2016年9月14日水曜日

過剰人口、少子化、ロボットの日本(5):火葬場が足りない?というウソ

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サーチナニュース 2016-09-14 08:19
http://news.searchina.net/id/1618705?page=1

欧州難民問題にも匹敵する大問題!
日本で「火葬場難民」が問題に=中国

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は2015年12月29日、15年初めから年末までの間に海路で欧州に到達した難民・移民の数は100万人を超えると発表した。
 しかし中国メディアの東方頭条はこのほど、日本では欧州難民問題にも匹敵する「火葬場難民問題」が生じていると伝える記事を掲載した。

 記事は各国の火葬状況について
 「中国で火葬される割合は53%、
 米国は26%、

 英国は70%、
 そして日本は90%を超える」
と説明したうえで、15年の日本の死亡数は129万人を突破した紹介、
 「戦争等の要因を除けば、一国で短時間においてこれほどの死亡数は世界でも稀」
と指摘した。

 こうした日本の火葬率の高さと死亡数の多さは、「一週間待って初めて」遺体の火葬ができるという状況を生じさせていると記事は説明。
 このように遺体の火葬待ちを余儀なくされる人々を日本の専門家たちは「火葬場難民」と呼んでいると説明し、
 例えば東京都内では毎日平均300人以上の人が亡くなっているのに対して、都内には火葬場が26カ所しかないという状況も紹介した。

 欧州の難民危機は現在、小康状態にあるが、日本の火葬場難民問題を生じさせている要因の1つである
 年間死亡数は年々増加しており、2030年には161万人
にまで増加するという見通しもある。
 こうした背景のもと、現在日本に「遺体ホテル」という遺体を一時的に預かる新しいビジネスも生まれている。

 中国は人口が日本の10倍以上もあり、年間死亡数も日本より圧倒的に多いはずだが、その中国で「火葬場難民問題」が生じていないのは、「火葬される割合が53%」という要素や土葬のための十分な土地があるということも関係している。




●第90回「お葬式ができない「葬儀難民」はウソ⁉」葬儀・葬式ch
2016/08/24 に公開


ロイター 2016年 09月 22日 05:56 JST 関連トピックス: トップニュース, ビジネス
http://jp.reuters.com/article/japan-pm-abe-idJPKCN11R1S8

人口減少はむしろ追い風、
ロボットやAI活用促す=安倍首相

[ニューヨーク/東京 21日 ロイター] -
 安倍晋三首相は21日、米ニューヨークのロイター本社で行われた「ロイター・ニュースメーカー」で講演し、今後の政策スタンスとしてあらためて経済最優先で取り組むことを鮮明にした。
 少子高齢化で労働人口が減少する中、安倍首相は生産性向上の必要性に迫られることで、むしろロボットや人工知能(AI)の活用に拍車がかかると指摘した。

 安倍首相は冒頭、内閣の最優先課題は
 「一にも二にも経済だ。この方針は変わらない」
と強調。
 スチュワードシップ・コードにも言及したうえで、機関投資家に対して第三者の監視組織の設置などを促す措置を来年にも導入する考えを示した。

 また、世界最速級の「日本版グリーンカード」創設にも触れ、「より開かれた国」を目指す考えを重ねて表明した。

 環太平洋連携協定(TPP)をめぐっては、国会での早期承認を求めるとし、「ニュースメーカー」に参加した米国の聴衆にも
 「どうかTPPを批准してほしい。われわれは米国のリーダーシップに期待している」
と呼びかけた。

 総務省が19日に発表した統計では、65歳以上が総人口の27.3%と過去最高を記録したが、首相は「人口減少は向かい風ではなく、むしろ追い風だ」と力説。
 生産性を向上させる必要性が生じるからこそ
 「ロボットや人工知能(AI)を活用しようという機運が高まるからだ」
と語った。



人民網日本語版配信日時:2016年9月28日(水) 8時40分
http://www.recordchina.co.jp/a151373.html

日本の高齢化ますます深刻に、
人数・割合ともに新記録―中国紙

 日本の総務省がこのほど発表した人口推計によると、
★.日本では65歳以降の高齢者が3461万人に上り、総人口の27.3%を占めて、
人数も割合も過去最高を記録した。
 女性では65歳以上が30.1%を占め、初めて3割を超えた。
 男性は24.3%だった。
 日本の国立社会保障・人口問題研究所の予測では、2030年には65歳以上の高齢者の割合は31.5%に達するという。
 人民日報が伝えた。

 共同通信によると、日本の高齢者の割合は多くの欧米諸国を上回る。
 たとえばイタリアは22.7%ドイツは21.4%だ。
 日本の後期高齢者医療制度に加入する75歳以上の高齢者は1697万人で総人口の13.4%を占め、高齢化問題の深刻さをうかがわせる。
 日本でこれほど急速に高齢化が進んだのは、
★.医療技術の進歩により寿命が延びたこと、
★.出生率の低下で高齢者の割合が高止まりしていること
が原因だ。

 高齢化の圧力を受けて、日本は労働力不足や社会保障費の膨張といった喫緊の課題に直面している。
 厚生労働省の発表によると、15年度に全国の医療機関に支払われた医療費は41兆5000億元に上り、過去最高を更新した。
 高齢化と高価格の新薬の登場が日本の財政にとって大きな負担になっている。

 高齢化が社会に与える圧力を緩和し、労働力不足の問題を解決するため、日本政府は13年4月に「高年齢者雇用安定法」を改正し、企業は60歳を超えた高齢者を継続雇用する義務があると規定し、高齢者の就業を推進した。
 日本の高齢をテーマにした学会によると、今の高齢者は20年前の高齢者に比べてエネルギッシュで、まだまだがんばりたいと考える高齢者は雇用かボランティアの形で社会活動に積極的に参加するのがよいという。
 調査によると、15年には高齢者で仕事をしている人は約730万人に上り、この数字は12年連続で増加している。
 現在、大中小さまざまな企業で活躍する高齢者は約360万人を数え、このうち74.2%はパートかアルバイトでの雇用だ。
 高齢者は退職しても隠居せず、雇用率は21.7%に上り、米国の18.2%やカナダの12.8%を上回る。
 分析によると、高齢者の就業者数の増加は日本の国内消費の振興にプラスになるという。

 日本政府はロボットと人工知能(AI)を経済成長戦略の柱に位置づける。
 政府はトヨタや理化学研究所などの企業・研究機関20数カ所への支援に力を入れ、産官学協力の形で、幅広い協力を通じて技術力を高めようとし、医療や製造業に応用できる人工知能技術を共同で研究開発し、これにより高齢化と労働力不足という難しい問題が解決されるものと期待を寄せる。

 日本政府は少子高齢化現象の緩和に向けて努力を続けるが、国民は必ずしも評価していない。
 日本でこれまでに行われた調査の結果をみると、日本人の6割近くが日本の将来に悲観的な見方を示し、政府が進める少子高齢化対策にはほとんど効果がないとみる人が多かった。
 また、メディアをはじめとする日本の世論はこの問題への関心が低いという声もあった。


JB Press 2016.9.30(金)  北 俊一
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47982

同じ仕事をしていてもAIに代替される人、されない人
10~20年後は日本の労働人口の49%が人工知能やロボットに


●愛知県豊田市にあるトヨタ自動車堤工場で、車体の組み立てに使用されている溶接機械(2014年12月4日撮影、資料写真)。(c)AFP/KAZUHIRO NOGI〔AFPBB News〕

 ICTの進展により、企業経営がガラス張りになる「透明化社会」。
 これから真に生き残ることができるのは、
★.社員がいきいきと働き、期待を超える感動を提供することにより顧客から圧倒的な支持を得て成長し続ける「感動企業」だ。
 そして、その実現には、社員の幸せを企業の目的とする、確固たる経営理念・経営哲学が不可欠だ。

 今回は、感動企業と人工知能(AI:Artificial Intelligence)・ロボットの関係について論考する。

■現実味を帯びる「2045年問題」

 筆者は大学院時代に人工知能・ニューロコンピュータの研究に従事していたが、当時、コンピュータは将来、チェスや将棋ではプロに勝てても、囲碁では無理だという見方が常識だった。
 コンピューティングパワーが幾何級数的に増大している今の時代でも、囲碁はある意味、“聖域”的な存在であり、少なくともあと10年はかかるであろうと言われていた。

 それゆえ、今年3月に米グーグルの研究部門であるGoogle DeepMindが開発した囲碁AIの「アルファ碁(AlphaGo)」が世界トップ棋士に5戦4勝したというニュースはあまりにも衝撃的だった。
 しかも、過去10年で最強と言われている韓国のプロ棋士、イ・セドル氏に圧勝したのだから。

 直感的な判断という、人間ならではの脳力を、ある側面においてコンピュータが凌駕した、ということであり、このニュースの後、全世界でAIの研究開発がより一層加速している。
 いわゆる「2045年問題」あるいは「技術的シンギュラリティ」と呼ばれる、AIが人間の脳力を凌駕する日が到来する可能性が、にわかに現実味を帯びてきた。

■日本の労働人口の49%がAIやロボットに代替される

 その約3カ月前、野村総合研究所(NRI)は、10~20年後に日本の労働人口の49%がAIやロボット等で代替可能という調査結果を公表した。

 英オックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授およびカール・ベネディクト・フレイ博士との共同研究により、国内601種類の職業について、それぞれ人工知能やロボット等で代替される確率を試算したものである。

※参照:「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に」(NRI)
https://www.nri.com/jp/news/2015/151202_1.aspx

 AIによる代替が難しい傾向があるとしているのは、
★.医者、教員・教師、アーティスト、デザイナ-、経営コンサルタントなど、
 抽象的な概念を整理・創出するための知識が要求される職業、
 他者との協調や、他者の理解、説得、ネゴシエーション、サービス志向性が求められる職業だ。

 一方、必ずしも特別の知識・スキルが求められない職業に加え、データの分析や秩序的・体系的操作が求められる職業については、AI等で代替できる可能性が高い傾向が確認できるとしている。

代替可能性が高い100種の職業の中には、次の職業が挙げられている。
 宅配便・郵便・バイク便・新聞配達員、タクシー運転手、警備員、スーパーの店員、レジ係、ホテルの客室係、列車清掃員などだ。

 確かに、AIとドローンの組み合わせや、自動運転、IoT技術、ロボット技術等の進展は、将来、これらの職業を代替してしまう可能性があることは否定できない。

■予測可能な未来に備える

 NRIが投じた一石は、世の中の不安をいたずらに煽ることが目的ではなく、予測可能な未来に対して備えることが目的である。

 国家レベル、企業レベルでは、すでに始まっている
 人口減少、生産年齢人口の減少に対応するため、
 AI等で代替できる職業・職種はむしろ積極的にAIに任せ、当該職業従事者をAIでは代替できない職業・職種へと、職種転換、配置転換を図ることを検討する必要がある
だろう。

 個人レベルでは、将来AI等に代替される可能性の低い職業に就く、あるいは、職種転換を図ることを検討する必要があるだろう。

 また、実は今回の試算は、ある職業に従事する1人の業務内容「全て」をコンピュータが代わりに遂行できる確率を試算しており、「一部分のみ」を代わりに遂行する確率については検討していない。

1つの職業は、多様な業務から成り立っている。
 業務ごとに、AI等での代替可能性は異なる。
 代替可能な業務はむしろ積極的に代替させ、人間は人間にしかできない業務に集中することにより、生産性や顧客満足度(CS)を高めながら、労働時間を削減することが可能となるだろう。

■「志事」はAIで代替されない

 NRIの調査結果をある意味で否定することになりかねないが、どのような職業であっても、その「志事」にやりがいを強く感じ、顧客の期待を超える感動を提供している人は決してAI等に代替されることはない。

 逆にどのような職業であっても、文字どおり“機械的”に「仕事」を行っていれば、代替されてしまうだろう。
 例えば、代替可能性が低いとされる医者であっても、筆者が先日出くわした、患者の顔を見ずにパソコンの画面ばかりを見ているような医者であれば、即、AIやロボットで代替可能だ。

 折しも今年8月、東大が約2000万件以上の膨大な癌研究に関する論文と1500万件以上の薬剤関連の情報を学習させたIBMの人工知能「ワトソン」が、診断が難しい60代の女性患者の白血病を10分ほどで見抜き、東京大医科学研究所に適切な治療法を助言、女性の回復に貢献したというニュースが流れた。

 将来、医師は患者の病気を診断したり、治療したりする「仕事」から解放され、患者や家族の病んだ気を癒すことが「志事」になるのではないだろうか。

※参照「東大の人工知能「ワトソン」、10分で遺伝子解析・・・白血病患者を救う」(ヨミドクター)
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160806-OYTET50000/

 一方で代替可能性の高い職種の1つに「タクシー運転者」があった。
 しかし、例えば長野県の中央タクシーは、タクシーを単なる移動するための「手段」から「目的」に変えることにより、長野市民から絶大な支持を得ている。

 中央タクシーに乗ることを楽しみにしているおじいちゃん、おばあちゃんたちがいる。
 乗車してからしばらくはメーターを倒さずに世間話に花を咲かせることもあるという。
 身体の不自由なお客様を快適に送迎するため、介護士の資格を取得しているドライバーが多数いる。
 そんなタクシー会社は決して自動運転タクシーに代替されることはない。

 例えば、どんなに空いている時でも、その人の前だけに行列ができる「スーパーのレジ係」がいる。
 明るい笑顔、元気な挨拶。お客様一人ひとりの顔と名前を覚えており、世間話をしながらレジ打ちを行う。
 そんなレジ係は決してレジ打ちロボットに代替されることはない。

 例えば、東北新幹線の車内清掃業務を行っているJR東日本テクノハートTESSEIの清掃チームの志事は「7分間の新幹線劇場」と言われ、国内外からの取材や視察が絶えない。
 「列車清掃」という職業を職人の域まで高め、見る者を魅了するTESSIは、決して掃除ロボットに代替されることはない。

 例えば、日本一の旅館、加賀屋では、お世話になった仲居さんにまた逢いたいから泊まりに来るというリピーターがたくさんいる。
 加賀屋の仲居さんたちは、宿泊客の趣味や嗜好、ちょっとした会話の内容までをすべて覚えているから、期待を超える感動のサービスが提供できる。
 そんな「ホテルの客室係」は、決してロボットに代替されることはない。

■愛はAIを超える

 彼ら彼女らは、業務の遂行を通じて、顧客の期待以上の価値を提供し、お客様を笑顔にすることに生き甲斐や喜びを見いだしている人たちである。
 やらされ感やマンネリ感とは無縁だ。彼ら彼女たちを取材すると、仕事仲間への愛、取引先への愛、地元への愛、自分たちの商品やサービスへの愛、そして、そのような志事の場を与えてくれている会社への愛と感謝に溢れている。

 逆に言えば、どのような職業に従事している者であっても、「愛」がなければ、やがてはAIやロボットに代替されてしまうということだ。

 あなたは、AIやロボットに代替されてしまうような仕事をしていないだろうか。
 日々、お客様、取引先、そして、仕事仲間たちを笑顔にするための“志事”をしていれば、NRIの調査結果は杞憂に終わるだろう。
 いや、そうあってほしいと心から願う。







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