乗り出したと解説。
 「日本は哀れな子羊などではなく、羊の皮を被った狼なのである」
とし、日本の動きに警戒するよう呼びかけた。

 日本が「臥薪嘗胆モード」に入っているのか、バブル崩壊後の景気低迷は「見せかけ」なのかについては何とも言えない。
 ただ、爆発的な経済成長を遂げて経済規模で日本を抜いたことで「もはや日本は相手ではない」と考える中国人が多いとするならば、それはやはり記事が指摘するように自己欺瞞かもしれない。
 国全体の経済規模が大きくなっても、豊かになっていない人がまだまだたくさんいるのである。

サーチナニュース 2016-09-29 07:19

日本は畏敬の念を抱くべき国! 
「失われた20年」で何も失っていない=中国メディア

 日本経済はバブル崩壊後に「失われた10年」ないしは「失われた20年」を迎えたと言われる。
 デフレとなって経済成長率が低下したことを指すものだが、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本が失ったとされる20年について、「日本は実のところ何も失ってなどおらず、畏敬の念を抱くに値する国」と論じている。

 記事がバブル崩壊後の20年間において「日本経済は何も失っていない」と主張するのは、
★.日本経済はその20年間において「実際は数多くのことを達成している」ことを根拠として挙げている。
 では日本は経済面で何を達成したのだろうか。

 記事は日本が達成したこととして
★.「世界最先端の自動生産技術」
★.「ロボット技術」の開発、そして
★.半世紀に渡り日本の金融や産品が築き上げた「信用」、
★.「25年連続で世界一の債権国」
であることを挙げた。

 また、日本は「失われた20年」の間に経済構造を本質的に変化させていると指摘し、
  多くの日本企業が海外に進出し、海外で莫大な資産を保有するようになり、
 「日本はもはや日本国内ではなく、世界で稼ぐようになった」と指摘。
 また、日本企業の海外法人の総売上高の半分を「非製造業」が占めており、もはや日本の海外法人は伝統的な製造業が中心ではなくなっているとし、
 経済成長率が低迷し、人口減少にあえぐ国内にとどまらず、
 日本企業は「失われた20年」の間に海外でもしっかりと稼げるようになった
と指摘した。

 「失われた10年」という言葉はもともと、1980年代の中南米の経済状況について使われた言葉だ
 当時の中南米諸国の経済が安定を取り戻し、海外投資が回復するまでの10年間、経済面では何も達成できなかったという意味で「失われた10年」と呼ばれたが、記事が指摘しているとおり、日本経済は確かに経済成長率こそ低迷しているが、バブル崩壊後の20年間で多くのことを達成してきたと言える。


人民網日本語版配信日時:2016年10月1日(土) 12時20分
http://www.recordchina.co.jp/a151802.html

日本の産業は衰退? 
真相は黙々と「未来へ投資」―中国紙

 世界では現在、第4次産業革命が盛んに展開されており、「科学技術立国」を基本的な国策の一つとする日本も、最新のハイテクの研究開発、改革を加速させて進めている。中国青年報が伝えた。 

 8月、安倍内閣は28兆1000億円規模の超大型経済対策を閣議決定した。
 この対策の効果をめぐっては、日本国内外でさまざまな見方が飛び交っているものの、日本の未来の科学技術と産業に着眼した関連の内容が特に注目を集めている。 

 このプランは、「未来への投資の実現」と称される経済対策で、柱の一つとなっている「21世紀型のインフラ整備」には、10兆7000億円の資金が投じられる。 
 うち、6兆2000億円は財政措置に回される。
 第4次産業革命や
 モノのインターネット(IoT)、
 知的財産戦略
などに明確に言及し、
 人工知能(AI)、
 素材開発、
 宇宙産業、
 ネルギー産業
などの分野における基礎研究の充実を強調し、安倍政権が産業技術と能力の革新に力を入れ、国の核心的競争力を向上させるための決意を固めていることが十分に現れている。 

 同時に、日本の企業界が産業研究開発において力を入れるポイントも少しずつ変化している。
 まず、
★.研究開発に投じられる資金の増加ペースは緩まっているものの、
 明らかに「未来の分野」に重点的に投じられている。
 日本メディアの報道によると、
★.2015年、日本の企業約270社の研究開発費の総額は12兆2000億円を超えていた。
 16年の研究開発予算も前年比2.3%増となっている。
 増加幅は縮小しているものの、日本の経済戦略が深刻視される中、7年連続の増加となっている。
 日本の企業の研究開発費ランキングのうち、トップに立っているのは
 トヨタ自動車で、1兆700億円。
 また、上位10社はいずれも4000億円以上となっている。
 研究開発費が重点的に投じられている分野を見ると、
★.食品、医薬、バイオなどが縮小しているのに対して、
★. 機械やエンジン、造船、土木エンジニアリング、材料、自動車、部品、IT、エネルギー、人工知能(AI)、ハイセンサー、ロボット
などが最も増加している分野となっている。 

 次に、研究開発活動を見ると、研究開発拠点の新増設先として海外より日本国内を重視する動きが広がっている。
 「日本経済新聞」の最近の報道によると、同紙が主要企業に実施した16年度の「研究開発活動に関する調査」では、4社に1社が、16年度以降に国内の拠点を「新設、増強、あるいは拡充」すると回答したという。
★.国内拠点を新設・増強する理由で最も多かったのは
 「中長期的な事業の芽を育てる」で、59.5%だった。 

 日本政府は、産業革新と技術研究開発政策のコンセプトをアピールしている。
 6月1日、外務省と茨城県などが連携し、標記セミナー及びレセプションを、都内の外務省飯倉公館において開催した。
 関連の専門家はプレゼンテーションの中で、
 「日本は現在、産学官が一体となり、科学技術の一大拠点となっている茨城県つくば市を革新力と競争力に富む日本版シリコンバレーにしようとしている。
 好条件と待遇により、日本の新たな産業革命に、世界で一流の科学技術者が集まってくることを強く期待している」
と語った。
 その他、日本政府は、今年第3四半期(7-9月)の国民総生産(GDP、改定値)の発表を12月に予定しているが、研究開発費と付加価値を初めて加算する可能性があり、その規模はGDPの3%に達する見通しだ。 

▽筆者の観察 

 近年、日本の産業界では、
 大手企業の巨額の赤字、
 事業規模の縮小、
 海外企業に買収された
などの情報が絶えず、「日本の産業衰退論説」が一時強まった。
 しかし世界3位のGDPを誇り、世界の産業界で数十年間先頭を走ってきた先進国である日本の産業発展の底力を過小評価するのは、どうであっても賢明なことではない。 

 そして、日本は、奮起して富強をはからなければならない時ほど、控え目な姿勢をとる国だ。
 日本は今も、
 自分たちの伝統を守り、
 技術の研究開発に始まり、
 生産販売も行い、
 市場を占拠し、

 最終的に知的財産権を手にする。
 国際産業チェーンやバリューチェーンを独占していたとしても、全て黙々と行っているため、
 世界の資産が自称「資源不足」の日本に絶えず流れ込んでくる結果になっている。

 日本の産業が科学研究において重大な成果を収めた時も、日本の政府の官僚や科学研究機関は、記者の前に姿を現すことがあっても、二言三言、淡々と言及するだけで、盲目的に自信過剰になったり、自分の手柄としたりすることは決してない。
 また、日本の主流メディアも大げさに報じたり、背景にある秘密を暴露したりすることはなく、不足を指摘したり、アドバイスを送ったりすることの方が多い。 

 安倍政権の産業や科学技術革新に関する戦略・政策は、
 中国、ひいては世界の第4次産業革命と競争の動向を十分に把握した上で確立されている。
 安倍首相が掲げる目標を見ると、
 世界トップクラスの産業科学研究者や独創的な技術であれば、金に糸目をつけずに獲得しようとしている
ことが分かる。
 財産を使い果たすことになっても、
 未来の世界産業・科学技術のリーダーの地位は手に入れたい
ということだ。

(提供/人民網日本語版・編集KN)






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